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公演日程・会場
2006年9月14日(木)7:00p.m.
東京芸術劇場
満天の星を仰ぎ見るような壮大で幻想的な演奏!
 ズービン・メータとフィレンツェ五月音楽祭管弦楽団の密接な関係が20年以上に及ぶと聞いて意外に思う人は多いだろう。実はメータはフィレンツェをこよなく愛していて、フィレンツェにも家を持っている。1年のうち数か月はそこで過ごしているが、世界中を飛び回って活躍をしているメータの家があるのは、ロサンジェルスとフィレンツェだけだ。それほどメータはフィレンツェを気に入っていて、ここのオペラとオーケストラに格別の愛情を注いでいるようだ。
 ズービン・メータという指揮者は、「一体いくつの顔を持っているのか」と思えるほど、来日のたびに様々な面を見せてくれた。これまでに、ニューヨーク・フィル、イスラエル・フィル、ウィーン・フィル、そして、フィレンツェ歌劇場、バイエルン国立歌劇場とともに来日しているが、そのつど異なった印象を与える演奏になっている。具体的な例として、2000年から2001年を挙げてみるのが分かりやすいかもしれない。2000年春にイスラエル・フィルと来日したのに続き、翌年には春にフィレンツェ歌劇場、秋にバイエルン国立歌劇場と3度の来日を果たしたときのことだ。歌劇場の引越し公演の際には、オペラとは別に特別演奏会も開いている。周知の通り、メータはこの3つの団体のいずれにおいても、音楽監督ないしは首席指揮者という、いわゆるシェフのポストにある。これら3つのオーケストラの演奏会で、メータは次々と違う感興を聴き手に与えたのだった。イスラエル・フィルでは、ベートーヴェン、ブルックナー、リムスキー=コルサコフ、ショスタコーヴィチで、「以前にも増したオーケストラの上手さ」と評されたが、?弦″が売り物のイスラエル・フィルをバランスのとれたインターナショナルなオーケストラに着実に成長させているし、フィレンツェ五月音楽祭管弦楽団ではストラヴィンスキーの「春の祭典」を演奏し、色彩感あふれる輝かしい響きを、そして、バイエルン国立管弦楽団とは圧倒的なベートーヴェンの「第九」で生粋のドイツの響きを堪能させてくれた。3つの演奏会は、まぎれもなくイスラエル・フィルであり、フィレンツェ五月音楽祭管弦楽団であり、バイエルン国立管弦楽団の個性が発揮される演奏だった。それらの演奏から違った印象を受けたのは、オーケストラの持ち味がもっとも重要なものとして尊重された結果にほかならない。メータという指揮者は、どのオーケストラでも自分を押し通すのではなく、それぞれオーケストラの魅力を活かし、それを最大限に発揮させるタイプの指揮者なのだ。メータの棒の下で演奏経験を持つ人は「マエストロは、緊張しながらも楽に弾けるように導いてくれる」と言う。
 フィレンツェ五月音楽祭管弦楽団は長い歴史をもっているが、メータが首席指揮者に就任して以来20年の中で、飛躍的な向上を遂げたと言われる。今回のプログラムは、モーツァルトの「ジュピター」とベルリオーズの「幻想交響曲」。ざっくりと明快な図形を描き、たっぷりとした響きを引き出すメータの指揮は、このオーケストラの輝かしい響きと相まって、まるで夏の夜空を彩る満天の星を仰ぎ見るような壮大で幻想的な気分にさせてくれることだろう。
入場料(税込)
S=¥17,000 A=¥14,000 B=¥11,000 C=¥9,000 D=¥7,000 E=¥5,000
エコノミー券=¥4,000(イープラスのみで8月12日(土)より受付開始/お一人様2枚まで)
学生券=¥3,000(NBSのみで7月21日(金)より受付)
※学生券は22歳までの学生を対象とします。公演当日に必ず学生証をお持ちください。
※未就学児童の入場はお断りいたします。
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