より充実した舞台をお届けすべく、東京公演、その後の西宮公演後も厳しいリハーサルを重ねてきた団員たち。
リハーサル中は「今日が最後なんて信じられない!」といった様子でしたが、最終公演だからこそ、今持てる力のすべてを出し切ろうと、いつも以上に熱のこもった舞台となりました。
終演後のニキヤ、ソロル、ガムザッティのスリーショットです。
大役を演じきった安堵感からか、すぐに衣裳部屋に行ってしまった後藤。
衣裳を脱ぎ始めていたのですが、慌てて着替えて撮影に応えてくれました。
(左から斎藤友佳理、後藤晴雄、高木綾)
はじめは、先輩である斎藤の両脇に後藤と高木が並びましたが、「やっぱりソロルが真ん中じゃないと!」という斎藤の一言でこの並びに。
舞台が終えてホッとした表情の中に、まだ役の雰囲気が残っている3人でした。
マカロワ版「ラ・バヤデール」初演に向けて、5月からリハーサルを進め、多くの方の協力のもと、無事千秋楽を迎えることができました。
ナタリア・マカロワさん、オルガ・エブレイノフさんからいただいた沢山のアドバイスと思い出とともに、東京バレエ団にとって、大切なレパートリーがまたひとつ増えました。
皆さま、ぜひ「ラ・バヤデール」再演の日を楽しみにお待ちください!
「ラ・バヤデール」制作日記の更新も今回が最後となりました。
今までこのBlogをご愛読いただきました多くの皆さまに、そして東京、西宮、横須賀公演にご来場いただきましたすべての皆さまに、東京バレエ団一同心より感謝申し上げます。
公演は終了しましたが、このブログは今後もしばらくご覧いただけますので、公演のことを思い出しながら、時折のぞいてくださいね!
これからも東京バレエ団をよろしくお願いいたします!
昨日のクラス終了後、大阪に入った東京バレエ団のメンバーは、今日は朝から1時間半のクラスレッスンを行い、その後にゲネプロ、そして18時から本番というなかなかハードなスケジュールで本番を迎えました。
東京公演初日とほぼ同じキャストで上演された本日の「ラ・バヤデール」。
出演者全員がマカロワ版「ラ・バヤデール」という作品を大切に思い、再びこの作品を踊れる喜び、そしてこの素晴らしい作品を関西のお客様にも楽しんでいただきたいという想いが伝わってくる、熱気あふれる舞台でした。
カーテンコールでは、客席からもそんな盛大な拍手が贈られていました。
終演後に撮影した1枚です。皆のこの笑顔をご覧ください!
ダンサーたちは、口を揃えて「自分の役はもちろんだけど、この作品のすべてが大好き」だと言っています。
無事に公演を終えた安堵感と同時に、残り一公演となってしまった寂しさも感じているのか、舞台を去るのが名残惜しそうでした。
そのラスト公演は、来週10日(土)。よこすか芸術劇場で行われます。
横須賀公演に向けて、来週も「ラ・バヤデール」のリハーサルがみっちり。
最後の最後まで、少しでも良い舞台をお届けすべく、取り組んでまいりますので、お近くの方も遠くの方もぜひ横須賀に足をお運びください!
最終日の終演後の様子をお届けします。
公演3日目の昨日も、団員たちは元気に劇場入り。
約1ヶ月に渡って振付家のナタリア・マカロワさん、助手のオルガ・エブレイノフさんとともに、連日いつにも増した緊張感の中リハーサルを行ってきましたが、お二人が離日した昨日もその緊張感は続いていました。
入念にクラスレッスンを行い、本番の前にはワルツ、ジャンベの踊り、パダクシオンのリハーサル。
リハーサル中は、もういらっしゃらないのに指導者のお二人の声が聞こえてくるような気が・・・。
この1ヶ月で、お二人は東京バレエ団にとってとても大きな存在となっていました。
お二人が残してくれた数々のアドバイス、励ましの言葉を胸に、団員たちは3公演を最後まで全力で踊りきりました。
こちらは、舞台袖から撮影したカーテンコールの様子です。
舞台上は、無事に3日間の東京公演を終えた安堵感、充実感に包まれました。
昨日初共演を果たした、斎藤友佳理と後藤晴雄のツーショットです。
2人は、この後予定されている10月10日(土)の横須賀公演でも共演します。
「ラ・バヤデール」に向けて、リハーサルを続けてきた東京バレエ団のメンバーは、本日は1日オフ。
明日からはまたレッスン、リハーサルを再開し、今週末10月3日(土)には兵庫県立芸術文化センターにて、来週10月10日(土)には横須賀芸術劇場での公演があります。
その模様は、引き続きこのブログでお届けしますので、最後までおつきあいください!
]]>本日の東京公演最終日を前に、残念ながら昨日は振付家のナタリア・マカロワさん、助手のオルガ・エブレイノフさんの最後の日となりました。
終演後のひとときが、お二人との最後の時間でした。舞台上には全員が集合し、そこでオルガさんから東京バレエ団へのメッセージが伝えられました。
なんとオルガさんは、日本語でスピーチ!この日のために、こっそり日本語を練習していたそうです。
無事に2日目を終えた団員たちは、5月からリハーサルを指導していただいたオルガさんからの暖かい言葉に、胸が熱くなったようでした。
そして、芸術監督の飯田宗孝から、団員たちからお二人への贈り物が手渡されました。
バレエ団への賛辞のほか、ここを去ることを寂しく感じるとおっしゃってくださったマカロワさんの一言に、舞台上には成功を祝う笑顔と満足感のほかに、少し寂しさが。。。
楽屋では、お二人のもとに団員たちが個別に訪れ、それぞれお二人へ感謝の思いを伝えていました。
その一方で、昨日の終演後は東京バレエ団友の会クラブ・アッサンブレの特別イベントが行われました。
これまでにスタジオ・パフォーマンス鑑賞、リハーサル・レッスン、見学会、トークショー、ダンサーとの交流会などを実施し、ご好評をいただきましたが、今回は「ラ・バヤデール」の初演を記念して、会員の皆様を舞台裏へご案内するバックステージツアーを初めて行いました。
終演後の興奮さめやまない中、受付を済ませた会員の皆様を舞台へご案内。普段舞台上にあがる機会はなかなかありませんので、皆様とても興味津々のご様子でした。
舞台袖には、それぞれ衣裳や装置、小道具なども展示され、舞台からは見えない細かい部分にまでこだわり抜かれた装飾を食い入るようにご覧になっていました。
衣裳担当者の立会いのもと、じっくりと衣裳をご覧いただきながら、会員の方々からの質問にもお答えしました。
皆様とても熱心に耳を傾け、写真などを撮影しながらご覧になっていました。
そして、その後に舞台に集まっていただき、舞台監督の立川さんがスカラ座からお借りした舞台装置の解説。
第3幕で登場する仏像は、崩壊のシーンで上下に動き、後ろに倒れるのですが、それを皆様の前で実演!
倒れた状態のままになっていたところから、仏像を起き上がらせ、上下に動かし、また最後の崩壊の場面の倒れるところをお見せしました。
間近で動く巨大な仏像の迫力に、お客様も圧倒されている様子でした。
3幕の崩壊のシーンは、マカロワさんから「こんなに美しい崩壊のシーンは見たことないわ!」と直々にお褒めいただいたとのこと。
さすが、東京バレエ団のスタッフ!
バックステージツアー後は、リハーサル室での懇親会が行われ、公演を終えたばかりのダンサーたちも参加。
初演を終えた感想などを話しながら、会員の皆さんとの交流を図りました。
昨日の公演で主演した吉岡美佳と木村和夫は、木村が吉岡をエスコートして登場。
まだニキヤとソロルのままといった雰囲気が残る2人に、会員の方たちからは熱い拍手が贈られました。
バックステージツアー、懇親会に参加したクラブアッサンブレ会員の皆さんは、今回のイベントをとても楽しんでくださった様子。
これからもさまざまなイベントを企画してまいりますので、クラブアッサンブレにご興味を持たれた方は、東京バレエ団事務局までお問い合わせください!
マカロワ版「ラ・バヤデール」公演も、本日が東京公演最終日!
皆様、どうぞ最後までお楽しみください!
さて、昨日のカーテンコールの写真が届きましたので、早速ご紹介します。
まずは客席から大きな拍手で迎えられ、喝采に応える振付家のナタリア・マカロワさんです。
そして、その後振付指導のオルガ・エブレイノフさんも登場。
客席からは惜しみない拍手が贈られました。
初日キャストも満面の笑みで拍手に応えます。
幕の下りた後の舞台では、無事に舞台を終えたダンサーたちへ、マカロワさんから労いの言葉が伝えられました。
「ダンサーの皆さんは本当に頑張って素晴らしい舞台を創り上げてくれました。主役、ソリストの皆さんはもちろんのこと、コール・ド・バレエは本当に素晴らしく、これほどのコール・ド・バレエは他でも観たことがありません」というマカロワさん、オルガさんのお二人の言葉に、団員たちは喜びと安堵の表情を浮かべていました。
どうぞ、明日の舞台もお楽しみに!
photo:Kiyonori Hasegawa
本日、マカロワ版「ラ・バヤデール」が無事開幕いたしました!
東京バレエ団にとって3年ぶりの全幕初演となった「ラ・バヤデール」。
5月に振付指導のオルガ・エブレイノフさんのリハーサルがスタートしてから4ヶ月。途中、他の公演のリハーサルや本番が入ったものの、ダンサー、スタッフたちは、この名作の初演に向けて、着実に準備を進めてきました。
このBlogでもお伝えしているように、9月1日には振付家のナタリア・マカロワさんも来日し、ご自分の持っているものすべてを東京バレエ団のダンサーたちに伝えようとしてくださるかのように、情熱を持って指導をしてくださいました。
伝説のバレリーナと呼ばれるにふさわしく、年齢を感じさせない凛としたマカロワさんの姿、そして的確で丁寧な指導に、ダンサーたちも大きな刺激を受け、リハーサルは緊張感の中にも充実感をもって順調に進み、本日の初日を迎えました。
主役の上野水香、高岸直樹、奈良春夏をはじめ、ソリスト、コール・ド・バレエまで、マカロワさん、オルガさんからいただいた、宝物のような数々のアドバイスを胸に、舞台に臨み、それはカーテン・コールの鳴り止まない暖かい拍手となって、実を結びました。
本日ご来場いただきましたお客様、本当にありがとうございました。
終演後の舞台袖で、マカロワさんを中心に撮影した1枚。
マカロワさん、ニキヤ役の上野水香、ガムザッティ役の奈良春夏の笑顔が何とも晴れやかです。
公演は、明日・明後日も続きます。
明日の開演は15時。当日券は13時30分より発売いたしますので、ぜひご家族、お友達をお誘いあわせの上、ご来場ください!
想像以上の迫力で、皆さまに感動をお届けします!
今日のゲネプロは、東京バレエ学校の生徒と東京文化会館の"青少年のための舞台芸術体験プログラム"の参加者に公開され、約220名の学生たちが客席に集まりました。
東京バレエ学校の生徒が東京バレエ団のゲネプロやリハーサルを見学する機会はほとんどありません。ゲネプロでは1階中通路に長机が置かれ、そこに振付家のマカロワさん、芸術監督の飯田宗孝が座り、舞台をチェックします。生徒たちは最初、いつもとは違う客席の雰囲気に少しとまどっていたようでしたが、時間通りにゲネプロが始まると食い入るように舞台を観ていました。
それでは、本番さながらに行われた舞台の模様を少しだけお伝えしましょう。
こちらは、舞台袖から撮影した1幕1場のワンシーン。
これまで何度も共演している吉岡美佳と木村和夫は、まさにニキヤとソロルがそこにいるかのような、ピッタリと息のあった舞台を見せてくれました。
美しい2人のパ・ド・ドゥに、客席の学生たちも惹きこまれていたようです。
そして、客席の学生たちの注目が集まったのはこのシーン!
1幕2場のニキヤとガムザッティがソロルを巡り、争う緊迫感あふれるシーンです。
ニキヤを演じる吉岡、そしてガムザッティを演じる田中結子からは、憎しみだけではなく、それぞれのソロルへの愛も強く感じられました。
3人のニキヤ、ガムザッティがいずれ劣らぬ迫真の演技で、二人の女性の激しくも切ない心情をお見せしますので、どうぞご期待ください!
そうこうしているうちに、「ラ・バヤデール」東京バレエ団初演の開幕まで、18時間を切ってしまいました。
皆さまの期待以上の舞台をご覧いただけるよう、ダンサーもスタッフも心地よい緊張感と高揚感を味わいながら、明日の初日に臨みます。
東京バレエ団「ラ・バヤデール」をどうぞお楽しみに!
]]>20日(日)は、東京バレエ団のスタジオで、指揮者のベンジャミン・ポープ氏と、ニキヤ、ソロル、ガムザッティ、ブロンズアイドルのテンポあわせのリハーサル。昨日21日(月・祝)は、初日(9/25)のキャストによる通し稽古がおこなれました。
スタジオでの最後のリハーサルとなりましたが、振付家のナタリア・マカロワさんと、助手のオルガ・エブレイノフさんのお二人はどんな小さな動きも見逃さずに細かく全体を指導。
団員たちは、お二人のアドバイスを一言も聞き逃すまいと、これまで以上に真剣な表情でリハーサルに臨んでいました。
(ソロル役の高岸直樹を指導するマカロワさん)
そして、今日からは東京文化会館に移動し、舞台上で、3日目(9/27)のキャストにて場当たり、リハーサルが行われました。
会場となる東京文化会館では、先週からスタッフによって、ミラノ・スカラ座からお借りした舞台装置の仕込みが着々と行われました。
ゴージャス! としか言いようのない、その装置の一部をご紹介しましょう。
こちらは、1幕3場の婚約式のセットです。
こうして見ただけでも立体的で美しいこの装置が、照明によって、そしてこのシーンに登場するダンサーたちによって、どのように彩られるのか、ご期待ください!
こちらは、2幕に登場するソロルのベッド。豪華絢爛の一言です!
チラシの背景に使われていた孔雀の飾りは、羽のグラデーションがとってもキレイ!
こんなベッドで休んだら、極彩色の夢が見られそうですよね。
最後は3幕の結婚式のシーンに登場する仏像です。
袖で出番を待っていらっしゃる(?)ところを撮影したのですが、横にいるスタッフさんと比較しても大きさがおわかりいただけるのではないでしょうか。
この仏像が、舞台でどのような役割を果たすのか・・・本番をどうぞお楽しみに!
初めてこの装置を目にしたダンサーたちは、あまりにも壮大なスケールと美しさに、皆圧倒された様子でした。
明日は、オーケストラも参加し、ダンサーたちも衣裳・メイクを付け、初日(25日(金))のキャストでゲネプロが行われます。
東京バレエ団「ラ・バヤデール」開演まで、あと68時間!
本当にカウントダウンが始まりました!
この記念すべき公演をお見逃しなく!
そんな中、昨日はリハーサルを少し早めに切り上げ、衣裳パレードが行われました。
"衣裳パレード"と聞くと、衣裳を着てダンサーたちが行進するようなイメージを持ってしまいそうですが、そうではなく、出演者全員が衣裳を着て、頭飾りやアクセサリー、小道具なども装着し、着方やサイズ、丈の長さ、道具の使い方などを演出家が確認するものなのです。
衣裳パレードには、ミラノ・スカラ座のオペラ公演で来日中の現地衣裳スタッフの方も公演の合間をぬっていらっしゃいました。
そして、舞台監督を始め、衣裳、小道具、照明などの東京バレエ団側のスタッフもスタジオに集まりました。
スカラ座の衣裳スタッフの方は到着されると、早速1幕2場でニキヤが着るショールの巻き方を東京バレエ団の衣裳スタッフに指導されました。
衣裳や小道具が到着してから、資料写真を見ただけでは着方やつけ方がわからないものがあったので、その後も各衣裳ごとに、通訳をまじえて解説が加えられました。
リハーサルを終えた団員たちは、すぐに1幕から順に衣裳に着替えてスタジオへ。
スタッフ、団員が一同に会し、オルガ・エブレイノフさんとともに細かいチェックが始まりました。
各自個別に衣裳合わせや、道具の合わせを行っていましたが、全員が衣裳を着て揃うのは昨日が初めてでした。
きらびやかな衣裳を着た団員たちで、直前までリハーサルが行われていたスタジオは一気に華やかになりました。
早速、その様子をご紹介させていただきます。
こちらは、1幕3場ワルツの衣裳と、パダクシオンの衣裳です。
男性たちの衣裳も色合いが美しく、細かい刺繍がはどこされています。帽子にも何枚もの生地が使われています。
細かいビーズ使いが繊細で、絶妙な色合い3幕、キャンドルの女性の衣裳です。
そして、数ある衣裳の中でも、特に皆の注目を集めたのはこの2着!
まずは、後藤晴雄のハイブラーミン(大僧正)。
先日こちらのブログの中でもお伝えしたベルトのほか、マントや帽子、大振りなアクセサリーなどの装飾品を着けると迫力満点!
衣裳を着た後藤は、「ちょっと重い」といっていました。
続いて、木村和夫の国王・ラジャの衣裳。
衣裳を着た木村がスタジオに現れると、その迫力に皆圧倒されました。
写真をお願いすると、ばっちりポーズを決めてくれました!
衣裳パレード中は、衣裳を着た状態で動きの確認をする団員の姿も多く見られました。
リフトの確認をする、25日(金)キャストの上野水香と高岸直樹。
重厚な衣裳は手で持つとずっしりとした重みを感じますが、着てみると体にフィットして、とても動きやすいとのこと。
複雑な動きも多いダンサーのことが考えられた、こだわりの衣裳であることを皆感じているようでした。
こちらは、2幕の影の王国。
頭から腕にかけてヴェールをつけるため、全員おだんごを襟足ぎりぎりの低い高さに統一。一糸乱れぬコールドバレエは、東京バレエ団の醍醐味のひとつ。
この衣裳を着た24人のコールドが、どのような影の王国を創り上げるにか、ぜひお楽しみに!
昨日の衣裳パレードでは、初日キャストのみ衣裳を着ましたが、ソロル、ニキヤ、ガムザッティの3キャストは全員衣裳、装飾品をつけて確認しました。
ガムザッティの高木綾、奈良春夏、田中結子は、代わる代わる衣裳を着替えてスタジオへ。
国王の娘という役柄であるガムザッティは、王冠やアクセサリー、マントなどの装飾品も多く、衣裳は全部で3着もあります。
3幕の結婚式でつける王冠の位置を指導されている様子。
交代で衣裳を着ていた3人は、お互いに指導された早替えのコツや衣裳の着方などを伝えあっていました。
一部しかご紹介できませんでしたが、舞台でひとつひとつの衣裳にもご注目ください!
最後に、衣裳パレードならではの1枚を。
3幕の衣裳を着た、3人のニキヤです!
(左から吉岡美佳、斎藤友佳理、上野水香)
3人が同じ衣裳を着て揃うのは、きっとこれが最初で最後。
「きっともうこんなことないよね!」と、3人とも写真に応じてくれ、貴重な1枚となりました。
本日も2つのスタジオでは、初日へ向けてますます熱のこもったリハーサルが続きます。
初日まであと8日です!
卒業後、キーロフ(現マリインスキー)・バレエ団に入団し、すぐにソリストに昇格。
1961年にロンドンで踊った「ジゼル」は、後々まで最高の公演と評され、彼女を象徴する作品のひとつとなりました。1965年には、ヴァルナ国際バレエコンクールの金賞を受賞。
しかし、キーロフ・バレエ団のロンドン公演中の1970年9月4日、自由な芸術活動を求めてイギリスに亡命。バレエ界に大きな衝撃を与えました。
その後、アメリカン・バレエ・シアターに入団し、1972年からは英国ロイヤル・バレエ団と共演。
ルドルフ・ヌレエフやアンソニー・ダウエルなどをパートナーに、幅広い役を踊り、華々しく活躍されました。
その当時の写真がこちらです。
レパートリーには、古典全幕作品から、ケネス・マクミラン、ジェローム・ロビンズ、ジョージ・バランシン、フレデリック・アシュトン、アンソニー・チューダー、モーリス・ベジャール、ローラン・プティ、ジョン・ノイマイヤー、グレン・テトリー、そしてジョン・クランコなどの振付家の作品があり、彼女のために振付けられたものも多くあります。
振付家としては、1980年にアメリカン・バレエ・シアターの依頼を受け、『ラ・バヤデール』を改訂演出。西側のバレエ団として初めて、アメリカン・バレエ・シアターが全幕を上演しました。
1989年にはロイヤル・バレエが再び全幕を上演。
その後、マカロワ版「ラ・バヤデール」は、ミラノ・スカラ座バレエ団、ハンブルグバレエ団、スウェーデン王立バレエ団、ブエノスアイレスのテアトロコロン、オーストラリアバレエ団、オランダ国立バレエ団、スペインのコレーラバレエなどで上演されています。
そして、このたび東京バレエ団でも上演が決定しました。
マカロワさんは、『ラ・バヤデール』の演出、振付を行って以来、『ジゼル』、『眠れる森の美女』、『白鳥の湖』、『パキータ』など数々の古典作品を手がけています。
現在も、世界各国で古典作品の上演を続け、後進の育成にあたられています。
そして、マカロワさんは、バレリーナ、振付家だけではなく、マルチ・タレントとしても活躍。
ミュージカル『オン・ユア・トューズ』でブロードウェイ・デビュー。この作品によって1983年トニー賞ミュージカル主演女優賞を受賞されました。
さらに、84年にはイギリスのウエスト・エンドで上演された同作品に主演し、ローレンス・オリビエ賞も獲得されました。
1989年2月1日、19年の時を経て、芸術家の亡命者として初めて凱旋公演を行い、キーロフ・バレエの舞台で再び踊りました。
1991年には、女優としても活動を開始しています。
バレリーナ、振付家、女優として多彩な活動を続けているマカロワさんは、どこにそんなパワーがあるのだろうと思ってしまうほど、とても小柄で可憐。
しかし、彼女の指導はとても細かく、厳密で、リハーサルに取り組む団員たちもいつも以上に集中しています。
日本でマカロワさんの指導を直接受けているのは、東京バレエ団だけ。
指導は、26日まで続きます。
東京バレエ団によるマカロワ版『ラ・バヤデール』の世界をお楽しみに!
そして、午後からは早速リハーサルを開始。
初日は、1幕のみを25日、26日キャストで行い、全体をチェック。何度も音楽を止めながら、一場面一場面じっくりと進められました。
"一体いくつの目があるのだろう?"と思ってしまうほど、オルガさんは次々と細かく指示を出されます。団員たちはそんなオルガさんの指導についていこうと皆必死で取り組んでいます。その表情は真剣そのもの。
そして、昨日ナタリア・マカロワさんが無事来日。本日から、マカロワさんによるリハーサルもスタートしました。
伝説のバレリーナ、ナタリア・マカロワさんから直接指導を受けられるということで、ダンサーたちの緊張した面持ちでマカロワさんをお迎えしました。
マカロワさんのリハーサルの様子は、これから随時このブログでお伝えしていきます。