<マラーホフの贈り物>のプログラム(A・Bプロとも)に下記のマラーホフのソロ作品が追加されることが決定いたしました! マラーホフが日本公演のために用意した、まさに"マラーホフから皆様への贈り物"といえます。初日まで4日、マラーホフの日本での復帰公演にご期待ください。
「ラ・ヴィータ・ヌォーヴァ」 (世界初演)
振付:ロナルド・ザコヴィッチ
音楽:クラウス・ノミ/ロン・ジョンソン
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<マラーホフ 稽古場レポート>
レポート:加藤智子
マラーホフの東京でのリハーサルが始まりました!
満面の笑みで稽古場に登場したマラーホフ。『白鳥の湖』第2幕ほかで共演する東京バレエ団の団員たちに大きな拍手で迎えられました。
東京の稽古場は久しぶりのマラーホフですが、その表情は、真剣ながらどことなく和やか。『白鳥の湖』第2幕のリハーサルも、穏やかな、心地よい緊張感の中で、スムーズに進行していきました。
『白鳥の湖』第2幕。ポリーナ・セミオノワとマラーホフ
オデット役のポリーナ・セミオノワとのグラン・アダージョ。迫真の演技に、切なさが募ります。白鳥たちの軽やかな踊りとともに、濃密な物語の世界ができあがっていく......。と、踊りきった途端、「OK!」と言うかわりに、顔をくしゃっとゆがめてみせ、ユーモアたっぷりに場を和ませるマラーホフがいました!
ダイナミックなリフトもピタリと決めます!
迫真の演技に、つい切なくなってしまいます
間髪入れず、マラーホフはニジンスキー振付『牧神の午後』のリハーサルに突入。今回初披露となるだけに、リハーサルは念入りです。一つひとつのポーズを丁寧に確認しながら、ニジンスキー版独特の絵画的な世界が稽古場の空気を包み込んでいきます。
ニジンスキー振付『牧神の午後』といえばこのポーズ
ニンフ役の井脇幸江と
座る牧神のポーズも要チェック!
さて、ここで嬉しいニュースです。
日本のファンのために、マラーホフが急遽ソロの新作を用意してきてくれたのです!
タイトルは、『ラ・ヴィータ・ヌォーヴァ』(新しい人生)。振付は、ベルリン国立バレエ団のプリンシパル、ロナルド・ザコヴィッチです。
マラーホフに、作品について教えてほしいとお願いすると、「東京に来る直前に創った作品で、今回が世界初演なんだ!」と目をキラキラさせながら語ってくれました。
「日本の皆さんには、いつも何か新しいものをお見せしたいと思っていたんです。この作品には二つの全く違う面があって、そのベースには、天使のようなものが、禍々しい部分から生まれ出る、というアイデアがあるんです」
80年代に活躍したドイツ出身のカウンターテナー、クラウス・ノミの音楽をマラーホフ自身が選び、ザコヴィッチに創作を依頼したというこの作品。彼の新たな一面との出会いも期待できそうです!