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  スカラ室内管弦楽団  
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〜華麗なるイタリアン・バロックとオペラ名曲の夕べ〜
2003年9月22日(月) 7:00p.m.
〜スカラ座の「ウェストサイド・ストーリー」〜

2003年9月24日(水) 7:00p.m.



 スカラ室内管弦楽団はその名の示すとおり、ミラノ・スカラ座管弦楽団(スカラ・フィル)の名奏者14名で構成されている名門室内オーケストラ。オーケストラのメンバーによってアンサンブルが組まれることは珍しいことではありませんが、このスカラ室内管弦楽団ほど個性的なグループはそう多くはありません。2台のヴァイオリンに、ヴィオラ、チェロ、コントラバスの弦5部と、フルート、オーボエ、クラリネット、ファゴット、ホルンの管5部の編成に、サックス、ピアノ、バンドネオン、パーカッションが加わった、他のオーケストラには見られない個性的な編成です。この楽器編成により、バロック音楽を中心にしたクラシックのレパートリーから、ジャズやタンゴにいたるまで、幅広い活動を展開しています。
 今回のプログラムの中に、ロッシーニやヴェルディのオペラからの曲がちりばめられているのも、イタリア・オペラの殿堂スカラ座を支えるオーケストラで培われた感性があってのこと。オーケストラで奏でられる響きと一味ちがったオペラ曲の魅力を聴かせてくれます。また、ヴィヴァルディのほか、イタリア古典派時代を代表するボッケリーニや、「アイーダ」初演をつとめた指揮者ボッテジーニの作品をプログラムしていることからも、彼らの“イタリア魂”が感じられます。
 今回のプログラムを見れば、スカラ室内管弦楽団の幅広いレパートリーの一端が窺えます。ガーシュウィンの「ラプソディ・イン・ブルー」やバーンスタインの「ウェストサイド・ストーリー」組曲といったおなじみの楽曲、さらにはボランの「フルートとジャズ・ピアノ・トリオのための組曲」からのナンバーなど多彩です。すでにスカラ室内管弦楽団は、ガーシュウィンやジャズ界の大御所チック・コリア、タンゴといえばこの人あり、といわれるピアソラの作品集の録音もおこなわれており、今回の日本公演用に組まれたプログラムは、彼らのレパートリーの中でも、磨きぬかれた逸品ぞろいというわけです。
 室内楽というと、どこか堅苦しいイメージがありますが、このスカラ室内管弦楽団は、聴いているうちに自然と心が躍るような楽しさをもたらしてくれるものです。この室内管弦楽団が本拠地のミラノはもとより、ローマやジェノヴァなどのイタリアの主要都市ばかりではなく、各地の音楽祭において人気を博しているのも、確かな技術によって生み出される音楽の楽しさをひろげてくれることによるものです。







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