〈オペラ・フェスティバル〉2009-2011 第3弾、第4弾
オペラは指揮者の力で決まる! 春のイタリア・オペラ 秋のドイツ・オペラ 2種の醍醐味を満喫できる2011年!
誰もがこんなオペラを観たかった。イタリア・オペラの真髄!
プッチーニ作曲『トスカ』
演出:マリオ・ポンティッジャ 指揮:ズービン・メータ
フィレンツェで、花咲き乱れる春に開催される〈フィレンツェ五月音楽祭〉は、ザルツブルクやバイロイトと並ぶヨーロッパの三大音楽祭として有名ですが、2008年、フィレンツェ歌劇場は秋にも「愛と嫉妬、裏切りと情熱」をテーマにした特別なフェスティバルを開催しました。『トスカ』『ボエーム』『カヴァレリア・ルスティカーナ』が上演されたこの催しは、2週間のうちに3万人もの聴衆を集めるという驚異的な成功をおさめました。3つの人気作品のなかで、もっとも聴衆を喜ばせたのが、この『トスカ』でした。 マリオ・ポンティッジャの演出は、決して奇を衒うことなく、台本にしたがって舞台の要素を忠実に再現したものとなっています。加えて、フランチェスコ・ジートによる美術も一目でその場面とわかるもので、フレスコ画の丸天井を背景とした教会をはじめ、ファルネーゼ宮の高い天井や大理石の彫刻、タペストリーなど、リアルな雰囲気を湛えています。近年、奇抜なアイディアによる演出の上演では、その意味を探したり考えたりしなければならないことがありますが、この『トスカ』では、音楽に身をまかせ、ドラマに集中して、観客はプッチーニの『トスカ』の世界に思う存分浸ることができたのです。日本のオペラ・ファンが期待しているのも、じつはこうしたプロダクションなのではないでしょうか。 ズービン・メータの『トスカ』といえば、1985年にジョナサン・ミラーによる新演出がセンセーションを巻き起こしたことが知られています。伝統の美を追求した、イタリア・オペラの醍醐味を聴かせてくれる巨匠の手腕に、どうぞご期待ください。
■公演日
2011年 3月13日(日)神奈川県民ホール 3月17日(木)NHKホール 3月20日(日)NHKホール
■予定される主な配役
トスカ:アディーナ・ニテスク カヴァラドッシ:マルコ・ベルティ スカルピア:ルッジェーロ・ライモンディ(3/13,3/17) ジョルジョ・スリアン(3/20) スポレッタ:カルロ・ボージ 他
マルティナ・セラフィン Martina Serafin マルコ・ベルティ Marco Berti ルッジェーロ・ライモンディ Ruggero Raimondi ジョルジョ・スリアン Fiorgio Surian カルロ・ボージ Carlo Bosi
すでにローマやウィーンでの高評を獲得している期待の新鋭マルティナ・セラフィンのトスカは最大の期待。カヴァラドッシを重要なレパートリーの一つとするマルコ・ベルティの強く美しい声も聴きもの。さらに、この作品のもう一人のキーパーソン、スカルピア役に、この役を当たり役とするルッジェーロ・ライモンディと数々のレパートリーをこなすジョルジョ・スリアンといったベテランが登場。
※当ホームページなどで発表しておりましたトスカ役のマルティナ・セラフィンは妊娠のため、アディーナ・ニテスクに変更となります。
※表記の配役は2010年7月23日現在の予定です。病気や怪我などのやむを得ない事情により出演者が変更になる場合があります。今回の引越し公演においても、予定されていた出演者がやむを得ず出演できない場合、(指揮者、出演の歌手であっても)代役を立てて上演することになっておりますので、あらかじめご了承ください。出演者変更にともなうチケットの払い戻し、公演日・券種の変更はお受けできません。最終出演者は当日発表とさせていただきます。