イントロダクション

 1964年8月30日、東京オリンピックを目前にした時期に創設された東京バレエ団の目標は、最初から“世界標準”でした。この目標を達成するため、当時のソ連から指導者を招き、創立3年目には早くも1回目の海外ツアーをソ連で実施。これ以降、東京バレエ団は国内公演と並行して多くの海外公演を行い、昨年までに全26回、30か国150都市において722公演という日本のバレエ史上未踏の記録を達成しました。
 その半世紀の歴史の中には貴重な出会いと交流があり、東京バレエ団に豊かな果実をもたらしました。とくに巨匠振付家モーリス・ベジャールとの長年の繋がりは東京バレエ団の世界戦略を大転換させるほどの影響力をもち、「ボレロ」を始めとするベジャールの歴史的傑作の上演とオリジナル作品の創造が一挙にバレエ団の名声を上げました。もう一人の巨匠ジョン・ノイマイヤーとの共同作業は毎回綿密を極め、芸術の創造とは何かという高い意識と達成感をバレエ団にもたらしました。近年、バレエ・リュス作品の上演はバレエ団のレパートリーに重みを与え、ロシアの名バレリーナ、ナタリア・マカロワによる「ラ・バヤデール」上演は、新世代のダンサーたちに改めて古典のスタイルを知らしめました。そしてシュツットガルト・バレエ団との長年の交流によって実現したジョン・クランコの名作ドラマティック・バレエ「オネーギン」上演は、今年2月のノイマイヤー振付「ロミオとジュリエット」での圧倒的な成果の布石ともなったのです。
 東京バレエ団の50年を振り返るレパートリーで構成された今回の祝祭ガラには、いっぽうで長きにわたって共演を続け、バレエ団の歴史を華やかに彩った世界的な3人のスター、シルヴィ・ギエム、ウラジーミル・マラーホフ、マニュエル・ルグリが駆けつけてくれます。“日本が生んだ世界のバレエ”――その夢に向かった東京バレエ団50年の歴史と、未来への希望を込めた祝祭に、あなたもぜひご参加ください。

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