いま大躍進を遂げている、タマラ・ロホ率いる新生ENB!

創設から67年を迎えようとするロンドン第二のバレエ団、イングリッシュ・ナショナル・バレエ(ENB)は、5年前に英国ロイヤル・バレエ団のスターだったタマラ・ロホが芸術監督に就任して以来、大躍進を遂げている、いま大注目を浴びるカンパニーです。

ENBはロンドンを拠点に、英国の隅々にまでバレエを届けることを目的に1950年に創設され、長年にわたり英国の観客に親しまれてきました。2012年、英国ロイヤル・バレエ団のスター・プリンシパルであるタマラ・ロホが芸術監督に就任。画期的なプロジェクトを次々と打ち出して瞬く間にバレエシーンの注目を集めました。

そしてもう一つの衝撃が、英国ロイヤル・バレエ団のトッププリマであったアリーナ・コジョカルのENBへの電撃的な移籍です。当代バレリーナの中でも随一といってよい芸術性を備えたコジョカルが、バレエへの情熱を共有することを望んだのがロホでありENBというカンパニー。ロホとコジョカルという、ロイヤルで双璧をほこった二大プリマがそろい、ENBはまさしく勢いにのりました。その威勢に惹かれて優秀なダンサーたちが世界中から集まっており、プリンシパルの高橋絵里奈をはじめ日本人のダンサーたちも活躍しています。

今回の日本公演では、ENBのバレエ団としての実力と魅力をぞんぶんに味わっていただける古典を2作お届けします。ひとつは、ミステリアスな人形をめぐるコミカルな物語とドリーブの美しい音楽にのせた趣向あふれる祝宴の踊りが楽しめる「コッペリア」。そしてロホ就任後の一大プロジェクト──映画「バットマン」の衣裳デザイナーが手掛けたエキゾチックで絢爛豪華な美術に彩られ、2016年のパリ・オペラ座公演でも絶賛を浴びた「海賊」です。

ロホ率いる新生ENBが、2017年夏にいよいよ日本上陸。彼らが巻き起こす華麗な旋風をぜひ体験してください!

芸術監督

タマラ・ロホ
(リード・プリンシパル)

Tamara Rojo

イングリッシュ・ナショナル・バレエの芸術監督に就任して以来、初めての日本公演を行う運びとなり、胸を躍らせています。

世界トップクラスのバレエを広範な観客に披露することは、65年余の歴史を持つイングリッシュ・ナショナル・バレエの座右の銘です。2012年に芸術監督に任命された時、私には目標がありました。バレエの可能性を押し広げ、その芸術表現のボキャブラリーに変化をもたらし得る新作を生み出すことによって、バレエ団の優れた芸術性と創造性を体現することです。古典バレエに新たな息吹を与え、アーティストと観客の双方にとって刺激的かつ説得力のある作品にすることも、私の念頭にありました。

『海賊』は、私が芸術監督に就任して間もない時期に制作した新作の一つです。このバレエの全幕版をレパートリーに持つバレエ団は、英国ではイングリッシュ・ナショナル・バレエをおいて、他にはありません。今回、日本の舞台で上演できますことを、とても嬉しく感じています。

アリーナ・コジョカル、イサック・エルナンデス、ヨナ・アコスタを始めとする、世界各地から参集した才能豊かなダンサー達と共に、日本に参ります。私自身、日本公演でバレエ団の〈今〉をバレエファンの皆様にご覧いただけることを心待ちにしています。2017年7月にお会いしましょう!


I am thrilled to be able to tour in Japan for the first time as Artistic Director of English National Ballet.

English National Ballet has existed for over 65 years, bringing world-class ballet to the widest possible audi-ence. When I was appointed Artistic Director in 2012, my vision was to make the company stand for artistic excellence and creativity by challenging the art form and developing new creations that change the language of dance, and revitalising the classics ensuring they are exciting and compelling for artists and audiences alike. Le Corsaire is one of the first new productions created under my tenure, and English National Ballet is the only UK company to have the full work in its repertoire. It gives me great pleasure to present it to the Japanese people.

I am proud to be bringing English National Ballet and its company of richly gifted dancers from all over the world including Alina Cojocaru, Isaac Hernandez and Yonah Acosta to name just a few.

I look forward to presenting the company to the Japanese ballet audience and seeing you all in July 2017!