1927年1月1日、哲学者を父としてマルセイユに生まれる。ダンサー、のちに振付家としてパリで活動を開始しバレエ団を設立。1959年ベルギー王立モネ劇場監督のモーリス・ユイスマンの委嘱により「春の祭典」を振付け、その成功により1960年の20世紀バレエ団設立への道を拓く。ベジャールを頂点とするバレエ団は世界中を駆け巡る。「春の祭典」に続き、「ボレロ」(1961)、「ロミオとジュリエット」(1966)、「現在のためのミサ」(1967)、「火の鳥」(1970)などを発表。ベジャールは世界各地の文化に興味を抱き、多種多様な文明の表現(「バクチ」、「ゴレスタン」、「ザ・カブキ」、「ディブク」、「ピラミッド」)、および豊かな音楽レパートリー(ブーレーズからワグナーに至る)に強いこだわりを持つ。ベートーヴェンによる「第九交響曲」(1964)もその一つといえよう。1987年、バレエ団はローザンヌに移転してベジャール・バレエ・ローザンヌとなる。「ニーベルングの指輪」、「中国の不思議な役人」、「リア王-プロスペロー」、「シェヘラザード」、「バレエ・フォー・ライフ」など以降も多数が創作された。演劇、オペラ、映画の演出を行い、小説、回想記、日記、戯曲といった多数の著書も発表。
 2007年11月22日、最後の作品「80分間世界一周」の創作中、ローザンヌにて死去。享年80歳。

 イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団(IPO)の終身音楽監督であるズービン・メータは、現代を代表するオーケストラおよびオペラ指揮者である。IPOとは、オーケストラとメータがともに25歳を迎えた1961年に初めて共演し、以来50年以上におよぶ固い絆で結ばれている。この間メータは、イスラエルの危機的時期や戦争に際して、ためらうことなくIPOのもとに駆けつけて特別コンサートを催し、人々を勇気づけた。
 1936年インドのボンベイ生まれ。ウィーン、イギリスでキャリアをスタートし、瞬く間にオーケストラ、オペラ指揮者として脚光を浴びる。モントリオール交響楽団、ロサンジェルス・フィル、ニューヨーク・フィルの音楽監督を歴任し、フィレンツェ歌劇場の首席指揮者、バイエルン国立歌劇場の音楽監督としても腕を奮った。ウィーン・フィルとのニュー・イヤー・コンサートでもおなじみ。

 名ヴァイオリニスト、ブロニスラフ・フーベルマンの呼びかけで欧州各国の優秀なユダヤ系音楽家たちが結集し、イスラエル建国に先立つ1936年にその前身が創設された。テルアビブで催された第1回演奏会の指揮は、アルトゥール・トスカニーニ。以来、バーンスタイン、ショルティ、マゼール、バレンボイム、メータをはじめ、錚々たる名指揮者たちとの共演で名を馳せている。ことに弦楽パートはユダヤ民族ならではの色合いや精神性がにじみ出るとも評され、音質・表現ともに一糸乱れぬアンサンブルの見事さはウィーン・フィルやベルリン・フィルを凌ぐとまで称えられている。

 アメリカ、アーカンソー州リトル・ロック出身。アーカンソー中央大学、テネシー大学ノックスヴィル校で声楽を学んだ。
 2005年にドイツのハイデンハイム・オペラフェスティバルで「ドン・ジョヴァンニ」のドンナ・エルヴィーラを歌ってヨーロッパでのオペラ・デビュー。以来、ウィーンを拠点に、ウィーン国立歌劇場、バイエルン国立歌劇場、ベルリン国立歌劇場ほか、ヨーロッパの主要な歌劇場で、主にヴェルディのリリコ・スピントのソプラノとして活躍している。

 東京芸術大学・同大学院修了後、ミュンヘン音楽大学大学院に留学。在院中にバイロイトのワーグナー・コンクールで事実上の優勝。オーストリアのグラーツ歌劇場専属歌手として契約。2002年バイロイト音楽祭およびバイエルン国立歌劇場に主役級のデビューを飾って国際的な注目を集める。以来、ミラノ・スカラ座、バイロイト音楽祭、ウィーン国立歌劇場、英国ロイヤル・オペラなど著名歌劇場やオーケストラと共演を続ける。

ウィーン生まれ。ウィーン少年合唱団のソリストとして活躍の後、フリッツ・ウールとジェームズ・キングに師事。クラウディオ・アッバードに才能を見出され、ウィーン国立歌劇場で研鑽を積む機会を得た。
 プラハの「リエンツィ」タイトルロールの成功以来、ミラノ・スカラ座、パリ、アテネ、ハンブルク、ドレスデン、ケルン、ベルリン、シュツットガルト、マドリッド、ローマほかで、ワーグナーのオペラに欠かせない“ヘルデン・テノール”としての活躍が注目されている。 。

 1976年モスクワ生まれ。21歳でボリショイ劇場にデビュー。その後、数々の国際コンクールでの受賞を果たした。
 これまでに、ベルリン国立歌劇場への度々の客演をはじめ、英国ロイヤル・オペラ、ドレスデン国立歌劇場、パリのバスティーユ・オペラ、パリ・オペラ座、マドリッドのテアトロ・レアル、トリノ王立歌劇場など著名歌劇場で活躍。オペラのほか、シカゴ交響楽団、ハレ交響楽団、ピッツバーグ交響楽団など、オーケストラへの客演でも世界的に活躍している。

 モーリス・ベジャールの気鋭作「春の祭典」の成功により、1960年、ブリュッセルのモネ王立劇場付カンパニー〈20世紀バレエ団〉として創設される。以来、肉体の存在を強調した男性中心の舞踊、思想・文学・哲学などを題材とする現代的テーマ、スペクタクル性あふれる演出などベジャールの鬼才を繰り広げ、世界中に名を馳せる。1987年ローザンヌに拠点を移して改名。2007年ベジャール死去後は、ジル・ロマンが芸術監督に就任。

 1964年に創設。創立以来一貫して、古典の全幕作品から現代振付家の名作まで幅広いレパートリーを誇っており、なかでも3人の現代バレエの巨匠─M.ベジャール、J.キリアン、J.ノイマイヤーが東京バレエ団のために創作した作品は高い評価を得ている。これまでに、30カ国152都市において27次738回の海外公演を達成。パリ・オペラ座、ミラノ・スカラ座、ウィーン国立歌劇場、ベルリン・ドイツ・オペラなど名だたる歌劇場に数多く出演し“日本の生んだ世界のバレエ団”として国内外で高く評価されている。12年5月にはパリ・オペラ座ガルニエ宮で26年ぶりに「ザ・カブキ」を上演し大成功を収めた。13年11月、マッツ・エック振付「カルメン」初演。14年2月にはジョン・ノイマイヤー振付「ロミオとジュリエット」を初演、絶賛を博した。14年8月30日、東京バレエ団は創立50周年を迎える。

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