今年は大人もワクワク!〈めぐろバレエ祭り〉

 昨年夏、バレエの楽しさを身近に感じていただくことを目的に開催された〈めぐろ子どもバレエ祭り〉。多くの来場者を迎えたさまざまなイヴェント、そして子どものためのバレエ「ねむれる森の美女」の公演では、多くの子どもたちが目を輝かせました。昨年も、〈世界バレエフェスティバル〉の上映会などは、大人のバレエ・ファンにとっても楽しめるものとなっていましたが、今年はさらにバージョンアップ! 本格的なバレエ公演の開催が加わり〈めぐろバレエ祭り〉として開催されることとなりました。この催しによってバレエへの興味を高めた子どもたちにはさらなるステップアップの機会となりますし、東京バレエ団によって上演される古典の名作と現代バレエの傑作が一挙に楽しめるのは、大人にとっても魅力となるはずです。
 プログラムされるのは「白鳥の湖」第2幕と、「ボレロ」。「白鳥の湖」は、いうまでもなく古典バレエの代名詞的名作です。全4幕のこの作品のうち、ここでは、ジークフリート王子とオデット姫の出会いの場面である第2幕が上演されます。オデット役には、昨年の子どものためのバレエ「ねむれる森の美女」でリラの精を演じた渡辺理恵、ジークフリート王子役には、昨年「ザ・カブキ」の主演を果たすなど、躍進著しい森川茉央が出演します。
 「ボレロ」は、モーリス・ベジャール振付による現代バレエの傑作。東京バレエ団による「ボレロ」は、海外公演でも度々上演され、高い評価を得ています。現在、東京バレエ団のこの“看板レパートリー”を担う上野水香の出演です。古典のバレエ作品とは異なる感情表現、そして迫力に、子どもも大人も圧倒されることでしょう。
 また、今年の〈めぐろバレエ祭り〉でも、子どものためのバレエ「ねむれる森の美女」の公演を含む子ども向けのイヴェントも、昨年よりさらに盛りだくさんな企画として開催される予定です。子どもも大人も楽しめる今年の〈めぐろバレエ祭り〉の開催を、どうぞお楽しみに。


東京バレエ学校夏期講習会受講生募集

 2004年から始まった東京バレエ学校夏期講習会。今年で12回目の開催が決定しました。本年も多数のご要望にお応えし、バレエ学校校長の佐野志織、東京バレエ団特別団員の首藤康之がクラシックバレエを担当し、コンテンポラリーの講師に振付家・ダンサーとして活躍している中村恩恵を迎えます。

【 ガールズ・クラス 】
講師:
佐野志織(クラシックバレエ)
中村恩恵(コンテンポラリー)
期間:
8月14日(木)〜16日(土) 3日間
対象:
★クラスII (小5〜中1)
*ポワントあり、目安としてバレエ経験3年以上
11:00~12:45(クラシックバレエ)
13:15~14:45(コンテンポラリー)
★クラスI(中2〜高3)
*ポワントあり、目安としてバレエ経験5年以上
14:00~16:00(クラシックバレエ)
16:30~18:00(コンテンポラリー)

【 ボーイズ・クラス 】
講師:
首藤康之(クラシックバレエ)
中村恩恵(コンテンポラリー)
期間:
8月11日(月)〜13日(水) 3日間
対象:
★クラスII (小5〜中1)
*目安としてバレエ経験3年以上
11:00~12:30(クラシックバレエ)
13:00~14:30(コンテンポラリー)
★クラスI(中2〜高3)
*目安としてバレエ経験5年以上
13:00~14:30(クラシックバレエ)
15:00~16:30(コンテンポラリー)

■お申し込み
5月17日(土)10時より、電話受付開始
電話番号:03-3791-7000
(平日10:00~18:00、受付初日のみ10:00~13:00)
■会場:東京バレエ団 新スタジオ(目黒)
■受講料:54,000円(税込)
※1日2クラス(クラシックバレエ、コンテンポラリー)


NBS専務理事/東京バレエ団代表 佐々木忠次が
フランス国家功労勲章 グラントフィシエを受章

 公益財団法人日本舞台芸術振興会の専務理事/東京バレエ団代表・佐々木忠次がフランス政府より国家功労勲章グラントフィシエに叙され、3月23日フランス大使公邸でクリスチャン・マセ駐日フランス大使により、勲章を授与されました。この日はパリ・オペラ座バレエ団2014年日本公演最終日ということもあり、フランス大使公邸にて行われたレセプションの前に、叙勲式が執り行われました。  佐々木は、オペラ、バレエ、演劇などさまざまな分野の舞台芸術において、舞台監督と制作プロデュースを務め、1964年に東京バレエ団を設立。以来、国内はもとより、海外では30カ国150都市を巡り、パリ・オペラ座をはじめとしたヨーロッパの名門オペラハウスにて26次722回にもわたる海外公演を実現しています。
 その一方で、古くはマルセル・マルソーのパントマイム、1980年代よりフランス人振付家モーリス・ベジャールの作品を日本に紹介。近年ではシルヴィ・ギエムら著名なバレエダンサー、また世界の名門オペラハウスの招聘事業の一環としてパリ・オペラ座バレエ団を日本に招聘してまいりました。また、1976年より、3年に一度、世界のトップ・ダンサーが一堂に会する〈世界バレエフェスティバル〉を開催するなど、芸術を通じた文化交流に尽力してまいりました。
 マセ駐日大使は「佐々木さんは、一方通行になりがちな文化交流を双方向の流れにすることに成功された方です。今年は日本とフランスの文化協力が始まって90年という節目の年ですが、これまで両国は自然に共感し合い、文化や芸術の世界でもお互いに相通じるものがあります。この90年の文化協力の歴史を振り返ったときに、どなたか一人の名前を挙げるとなりますと、私たちは自然と佐々木さんのお名前を口にするのではないでしょうか」と語りました。佐々木はこれまでにもフランス政府より、1985年に芸術文化勲章シュヴァリエ、1991年に芸術文化勲章コマンドゥール、1999年に国家功労勲章オフィシエを授与されていますが、今回のグラントフィシエは、民間人では稀な高位の勲章であるとのこと。
 当日はこうした功績と、日仏文化協力90周年であるとともに、佐々木が率いる東京バレエ団の創立50周年の節目の年にあたることから、受章実現の経緯がマセ駐日大使によって紹介され、療養中の佐々木に代わり、常務理事の高橋典夫が勲章を受けました。「これまでの私の仕事を高く評価してくださったのは、やはりフランスが文化大国だからこそ、とあらためて感じ入っています。とてもありがたいことです」と佐々木はコメントしています。

NBSについて | プライバシー・ポリシー | お問い合わせ