シルヴィ・ギエム&アクラム・カーン・カンパニー 聖なる怪物たち

イントロダクション

ギエムとカーン─2人の“聖なる怪物”が寄り添い、自らをさらけ出して到達した、崇高にして衝撃的な新境地! ロンドン、パリのバレエ・ファンを陶酔させた、話題作!

 古典はもとより、現代バレエからコンテンポラリーまで、あらゆる分野を極めながら自らを進化させてきたバレエ界のカリスマ、シルヴィ・ギエム。彼女の次なる挑戦は、インド舞踊“カタック”を使った独自の創作表現で話題の、アクラム・カーンとの衝撃的なコラボレーションです。

 氷山を思わせる寂寥感漂う美術。多国籍のヴォーカリストとミュージシャンたちがライブで奏でる、浮遊感と激しいリズムを行き来する東洋ふうの音楽。その中でギエムは衰えのないしなやかな身体を駆使して踊り、カーンは俊敏な旋回を見せるカタックを披露します。そして二人のデュエット。両手をつないだままの二人が、戯れ、挑むようにダイナミックに踊る場面から、ギエムがカーンの胴に脚を巻きつけ、一対のインドの神の彫刻のごとく神秘的に舞う場面まで、感動的な身体が眼前に繰り広げられます。

 創作にあたって二人は互いのインタビューから始めたといいます。子供時代のこと、ダンスの稽古、芸術上の自由を求める闘い。その対話は舞台上でも行われ、二人の孤独な“聖なる怪物”が、素顔をさらけ出しながら、なおも自らの進む道を探る求道者のごとき感動的な姿を浮かび上がらせるのです。「正反対の規範を身に着けたこの上なく美しいクラシック・ダンサーを結びつけ、二人を未踏の場所へと導いた」(タイムズ紙)と、ロンドンやパリで絶賛を浴びた舞台が、もうすぐ日本に上陸します!

私はバレエダンサーだ。バレエダンサーとしての訓練を受けてきた。

けれども、様式やテクニック、伝統には固執していない。

私が確信しているのは、どんなスタイルで踊っていても、私が踊る場こそが "聖なる場所" である、ということ。 ステージは怪物だ。私の聖なる怪物なのだ。

シルヴィ・ギエム

私はコンテンポラリー・ダンスの世界にいると、ここでは崇高な世界に到達できないと感じる。

精神性を見出せないのだ。

しかし、古典舞踊に没頭していると、外界に踏み出すことが許されない閉塞感におそわれる。

私にとってもっとも素晴らしいのは、双方の世界に手を差し伸ばせる場所なのである。

アクラム・カーン

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