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春の女王リラが調和のとれた自然をつかさどる世界。人々に一時も早く春の訪れをもたらすため、使者となるべき新生児が選ばれた。その名はオーロラ姫。しかし自らの領域を侵されて憤怒した冬の女王カラボスが、二匹の猫に護られ、火・地・風・水の妖精たちの祝福を一身に浴びる姫の儀式を襲う。冬の呪いをもって、世界を永久に氷の中に閉じ込めるために･･･。
オーストラリア・バレエ団生え抜きの常任振付家であり、ヒューストン・バレエ団の芸術監督も務めるスタントン・ウェルチ版「眠れる森の美女｣は、クラシック・バレエの最高峰の振付を尊重しながら、そこに新たな構想を盛り込んだ最新作です。物語の軸となるのは、温もりと威厳を備えたリラとクールな美貌のカラボスの、季節になぞらえた善と悪の闘い。姫を祝福する妖精たちは自然界の四大元素の精となり、結婚式では姫を護る猫や人形、守護精の青い鳥たちのディヴェルティスマンが踊られるなど、統一された世界観のもとにドラマティックなファンタジーが展開します。
白一色の凍える冬の世界から、東洋的な極彩色の歓喜溢れる世界へと転換する舞台美術は最大規模のもの。80メートルものインド・サリーのシルク、膨大なスワロフスキーのクリスタル、200以上のオーストリッチの羽、壮大な氷の森林や黄金の宮殿など、総計300アイテム、重さ20トンを超える豪華絢爛な装置と衣裳が日本に上陸。見たこともないスペクタクルな舞台が出現します！ |
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