ブラティスラバ(旧チェコスロヴァキア)に生まれ、1968年に生地の歌劇場で『セビリアの理髪師』のロジーナを歌ってデビューした後、70年にウィーン国立歌劇場の『魔笛』を歌い、本格的なデビューを飾る。 その後、73年にグライドボーン音楽祭、74年にザルツブルグ音楽祭でも夜の女王を歌って、一躍注目を集めることになった。カール・ベーム指揮によるシュトラウス『ナクソス島のアリアドネ』のツェルベネッタは、国際的な注目を集める契機となり、以後、ミラノ・スカラ座、コヴェントガーデン、メトロポリタン歌劇場をはじめ、ミュンヘン、ハンブルグ、ジュネーブ、チューリッヒ、フィレンツェ、パリ、およびベルリン国立歌劇場など、一流オペラハウスで演じたツェルビネッタ、ドンナ・アンナ(『ドン・カルロ』)、ロジーナ、ジルダ(『リゴレット』)、ヴィオレッタ(『椿姫』)、そしてルチア(『ランメルモールのルチア』)は、世界中から賞賛を浴びている。

 また、これらの歌劇場の多くが、特にグルベローヴァのために次のような珍しいオペラを上演も実現させている。ウィーン国立歌劇場における『マリア・スチュアルダ』、『清教徒』、『ロベルト・デヴェリュー』、ジュネーブおよびナポリにおける『夢遊病者の女』、ロンドンでの『カプレーティとモンテッキ』、ブレゲンツ音楽祭、メトロポリタン歌劇場およびウィーン国立歌劇場での『清教徒』、バルセロナでの『ロベルト・デヴェリュー』ならびに『アンナ・ボレーナ』そしてチューリッヒでの『連隊の娘』と『シャモニーのリンダ』、「ロベルト・デヴェリュー』、『アンナ・ボレーナ』、『テンダのベアトリーチェ』、バイエルン国立歌劇場での『アンナ・ボレーナ』など。

 “完全無欠なコロラトゥーラのプリマ・ドンナ”“ベルカントのディーバ”と賞されるグルベローヴァが立った舞台に必ず湧き起こる熱狂的な歓声は、オペラに、そしてデビュー当時からのリートの分野での活躍においても同様である。

 オーストリアならびにバイエルンの宮廷歌手、ウィーン国立歌劇場絵名誉会員。また、サー・ローレンス・オリヴィエ賞をはじめ、イタリア・オペラの役柄に対して最も優れた解釈を行なった歌手に贈られるフランコ・アビアティ賞(ルチア役に)、卓越した表現者に贈られるベッリーニ金賞など、多くの栄誉を受けている。

 ザルツブルグ音楽祭やミュンヘン・オペラ祭りの常連であり、カール・ベーム、ヘルベルト・フォン・カラヤン、カルロス・クライバー、リッカルド・ムーティなど蒼々たる指揮者と共演、またジョルジュ・ストレーレル、フランコ・ゼフィレッリといった著名演出家とのコラボレーションも多い。その他、「リゴレット」、「アラベラ」などオペラ映画にも多数出演、また数多くの作品もレコーディングしている。

 オーストリア生まれ。著名なハンス・スワロフスキー教授のもと、ウィーン音楽アカデミーを修了した。コペンハーゲンの「ニコライ・マルコ・コンクール」最優秀賞受賞(1965年)、オーストリア文化大臣より「モーツァルト解釈賞」を受賞(66年)したほか、ベーム自身より「カール・ベーム賞」を贈られた(75年)。

 ボン歌劇場の音楽監督、フランクフルト歌劇場総音楽監督、サルツブルグ・モーツァルテウム管弦楽団および州立歌劇場の主席指揮者、チューリヒ歌劇場の音楽監督を歴任した後、フリーの指揮者としてウィーン国立歌劇場、バイエルン国立歌劇場、ハンブルク、ドレスデン、フィンランド国立歌劇場などに定期的に客演している。また、ザルツブルグ・フェスティバルなどの音楽祭に定期的出演するほか、多くのレパートリーが録音されており、「エコー・クラシック2005」など幾つかの賞を受賞した。ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団、NHK交響楽団ほか、多くの著名なオーケストラを指揮している。

 06/07年には、ヨーロッパ10都市でのコンサート指揮の他、ヘルシンキで「フィデリオ」、ハンブルク、ミュンヘンなどでは「ナブッコ」、ベルリン・ドイツ・オペラで「イドメネオ」を指揮した。

 

 

【公演日時・会場】

2008年11月13日(木) 7:00p.m. サントリーホール

2008年11月27日(木) 7:00p.m. 横浜みなとみらいホール


【入場料】

[東京公演]

S=¥22,000 A=¥19,000 B=¥16,000 C=¥13,000 D=¥9,000 
エコノミー券=¥6,000
 (エコノミー券はイープラスのみで10月10日(金)より受付。お一人さま2枚まで)

学生券=¥4,000 (学生券はNBSのみで10月10日(金)より受付、22歳までの学生が対象。公演当日、学生証必携)

 

[横浜公演]

S=¥21,000 A=¥18,000 B=¥15,000 C=¥12,000 D=¥8,000 
エコノミー券=¥5,000
 (エコノミー券はイープラスのみで10月10日(金)より受付。お一人さま2枚まで)

学生券=¥3,000 (学生券はNBSのみで10月10日(金)より受付、22歳までの学生が対象。公演当日、学生証必携)


【全国公演】

11月18日(火) りゅーとぴあコンサートホール(新潟) TEL.025-224-5521 

11月23日(日) ザ・シンフォニーホール(大阪) TEL.06-6453-6000 


主催:財団法人日本舞台芸術振興会 日本経済新聞社

協力:財団法人横浜市芸術文化振興財団(横浜)