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公演概要 白鳥の湖 パキータ パリ・オペラ座バレエ団
パリ・オペラ座バレエ団
 ジークフリート王子の誕生日の祝う宴が催されている。王子の家庭教師ヴォルフガンクは王子に招待客を紹介する。ジークフリートの母である女王が騎士たちに付き添われて登場し、近いうちに王子が結婚することを一緒に祝うようにと告げる。相手は、女王が翌日の舞踏会に招いた美しい少女たちの中からジークフリートが選ばなければならない。物思いに沈んだジークフリートは理想的な愛を夢見るが、家庭教師は王子の務めを思い起こさせ、現実に引き戻そうとする。しかしジークフリートは理性には耳を傾けない。王子の精神は彼のまわりの現実を逃れ、夢に憩いを求める。
 
 物思いにふける王子は頭を冠で飾った白鳥の姿に変えられた娘が現われるのを目にする。虜になった王子は彼女に近づく。彼女は、自分はオデットという名の姫なのだが、他の娘たちと同様、邪悪なロットバルトの呪いを受け、白鳥にされてしまったのだと打ち明ける。呪いを解くには、男性が彼女に永遠の愛を誓うしかない。この告白に衝撃を受けたジークフリートは、オデットを助ける事を約束する。巨大な猛禽(ロットバルト)の出現が二人の甘い逢瀬を妨げるが、オデットとジークフリートは愛の誓いを交わす。白鳥たちは自らの翼で恋人たちをロットバルトの攻撃から守る。
 ジークフリートは母である女王が翌日に開く花嫁選びのための舞踏会にオデットを招く。彼女に結婚を申し込みたいので、どうしても舞踏会に出席するようにせがむ。オデットは白鳥のままでしかいられないので、それは無理だと返事する。すると、ジークフリートは結婚しないと宣言し、オデットに永遠の愛を誓う。夜が白み始めると幻影は次第に消えゆく。王子は不安に襲われる。
 
 城では、儀典長が舞踏会を始める。女王はジークフリートを伴って登場するが、彼はまわりの世界から取り残されたように、何にも心を動かされない。王子と結婚しようとする少女たちが紹介される。しかし、王子は全員を拒絶する。オデットによく似た神秘的な生き物が城に現れる…。彼女に愛する白鳥の姿を垣間見たと信じる王子は、心を奪われ彼女しか眼に入らない。しかし、白鳥に瓜ふたつのこの鳥は、ロットバルトの娘、オディールに他ならない。父ロットバルトの魔法で、オデットそっくりに変えられたのだった。そして、愛に盲目になったジークフリートは、彼女に結婚を申し込む。ロットバルトの勝利である。
 ジークフリートは誓いを破り、愛するものを永遠に失ってしまった。もうオデットを救うことはできない。
 
 自分の過ちに気付いたジークフリートは深い絶望に苛まれる。湖の幻影が戻る。白鳥たちの中心にいるオデットは失われた愛を嘆く。ジークフリートの裏切りは無意識のものだったが、すべての希望が消えてしまった。今後オデットが人間の姿に戻ることはない。悔恨に打ちのめされたジークフリートはオデットに許しを求めるが、時は遅すぎた。ロットバルトはオデットを永遠にジークフリートから引き離してしまう。王子の夢は崩れ去ってしまった。
 


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