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プロフィール
プログラム
公演概要
 演奏会とオペラに腕をふるい、2007年元旦にはウィーン・フィルのニューイヤーコンサートの指揮を務める円熟の巨匠(マエストロ)、ズービン・メータ。そのウィーン・フィルやベルリン・フィルにも勝る、“世界一の弦”を誇るイスラエル・フィル。奇しくも誕生年と創立年を同じくする両者は45年の長きにわたり共演を続け、“魂のレベルで結びついている”とまで評されています。
メータとイスラフェル・フィルの信頼関係は、オーケストラが置かれた特殊な政治的背景のもとに培われたものでもあります。今から70年前、名ヴァイオリニスト、ブロニスラフ・フーベルマンが、ナチスの脅威から逃れるために、欧州中のユダヤ系音楽家たちに呼びかけて創設されたこのオーケストラは、イスラエル建国後にはつねに、アラブ-イスラエル紛争の戦禍の脅威にさらされてきました。その度に、果敢にも窮地に陥った彼らのもとに駆けつけ、演奏会で指揮を振り平和を祈念したのがメータだったのです。
 しかしなんといっても彼らの結びつきを深めているのは、その音楽的な相性の良さに他なりません。世界中から優秀な名手たちを集めるイスラエル・フィルは、メンバーの誰もがソリスト級の技術をもつスーパープレイヤー集団。ことに、創立時は欧州各地のコンサートマスターたちが、現在はロシア系の優秀な奏者が集まる弦楽セクションは比類がありません。しかも技術や機能性ばかりが突出しているのではなく、演奏者たちが自発性に富む豊かな解釈を盛り込み、演奏に歌心があることで知られています。「彼らは皆、音楽を楽しんでいて、その精気溢れる雰囲気が聴衆に伝わるんだ」と語るのはメータですが、そんな団員たちのやる気をもっとも奮いたたせられるのが、熱いハートと豊潤な音作りに定評のあるメータなのです。彼らが一体となったときの崇高なまでに美しい響き、それがもたらす感動の大きさは、彼らが組んだ過去7回の来日公演で実証ずみです。
 2006年4月にはメータが、12月にはイスラエル・フィルが70歳——日本でいう古希を迎え、その記念公演の一環として彼らが熱意を込めて行うのが、今回の来日公演です。民族紛争の嵐は今も絶えず、一触即発の情勢が続きますが、メータ&イスラエル・フィルの熱く純粋な心が奏でる音楽こそは、殺伐とした昨今に差し込む一条の光、人々の魂の渇きを癒す祈りともいえるはずです。
プロフィール
音楽監督 ズービン・メータ
 イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団(以下IPO)音楽監督であるズービン・メータは、世界的なオーケストラおよびオペラ指揮者として、現代を代表する一人である。IPOでは、1969年に音楽顧問、1977年に音楽監督、さらに1981年には終身音楽監督となった。
 IPOとは、オーケストラとメータが共に25歳を迎えた1961年が初顔合わせだった。以来45年におよぶ関係のなかで、メータは、イスラエルの危機的時期や戦争に際して、ためらうことなくイスラエル・フィルの元に駆けつけ、特別コンサートを開催し、イスラエルの人々を勇気づけた。その活動には、前線やレバノン国境の兵士のためのコンサート、また、マサダでのマーラーの「復活」を指揮したコンサートなど、多くの国家的イヴェントが含まれている。
 ズービン・メータは、1936年にインドのボンベイに生まれた。指揮者でボンベイ交響楽団の創立者であるメーリ・メータを父にもち、幼い頃よりヴァイオリンを学ぶ。ウィーン、イギリスでそのキャリアをスタートし、瞬く間にオーケストラ、オペラ指揮者として脚光を浴びるようになった。カナダのモントリオール交響楽団の音楽監督(1962年−67年)、ロサンジェルス・フィルの音楽監督兼常任指揮者(1962年−78年)、ニューヨーク・フィルの音楽監督(1978年−91年)を務め、1985年からはフィレンツェ歌劇場の首席指揮者のポストにあるが、これに加え、1998年からはバイエルン国立歌劇場の音楽監督としても手腕を奮っている。
 国際的な受賞も数多く、この中には、インドの栄誉ある「蓮勲章」が含まれている。また、イスラエルにおいては、エルサレム・ヘブライ大学、テルアビブ大学、ワイズマン学院から名誉博士号を授与されている。1982年には、カール・ベームの遺言により、ベームが所有していたアルトゥール・ニキッシュ指輪を授与された。1991年の独立記念日には、イスラエルとIPOへの比類なき貢献に対し、特別賞が贈られている。
 2006年、メータにとって、そしてIPOにとっても、70歳を数える記念すべきこの年、12月にエルサレムで70周年記念コンサートが予定されている。
イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団
 世界中にはユダヤ系の優れた音楽家が多いことは広く知られているが、イスラエル・フィルはブロニスラフ・フーベルマンが欧米各国に散らばっていたユダヤ系の音楽家に結集を呼びかけて創設された“特殊な”オーケストラである。トスカニーニの指揮によりテルアビブで第1回のコンサートが開かれたのは、1936年12月26日のこと。それ以来、世界の著名な指揮者がイスラエル・フィルと共演している。クーセヴィツキー、ミュンシュ、モントゥー、バルビローリ、ミトロプーロスといった伝説的な名前に続いて、バーンスタイン、オーマンディ、ショルティ、ジョリーニ、マゼール、バレンボイムらの名前が挙げられる。
 このオーケストラの弦楽部のアンサンブルは天性のものであり、その音質、表現ともに一糸乱れぬ合奏は、あのウィーン・フィル、ベルリン・フィルをしのぐ“世界一の弦”とさえいわれている。
 ズービン・メータを音楽監督に迎えてすでに28年になるが、このコンビによる演奏は、円熟度を増し、音楽に対する情熱をいっそう感じさせる。
 今年12月には、創立70周年を迎え、エルサレムで12回の70周年記念コンサートが開催される予定となっている。
プログラム
公演概要
公演日程・会場
2007年3月17日(土)7:00p.m. 〈Aプロ〉
2007年3月18日(日)2:00p.m. 〈Bプロ〉
サントリーホール
入場料(税込)
S=¥22,000 A=¥20,000 B=¥18,000 C=¥15,000 D=¥12,000 E=¥9,000
エコノミー券=¥7,000(イープラスのみで2月16日(金)より受付開始/お一人様2枚まで)
学生券=¥6,000(NBSのみで2月16日(金)より受付)
※学生券は22歳までの学生を対象とします。公演当日に必ず学生証をお持ちください。
※未就学児童の入場はお断りいたします。
全国公演
2007年3月20日(火)ザ・シンフォニーホール(大阪) TEL:06-6453-6000 
2007年3月21日(水)愛知県芸術劇場コンサートホール(名古屋) TEL:052-241-8118 
2007年3月22日(木)倉敷市民会館(倉敷) TEL:086-434-0505 
2007年3月24日(土)福岡シンフォニーホール(福岡) TEL:092-725-9112 
2007年3月25日(日)宮崎県立芸術劇場アイザックスターンホール(宮崎) TEL:0985-28-3210 
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