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スカラ座、ウィーン国立歌劇場と並ぶ三大歌劇場のひとつ
 歴代のバイエルン国王が威信をかけた宮廷歌劇場として、最高の格式を誇るミュンヘン・オペラ(バイエルン国立歌劇場)は、17世紀半ばに創設されて以来、モーツァルトやワーグナー等がこの歌劇場のためにオペラを書くなど、数々の栄光に輝いてきた名門です。特に19世紀後半にはヨーロッパ随一の歌劇場として、かのルートヴィヒ2世の庇護のもと、飛躍的な発展を遂げました。ワーグナーとルートヴィヒ2世との関係はあまりにも有名ですが、以来、ミラノ・スカラ座、ウィーン国立歌劇場と並ぶヨーロッパ三大歌劇場の一つとして、名実ともにオペラの世界に君臨しています。
あのカルロス・クライバーがもっとも活躍した歌劇場
 ミュンヘン・オペラは昨年夏亡くなった指揮者カルロス・クライバーがもっとも活躍した歌劇場としても知られています。クライバーはミュンヘンの郊外に居を構え、31年前、ミュンヘン・オペラが初めて日本公演を実現ししたときに『ばらの騎士』を指揮したのが、若き日のカルロス・クライバーでした。その歴史的名演はいまだにオペラ・ファンの間で語り継がれています。
いま世界で最も充実し、活気があるのはミュンヘン・オペラ
 世界のオペラハウスが財政難にあえいでいる中、ミュンヘン・オペラは比較的経済的に恵まれているうえ、100パーセントに近い驚異の観客動員率を誇っていることから、次々に豪華キャストによる話題のプロダクションを発表して、オペラ・ファンの熱い注目を集めています。バロック・オペラ・ブームの火つけ役になったのもこの歌劇場で、世界のオペラの潮流はミュンヘンがつくっていると言えます。ミュンヘン・オペラは時代にマッチしたオペラの創造において、いま最も鋭敏な感性を備え、成功に導いているのです。
ミュンヘン・オペラの“伝家の宝刀”と新しい“顔”
 今回の日本公演は、日本の観客に新たな衝撃を与えます。この歌劇場が誇る“伝家の宝刀”ワーグナーの2つのオペラと、いまやこの歌劇場の新しい“顔”ともなっているバロック・オペラをもってくるからです。『タンホイザー』も『ニュルンベルクのマイスタージンガー』も、その大胆な演出に賛否両論が巻き起こったという作品ですが、単に奇を衒ったというものではありません。普遍性を追求し、現代の観客の心により強く届くよう、考え抜かれているのです。
 近年、ヨーロッパを中心にバロック・オペラの人気が高まり、各地で数々の上演が行なわれていますが、ミュンヘンの<バロック・オペラ・シリーズ>はその先駆けとなったもので、すでに高い評価が確立しています。最近では海外の歌劇場の引越し公演が引きも切りませんが、本格的なバロック・オペラの上演が行なわれるのは初めて。それも、名門歌劇場が威信をかけてもってくる傑作となれば、最高の品質が保証されています。これを機に、日本においてもバロック・オペラ熱が燃え上がるに違いありません。
“二枚看板”を支えるスペシャリストたち
 今回の日本公演では、ワーグナーを音楽監督ズービン・メータが、ヘンデルをバロック・オペラのスペシャリスト、アイヴォー・ボルトンが指揮します。メータが、現代を代表するワーグナー指揮者の一人であることはすでによく知られている通りですが、一方のボルトンは、日本ではまだ馴染みがないかもしれません。しかし、ミュンヘン・オペラの<バロック・オペラ・シリーズ>を担ってきたのは、このボルトンなのです。古楽器オーケストラにこだわることなく、バイエルン国立歌劇場管弦楽団に“いつもと違った弾き方”をさせることによって生み出されるその音は、これまでにない新鮮な響きとして聴き手に受け入れられることでしょう。
 また、今回の演出は、『タンホイザー』と『アリオダンテ』がデヴィッド・オールデン、『ニュルンベルクのマイスタージンガー』をトーマス・ラングホフが担当しています。オールデンは、オペラでの活躍はもとより、ペット・ショップ・ボーイズの世界ツアーなど、ポップスの世界の舞台も手がけるという人。その視点の大胆さや斬新な舞台づくりが、2つの作品それぞれに発揮されています。一方のラングホフは、演劇人でもあることをはっきりと感じさせる明快さと洗練された舞台で、ミュンヘンの『マイスタージンガー』に新しい1ページを加えました。
 
 

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