デンマーク・ロイヤル・バレエ団: レポートアーカイブ

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デンマーク・ロイヤル・バレエ団2009年日本公演が、昨日(5/31)、兵庫県立芸術劇場での「ナポリ」をもって閉幕いたしました。
昨日の公演には、「ロミオとジュリエット」を指揮したグラハム・ボンドさんや事務局のスタッフたちもエキストラとして参加。カーテンコールでは、「SAYONARA」看板と紙テープが振り落とされ、客席からも日本公演の成功を祝して大きな拍手が贈られました。

9年ぶりとなったデンマーク・ロイヤル・バレエ団の日本公演はいかがでしたか?
契約により舞台映像は明日すべて公開を停止いたしますが、このブログはしばらくご覧いただけますので、公演のことをふと思い出した時にでものぞいてくださいね。
ご来場いただきましたすべての皆さまに心より感謝申し上げます。

デンマーク・ロイヤル・バレエ団「ロミオとジュリエット」が昨夜開幕しました。

ジョン・ノイマイヤー振付の「ロミオとジュリエット」が日本で全幕上演されるのははじめてのこと。これまでハイライト映像やダンサーたちのインタビューを通して、この作品を紹介してきましたが、実際にご覧になった舞台はいかがでしたでしょうか?

下の写真はロミオを演じたセバスティアン・クロボーとお母様のエヴァ・クロボー(バレエ団のバレエ・ミストレスでもあり、「ナポリ」にはヴェロニカ役で出演していました)の終演後の親子ショット。激しくドラマティックなロミオの四日間を全力で演じきったセバスティアンの、達成感と放心状態の入り混じったような表情が印象的です。
09-05.23.JPGデンマーク・ロイヤル・バレエ団の「ロミオとジュリエット」は本日と明日の2公演。若い恋人たちの鮮烈なドラマをお見逃しなく!当日券は両日とも13時30分から発売します。ご来場お待ちしております。

デンマーク・ロイヤル・バレエ団「ナポリ」にご来場いただき、ありがとうございました。無事3日間の公演を終え、昨日はダンサー、スタッフともに一日オフ。夕方から代官山のデンマーク大使館のレセプションがあったのですが、ダンサーたちはすっかりリラックスした様子でパーティを楽しんでいました。
そして、今日の朝から東京文化会館では「ロミオとジュリエット」の舞台装置の仕込みが始まりました。午後からはリハーサル室で「ロミオとジュリエット」のリハーサルもスタート。22日の初日に向けて、再始動です。

さて、「ナポリ」の公演中に撮影したスナップを何枚かご紹介しましょう。

初日終演後、ロビーで今回の日本公演のスポンサーであるフリッツ・ハンセン社主催のレセプションが行われ、「EGG」が披露されました。東京国際フォーラムでの屋外パフォーマンスとはまったく違った印象の作品となっていました。ティナ・ホイルンドは「ナポリ」全幕を踊りきった直後とは思えないほど、エネルギッシュで完成度の高いパフォーマンスをみせ、レセプション参加者からは大きな拍手が湧き上がりました。
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23日にロビーで行われたサイン会開始のクリスティーナ・ミシャネックとウルリック・ビヤケァー。
笑顔がチャーミングなクリスティーナとプロフィール写真の何十倍もカッコいいとスタッフの間で話題のウルリック。長身で、少し影のある、落ち着いた雰囲気の美形ダンサーです。
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丁寧にサインに応じる二人。この日もたくさんの方がサイン会に並んでくださいました。サイン会を遠巻きに見つめる方からも「かわいい!!」「カッコいい!!」という声しきり。
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2日目の「ナポリ」でジェンナーロを演じたティム・マティアキスは、東京バレエ団ソリストの西村真由美とスウェーデン王立バレエ学校の同級生! 久々の再会を喜ぶ二人でした。
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明日、明後日は引き続き東京文化会館でのリハーサルが行われる予定です。「ロミオとジュリエット」の開幕まで、しばしお待ちください!

昨日、デンマーク・ロイヤル・バレエ団の日本公演が、オーギュスト・ブルノンヴィル振付「ナポリ」で華やかに開幕いたしました。

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photo:Kiyonori Hasegawa

色とりどりの衣裳を身に着けたダンサーたちが、次から次へと登場し、まるでダンスの洪水ように繰り広げられる華やかな3幕の祭りのシーンでは、お客様もこの祭りに参加しているような盛り上がりをみせ、初日は大盛況のうちに幕を下ろしました。
見終わった後、誰もが「あ~、楽しかった!」と自然と笑顔が浮かんでくるような「ナポリ」。
バレエ公演の多い日本でもなかなかご覧いただく機会がない作品ですので、ぜひこの機会をお見逃しなく!

そして、第2幕終了後のロビーでは、「ロミオとジュリエット」に主演する、スザンネ・グリンデルとセバスティアン・クロボーのサイン会が行われました。
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二人は、たくさんのお客様に囲まれ、ちょっと驚いた様子でしたが、お一人お一人に丁寧にサインをしていました。
このサイン会、本日と明日も開催いたしますので、会場にお越しの方はお立ち寄りください。

本日は「ナポリ」二日目。当日券は開演90分前(1時30分)より発売いたしますので、ぜひご来場ください!

本日、9時30分着のスカンジナビア航空で、デンマーク・ロイヤル・バレエ団の一行110名が到着しました。一足先に到着していた技術スタッフを含め、今回の日本公演の来日メンバーは総勢140名!
一行はバス3台に分乗して宿泊先のホテルへ。9年ぶりの日本公演ということもあって、初めて日本の地を踏むダンサーも多く、車窓から珍しげに日本の風景を見ていました。

09-05.13-1.JPGセバスティアン・クロボーはなぜかパーカーのフードをかぶってホテルに到着。

09-05.13.JPG素敵な笑顔だったので、思わず1枚。

今日は、ホテルにチェックイン後はフリータイムでしたので、早速街に繰り出すダンサーも多かったようです。

一方、劇場では「ナポリ」、「ロミオとジュリエット」に出演するエキストラのオーディション・衣裳合わせ・リハーサルが行われました。
「ナポリ」には大人10人、子ども30人、そして「ロミオとジュリエット」には大人15人、子ども10人という大勢のエキストラが登場します。ちなみにデンマークからもうちダンサーは73名、バレエ学校の生徒が11名、役者が8名と出演者だけでも92名が来日しているのです。二つの作品のスケールがおわかりいただけるのではないでしょうか?

明日からダンサーたちも劇場入りして、明後日の初日に向けてリハーサルがはじまります。
劇場での様子もお届けいたしますので、引き続きご愛読ください。

ミシャネックとクロボーの日本滞在記、最終回は4月15日(水)の午後の二人の様子をお伝えします。

4月15日(水)13:20

ホテルで着替えを済ませた二人が次に向かったのは、浜松町にある四季劇場「秋」。このブログでも以前ご紹介したように、二人は劇団四季のミュージカル「アンデルセン」を観劇しました。
「アンデルセン」はデンマークの首都コペンハーゲンを舞台に、童話作家アンデルセンの青春時代を描いたミュージカル。劇中で若き日のアンデルセンは、デンマーク・ロイヤル・バレエ団のプリマ、マダム・ドーロに憧れ、彼女のために物語を捧げます。マダム・ドーロの夫で、バレエ団芸術監督のニールスは「ナポリ」の振付家オーギュスト・ブルノンヴィルをモデルにしていることもあり、今回の観劇が実現しました。

二人が四季劇場に到着したのは、開演10分前。この日は高校の課外授業で、たくさんの高校生が公演を観にきていました。クリスティーナとセバスチャンが劇団四季の方に案内されて客席に入ると、その高校生たちがざわめきはじめました。
特に1階後方にいた女子高生たちは長身で甘いマスクのセバスチャンに大注目。「誰?誰?」、「マジかっこい~~!!!」などなど、友達とささやきあう声があちこちから聞こえてきたのです。セバスティアン、一瞬にして女子高生のハートを捕らえた模様。

4月15日(水)15:50

公演終了。日本語での上演、しかもかなり時差ボケもあったようでしたので、ちょっと心配していたのですが、二人は「とっても楽しかった」と笑顔で一言。

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その後、舞台上で、アンデルセン役の味方隆二さん、マダム・ドーロ役の斉藤美絵子さんをはじめ、出演者の皆さんとの交流会が行われました。
二人からは、「ロミオとジュリエット」のスチール写真にサインを入れた額とデンマークのチョコレートをプレゼント。劇団四季の皆さんからは全員のサインが入ったポスターと二人へのプレゼントが贈られました。

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全員で記念写真写真。
このようなイベントは初めてとのことで、少しとまどった様子が初々しい二人でした。

*交流会の様子は下記の各サイトでご覧いただけます。
  ◆チャコット Dance Cube>>>
  ◆Yahoo! ニュース>>>


4月15日(水)16:00
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その後、四季劇場内の応接室にて、劇団四季のホームページや会報誌用の取材。そのときの様子はこちら>>>にて詳しくご覧いただけます。

4月15日(水)17:00
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ホテルに戻り、各メディアのインタビューが続きます。
これはインタビューの合間に、劇団四季の皆さんからいただいたプレゼントを嬉しそうに手にする二人。「5月の公演のときに必ず持ってくるわ!」と、扇子がとても気に入った様子のミシャネックでした。

4月15日(水)17:30
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新聞のインタビュー中の二人。この記事は来週火曜日の掲載予定です(詳細は掲載後お知らせします)

4月15日(水)19:00

すべての取材が終了。2日間のハードスケジュールにも関わらず、最後の最後まで笑顔を絶やさない二人には頭が下がる思いでした。

4月15日(水)19:15

近くの日本料理店でスタッフとプレスツアーの打ち上げ。
前日「何が食べたい?」とたずねた時、間髪いれずに「日本食!!」とのオーダーが。セバスティアンは何度も来日していることから、かなり日本食には詳しい様子でしたので、日本食でも郷土料理を食べてもらおう!と秋田料理の店に予約を入れました。
刺身、比内地鶏のつくね、由利牛の石焼などなど・・・「おいしい!」と言いながら、日本の味を堪能する二人。秋田といえば「きりたんぽ鍋」ですが、「いくら日本食が好きでも、きりたんぽ鍋はどうか・・・」と心配するスタッフをよそに美味しそうに完食してくれました。

4月15日(水)21:30

食事の後、ホテルへ戻り、忙しかった二人の一日が漸く終了。

翌16日の朝、「5月に来たときには、ゆっくり日本を楽しみます。そして日本の観客の皆さんとお会いできるのを楽しみにしています」という言葉を残して帰国した二人。わずか46時間の滞在でしたが、日本のマスコミの方に二人の魅力を十分にお伝えすることができたプロモーションになったのではないかと思います。
先日もお伝えしたように、デンマーク・ロイヤル・バレエ団の意向によりキャスト変更があったため、クリスティーナとセバスティアンの「ロミオとジュリエット」はご覧いただけないのですが、それぞれのパートナーとドラマティックな舞台を見せてくれるに違いありません。二人の舞台をどうぞお楽しみに!


ミシャネックとクロボーの日本滞在記、2回目は4月15日午前中の二人の様子(part1)を。

4月15日(水)10:30

NBSの事務所に元気よく現れた二人。この日のスケジュールは雑誌のインタビューから始まりました。記者の方の質問に笑顔を絶やさず、言葉を選びながら答える二人。後で聞いたところによると、どうしても同じような質問が多くなってしまうため、少しだけでも違った表現で答えようと思っていたとか。そういえば同じことを2月に来日した芸術監督のヒュッベさんも言ってらっしゃいました。
インタビューの後は、外に出て撮影。少しだけですが、撮影にも慣れた様子。暖かい春の日差しの中で、爽やかな表情で撮影に臨んでいました。

4月15日(水)11:30

NBSのホームページや他のWEB媒体に向けてのビデオメッセージの収録。なぜかビデオの撮影になると固まってしまうダンサーも多いのですが、二人は初めてとは思えないくらいナチュラルな笑顔で、スムーズに収録終了。
この撮影では、いくつかのコメントをお願いしたのですが、コメントを収録する毎に「どちらから話す?」と聞くと、クリスティーナが必ずセバスチャンの顔を見るのです。ちょっと考えたいときには、恥ずかしそうな訴える眼差しでセバスチャンの目を見つめ、「すぐでも大丈夫」というときには、控えめに「私から・・・」と手を上げるクリスティーナ。彼女のあまりの可愛らしさに、その場にいた全員が思わず微笑んでしまいました。

そのときに撮影したメッセージはこちらです。



このビデオメッセージからもわかるように、二人はとても流暢な英語を話します。デンマークでは子どもの頃からみっちり英語を勉強し、ほとんどの人が英語での日常会話が問題ないそうです。デンマーク・ロイヤル・バレエ団内でもメインの言語は英語とのこと。2日間の滞在中も、二人だけで会話するとき少しだけデンマーク語と使っていましたが、ほぼ100%英語で過ごしていました。

4月15日(水)11:45

昼食は時間がなかったので、NBSの事務所で軽食を。その後一旦ホテルに戻り、着替えてから、某所に向かったのでした。

4月15日午後の部(?)は、日本滞在記~その3で。もうしばらくお待ちください。

クリスティーナ・ミシャネックとセバスティアン・クロボーの日本滞在記。
初回は到着日の4月14日の様子をお伝えいたします。

4月14日(火)16:30

15時に成田空港に降り立った二人はそのままNBSの事務所へ。なぜなら、セバスティアンの名づけ親でもある振付家のジョン・ノイマイヤー氏がこの日東京バレエ団で「月に寄せる七つの俳句」のリハーサルを指導していたからです。二人の主演する「ロミオとジュリエット」もノイマイヤー氏の振付。今年1~3月にデンマークで「ロミオとジュリエット」が上演されたときにも、二人はノイマイヤー氏から直接指導を受けています。そんな3人が東京に揃っているのですから、ここはぜひ会っていただかねば・・・と二人を案内した次第。

ノイマイヤー氏に挨拶をして、写真撮影だけでもと思っていたのですが、二人が到着したとき、まさに「月に寄せる七つの俳句」の稽古場での最終通し稽古が始まるところ。そこで急遽予定を変更して二人にリハーサルを見学してもらうことに。「時差ボケもあるし、大丈夫かな・・・」と心配する担当者をよそに二人は食い入るように稽古を見つめていました。約40分の稽古終了後、クリスティーナは「とてもきれいな作品で感動しました。おかげさまで眠気がすっかり覚めました」と笑顔で一言。ノイマイヤー氏のダメ出しを真剣に聞いている二人の表情がとても印象的でした。

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その後、いよいよノイマイヤー氏とのご対面。満面の笑みでクリスティーナとセバスティアンを迎えるノイマイヤー氏は、「月に寄せる七つの俳句」が19年ぶりの再演であること、20年前の初演と同じ主演キャスト(斎藤友佳理、高岸直樹、木村和夫)であることなど、二人に説明してくださっていました。記念撮影の後、二人は取材場所であるホテルへ、そしてノイマイヤー氏も会食へと慌しく移動。わずかな時間でしたが「日本でジョンに会えて本当に嬉しかった」と大喜びの二人でした。

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4月14日(火)18:40

18:20にホテルにチェックインし、15分の短い休憩の後、取材がスタートしました。最初の取材は某新聞。クリスティーヌもセバスティアンも取材にはあまり慣れていないということで、最初は緊張していた様子でしたが、記者とカメラマンの巧みなリードによって、次第にリラックスして、ひとつひとつの質問に丁寧に答えていました。昨年結婚したご主人のことを聞かれると、恥ずかしそうに頬を染めながらなれ初めを嬉しそうに語るクリスティーヌ。そして、セバスチャンはご両親と一緒に訪れた日本で観たバレエ公演で、ダンサーになることを決意したエピソードを語ってくれました。詳細は記事でご確認くださいね。
品川の夜景がきれいに見える部屋でしたので、カメラマンのアイディアで家具を大移動して窓辺でこんなポーズで撮影。二人は「ロミオとジュリエット」さながらのロマンティックな世界を作り出していました。どんな写真になっているのか、こちらも記事をお楽しみ!

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4月14日(火)19:30

次の取材はクリスティーナの雑誌の単独インタビュー。バレエをはじめたきっかけ、バレエ学校時代の思い出、「ロミオとジュリエット」について、笑みを絶やさず答えるクリスティーヌ。記者の方は3月にデンマークでクリスティーヌの舞台を観ていらしたのですが、本当に幸せそうな表情で舞台に立ってたのが印象的だっと繰り返し彼女に伝えていました。舞台のどこにいてもその表情に惹きつけられてしまうのだと。う~ん、ますます5月の公演が楽しみになってきました!

4月14日(火)20:15

この日のスケジュールは無事終了。「今日は自分たちだけで街を探訪してみる」という二人と担当者は部屋で別れたのですが、ロビーで記者の方と話をしていると、カジュアルな服装に着替えた二人が登場。ニコニコしながら元気いっぱい品川の街に繰り出していきました。さすが24歳と22歳。「わ、若い・・・」担当者のつぶやきでした。

二人の日本滞在記、こんな感じでまだまだ続きます。どうぞお楽しみに。

デンマーク・ロイヤル・バレエ団日本公演初日の1ヶ月前となる4月14日、公演プロモーションのため「ロミオとジュリエット」に主演するクリスティーナ・ミシャネックとセバスティアン・クロボーが緊急来日しました。

2月に来日した芸術監督のニコライ・ヒュッベは26時間(!)という記録的な日本滞在時間でしたが、二人もそれに負けない46時間の滞在というハードスケジュールにもかかわらず、終始笑顔で取材に応じていました。そんな二人の駆け足日本滞在記を写真、映像も交えながら明日から3回にわたってお伝えいたします。

ざっと日本での46時間を追ってみますと・・・。

4月14日(火)
15時/成田空港に到着 → 17時/東京バレエ団稽古場にて、ノイマイヤー振付「月に寄せる七つの俳句」リハーサルを見学 → 18時30分/新聞・雑誌インタビュー→ 20時/取材終了 → 東京の街探訪(!)

4月15日(水)
10時30分/雑誌インタビュー → 11時30分/web用メッセージ撮影 → 12時/昼食 → 13時30分/劇団四季のミュージカル「アンデルセン」観劇 →16時/劇団四季の俳優さんたちとの懇談&各メディア取材 → 16時30分/CS放送、新聞、雑誌、web媒体取材 → 19時/取材終了  → 19時15分/会食 → 21時30分/ホテルの自室へ

4月16日(木)
10時/ホテル発 → 13時/成田空港発

書いているだけでも当日の慌しさを思い出し、息苦しくなってくるようなスケジュールでした。

すでに、劇団四季のミュージカル「アンデルセン」を観劇した際の記事が下記でご覧いただけますが、このブログでも二人の46時間を詳細にお伝えしていきたいと思っております。
どうぞ、お楽しみに!

劇団四季公式サイト>>>
Yahoo! ニュース>>>

2/28の記事でもお知らせしたように、演劇・舞踊ライターの岩城京子さんが先日コペンハーゲンを訪問。2日間にわたって、日本公演で主演する8人のダンサー全員の取材をしてきてくださいました。
ダンサーのインタビューを中心に岩城京子さんのコペンハーゲン取材記事を連載してまいりますが、初回はデンマーク・ロイヤル・バレエ団の本拠地である"デンマーク王立歌劇場探訪記"を岩城さんが撮影してきてくださった写真とともにお届けします。


●デンマーク王立歌劇場探訪記

劇場正面を仰げばデンマークを代表する詩人二人の銅像が威風堂々と鎮座し、劇場横の小道に足をむければ<オーギュスト・ブルノンヴィル・パサージュ>という路名が誇らしげに掲げられている。伝統と、歴史と、芸術の殿堂。デンマーク・ロイヤル・バレエ団の拠点であり、同時にロイヤル・オペラ、ロイヤル・オーケストラ、ナショナル・ドラマの本拠地でもある御年261歳の王立デンマーク劇場は、建物内に足を踏み入れるまえから訪問者をやや緊張でこわばらせる。
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ぎぎぎぎぎと古めかしい音を立てて開く、古代迷宮への誘いのような楽屋口の重厚な青銅扉。その扉の先には、いまだロココ調の豪奢な衣服をまとった貴族が暮らしているのでは。と、その門構えからバカげた妄想さえ抱いてしまう。実際のところはもちろん、扉の向こうにはラップトップを駆使して敏速に仕事をこなす現代人の毎日が。ただ通常のオフィスと大きく異なるのは、各部屋に住まう色彩豊かな住人たち。オペラ歌手、オーケストラ奏者、バレエダンサー、バレエ学校の生徒たち、コスチュームデザイナー、技術部の職人、マネージメント部の人々と、劇場文化に関わるすべての人間が、アリアの歌声とポアントの靴音と衣装を縫うミシン音が愉快に響きあうなか、一個の大家族のようにひとつ屋根の下で働いている。

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筆者取材時は、ちょうどお昼どき。時差惚けさましのエスプレッソをもらおうと冬の太陽がおだやかに差し込む1階カンティーン(食堂)を訪れると、ちょうど午前の日課稽古が終わったダンサーたちが食後の歓談にふけっている。「あそこのシーンのリフトはさ......、あのマイムのときの腕使いはさ......」。漏れ聞こえてくる会話は、まさにプロのダンサーならでは。
さてカフェを飲んで一息ついたあと、いざ、1階から最上階の5階までをまわる劇場内ツアーに踏み出す。まずは施設内に点在する、大小さまざまなリハーサル室を覗かせてもらうことに。案内人がいなければ迷子になる複雑なラビリンスのような階段を上がり下がり、過去数十年に渡る公演ポスターや、巨匠ブルノンヴィルや劇詩人ホルベアの肖像画が貼られる廊下を歩きつづけ、ようやくメインリハーサル室に辿りつく。なかを覗くと、開幕を間近に控えた『B for Balanchine』の稽古中。稽古場前のフリースペースでは、出番を待つダンサーたちや、打ち合わせを終えたスタッフたちが、天窓からふりそそぐ朗らかな太陽光を浴びながら飾らない会話を楽しんでいる。置かれている家具がちぐはぐなのはご愛嬌。「舞台美術として以前用いたものを、リサイクルして使っている」のだとか。

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次に訪れた中稽古場では、バレエ団の専属ピアニストが自主稽古中。モダンな北欧デザインのペンダントランプが下がり、壁には、またしても御大ブルノンヴィルの胸像。取材したダンサーたちが口々に「ここにいるとデンマークバレエの歴史が自然と見に沁みこんでくる」と言っていたけれど。確かに、毎日こんな環境で暮らしていたら知らずのうちに歴史を自分の一部として吸収していくだろう。

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そもそもここのダンサーたちは、6歳の生徒時分から70歳の熟練キャラクター・アーティストになるまで、純国産培養のエリート芸術家として、生涯同じ建物内で生きつづけられる。この施設内にはバレエ団設備の他に、世界で唯一、バレエ学校と国立小学校と学生寮が併設されているからだ。そこで、子供たちによるカラフルな自作絵が飾られる渡り廊下を通りぬけ、学業施設が集中するという区画に案内してもらう。たんぽぽ色やバラ色に塗られた壁が愛らしいエントランス。小ぶりな廊下の書棚には、大小様々な本が並べられる。

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通りかかった教室では、算数の授業が進行中。みなあまり算数は好きではないのか、アジア人の記者が覗きに来たのを見つけると授業をほっぽらかして近づいてくる。ちなみにこの学校施設で学ぶのは6歳から16歳までの男女。国語、算数、歴史といった基礎科目のほか、バレエ史、ピラティス、解剖学といった将来の職業に直接結びつく特殊科目までみっちり学ぶ。
とはいえ学内には、一分一秒ムダにすまいと息詰まるような空気は流れていない。むしろその逆で、気風はのんびり。遊び部屋、パソコン部屋、などというものまで用意され、街が一望できる屋外テラスにはバスケットボールリングも設置されている。授業料はすべて国費でまかなわれ、無料。こうして国内随一のダンスエリートたちは、恵まれた環境で、文武両道の最上級の教育を授かり育てられていくのだ。

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夕刻。授業を終えた生徒たちが、バレエ団の稽古風景を覗きにくる。その眼差しはとても真剣。こうして未来のバレリーナたちが現在のトップダンサーを憧れの目で仰ぎ見て、そのトップダンサーたちの稽古場の壁にはブルノンヴィルの肖像画が飾られる。過去、現在、未来----。ひとつの家族の血筋が絶えることなく脈々と続くように、ここでは歴史の根と未来の芸術家たちの果実が無理なく一本の幹でつながっている。この白亜の殿堂でのおだやかな毎日の連続が、デンマーク・ロイヤル・バレエ団の豊かな歴史を今日も織りなしつづけている。


岩城京子(演劇・舞踊ライター)

 5月に日本公演を果たすデンマーク・ロイヤル・バレエ団より、芸術監督のニコライ・ヒュッベが来日。2月23日、東京・代官山のデンマーク大使館にて催された記者懇親会に、9年振りとなる日本公演と、今シーズンに故郷のこのバレエ団の芸術監督に着任したばかりのヒュッベに期待を寄せた、多くのマスコミ関係者が出席しました。

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 まず、デンマーク・ロイヤル・バレエ団の260年以上にわたる歴史に触れ、「その歴史に最も大きな影響を与えたのは、1830年代に芸術監督を務めた偉大振付家、オーギュスト・ブルノンヴィルです」と穏やかに語り始めたヒュッベ。「パリ・オペラ座などでは多くの古い作品が失われていますが、デンマーク・ロイヤル・バレエ団は、現在に至るまで9〜10ものブルノンヴィル作品を上演し続けています」と、その伝統を強調しました。
 また、日本公演で上演されるブルノンヴィル作品『ナポリ』のあらすじに触れ、「彼の作品には、いつも"善"であらねばならぬという哲学がある。彼が大事にしたのは、真の愛であり、良きクリスチャンであることで、明るく、善でいられるときにこそ作品を創ることを信条とした。ですから彼の作品はたいていハッピーエンド。アメリカ映画のようにね(笑)」と解説。続けてもう一つの作品、ジョン・ノイマイヤー振付『ロミオとジュリエット』を紹介し、「ノイマイヤーは、ブルノンヴィルとは全く異なる時代の芸術家ですが、両者とも素晴しいストーリーテリングを実現している。『アフリカの日々』などの作品で知られるデンマークの著名な作家、カレン・ブリクセンは、 "私はストーリー・テラーである"と言っていますが、デンマーク・ロイヤル・バレエ団は、まさにストーリー・テラー。物語を、ムーヴメント、身体に翻訳する能力に長けた、素晴しいカンパニーです」と、バレエ団の魅力をアピール。

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 質疑応答で今後の方向性についての質問があがると、「デンマークは優れた男性ダンサーを輩出することで知られていますが、今後は女性のスキル向上にも力を入れます。もう一つは、国際化。外国からのダンサーをもっと受け入れ、彼らに私たちの伝統を学んでもらうと同時に、自国のカルチャーも出してもらいたい。これには批判もありますが、私は、皆にダンサーとしての幅をもっと広げてもらいたいのです」。周囲に配されたデンマーク製の美しい家具を指しながら、ブルノンヴィルを「素晴しい大工であり、天才的な職人」と讃える場面も。
 終始和やかに、ゆっくりと言葉を選びながら語り続けたヒュッベ。5月の日本公演では、ブルノンヴィルの伝統の継承者としての、そのストーリー・テラーならではの素晴しい舞台に期待したいところです。

取材・文:加藤智子

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