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  シルヴィ・ギエム 最後のボレロ  
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シルヴィ・ギエム 最後の「ボレロ」
 1990年に初めて東京バレエ団と「ボレロ」を踊って以来、ギエムは日本において103回の公演を重ねてきましたが、2005年、ついに日本での「ボレロ」に終止符を打つこととなりました。踊るごとに表情を変え、進化を続けていたギエムの「ボレロ」が、最後のときを迎えてどのような姿を私たちに見せるのでしょうか。
 そして今回の公演で、ギエムの新たな挑戦としてお届けするのが、彼女の信頼厚いマッシモ・ムッルを迎えて贈る二作品、「小さな死」(Aプロ)とラッセル・マリファントによる新作「Push Too」(Bプロ)です。「小さな死」は、鬼才イリ・キリアンがモーツァルトのピアノ協奏曲を用いて創作した’91年作品。世界バレエ・フェスティバルでパリ・オペラ座のオレリー・デュポンとマニュエル・ルグリが踊ったのをご記憶の方もおられるかもしれません。ギエムが本作を踊るのは今回が初めて。記念すべき日本での公演のためにギエムが選んだ作品です。ギエムがキリアンの作品を踊るのは、2003年世界バレエ・フェスティバルでの「優しい嘘」以来のこと。Bプロでは、ギエムがその才能に惚れ込んだ新進気鋭の振付家マリファントの新作「Push Too」を、日本初演いたします。近年その振付作品のみで構成した公演を定期的に行っている、マリファントの作風は、ヨガや太極拳の影響を思わせる、コンテンポラリーの最先端。04年秋に日本初上演を果たした「ブロークン・フォール」「Two」は、ギエムの新たな境地として大きな話題を呼びましたが、ギエムの肉体のみが可能にする神秘の扉がまた開かれるに違いありません。
 ギエムの信頼厚い東京バレエ団との「ボレロ」を含む四作品をお贈りする、記憶と記録に残るであろう本公演にどうぞご期待ください!
 





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