NBS 日本舞台芸術振興会




		モーリス・ベジャール・バレエ団 2004日本公演
		公演概要
		Ａプロ「海」「これが死か」他
		Ｂプロ「魔笛」
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＜Aプロ＞
「海」「これが死か」「バクチI・II・III」
2004年6月11日（金）6:30 pm
2004年6月12日（土）3:00 pm
2004年6月13日（日）3:00 pm
2004年6月14日（月）6:30 pm

＜Bプロ＞
「魔笛」
2004年6月22日（火）6:30 pm
2004年6月23日（水）6:30 pm
2004年6月24日（木）3:00 pm
2004年6月25日（金）6:30 pm

＜Bプロ＞
「魔笛」
2004年6月19日（土）3:00 pm

　2年ぶりのモーリス・ベジャール・バレエ団日本公演では最新作と近年蘇った名作からなる2つのプログラムが用意されています。Aプロは、昨年12月に初演されたばかりの最新作「海」と、「これが死か」、「バクチI・II・III」を組み合わせたミックスプログラム、そしてBプロはモーツァルトの傑作オペラをバレエ化した「魔笛」。
　Aプロで上演される新作「海」は、地中海を思わせるような太陽や海のきらめき、そして詩情にあふれています。地中海に面した街・マルセイユに生まれたベジャールは、潮騒と音楽を聴きながら少年時代を過ごしました。彼の作品の中には「パリのよろこび」「くるみ割り人形」など、少年時代の思い出とつながっている作品がありますが、この「海」もその系譜にある作品といえるでしょう。18歳の時にベジャールがはじめて振付けた習作が挿入されているのもそれを象徴しています。Aプロではこのほかに、リヒャルト・シュトラウスの哀切きわまりない最後の４つの歌曲に振付けられた「これが死か」。そして1960年代、2度にわたるインドへの旅でイメージを与えられ、ヒンズー教をテーマにして創作された初期の代表作「バクチI・II・III」が上演されます。
　そして、1981年に初演された「魔笛」は、オペラ・ファンにとって五指に入るほどのポピュラーな人気作品ある、モーツァルトの傑作オペラをバレエ化したもの。これまでも「椿姫」「サロメ」といったオペラの演出も手がけてきたベジャールらしく、登場人物たちに、オペラにおける“声”という武器に加え、各々の個性をきらめかせるような“振付”を与え、オペラ・ファンにもバレエ・ファンにも満足していただける、極上のエンターテイメントに仕上げられています。1982年の来日時には、その舞台がNHKで放送され、音楽愛好家からも絶賛された作品です。昨年2月にはパリで再演されましたが、その舞台もスタンディング・オベーションで迎えられ、20年を経た現在でもなお興奮と感動を与える最高傑作であることが証明されました。
　今回の日本公演はベジャール芸術の集大成といえる公演。ベジャールの思想、音楽性、舞踊言語、作劇術など、ベジャール・バレエのすべてのエッセンスを味わっていただけます。

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