ミラノ・スカラ座2013年日本公演『リゴレット』マントヴァ公爵役変更のお知らせ

2013年7月30日 18:00



ミラノ・スカラ座『リゴレット』、9月9日、13日の公演にマントヴァ公爵役で出演予定だったジョセフ・カレヤは、ミラノ・スカラ座との間で契約が成立していたにもかかわらず、出演不能になりました。
詳細につきましては、スカラ座からの正式なステートメントを次に掲載しておりますので、ご覧いただければ幸いです。
このため、2009/2010と2011/2012シーズンにミラノ・スカラ座の『リゴレット』でマントヴァ公爵役を歌って好評を得たフランチェスコ・デムーロが、9月9日、13日の公演に同役で出演いたします。カレヤの出演を楽しみにされていた方には大変申し訳ございません。しかしながら、このたびの配役変更についての事情をお汲み取りいただき、何卒ご理解を賜りますようお願い申し上げます。

公益財団法人日本舞台芸術振興会




ミラノ・スカラ座 ステートメント

13-07.30Scala001.jpg

【訳文】

親愛なる皆様へ

残念ながら、ジョセフ・カレヤ氏が、ミラノ・スカラ座日本公演の『リゴレット』の出演をキャンセルしたことを皆様にお伝えしなければなりません。

我々はアーティストが、両者間ですでに滞りなくサインされた契約書の義務を履行するようにあらゆる手段を尽くし、弁護士たちを通して要請してまいりました。

しかしながら、その努力の甲斐なく、カレヤ氏は不当な決断を翻すことはありませんでした。

ミラノ・スカラ座としては、すでに締結された契約書に違反、及び背いたこの現段階になっての理由のない降板を受理するものではありません。

これらの理由により、我々の権益ならびに、NBSに及ぶであろう実質的な損害、その信用が損なわれるのを防ぐべく、スカラ座財団の弁護士たちに委任しました。

NBSと合意のもと、ここにマントヴァ公爵をフランチェスコ・デムーロ氏が務めることをお知らせいたします。デムーロ氏はミラノ・スカラ座にて2009/2010、2011/2012シーズンに『リゴレット』のマントヴァ公爵役を歌っています。
デムーロ氏はカレヤ氏の代わりに、2013年9月9日、13日の『リゴレット』に出演いたします。

この配役変更に関し、何卒ご了承のほどお願い申し上げますとともに、この場をお借りて皆様にご挨拶申し上げます。

ミラノ・スカラ座
アーティスティック・ディレクション
ガストン・フルニエ=ファシオ




フランチェスコ・デムーロ(テノール)
Francesco Demuro (Tenor)

13-07.30Scala02.jpg1978年イタリア、サルディーニャ島生まれ。サッサリの音楽院で学んだ。
パルマの『ルイザ・ミラー』でオペラ・デビュー。この成功を機に、イタリア国内外の劇場に招かれることとなった。これまでに、ウィーン国立歌劇場、ベルリン国立歌劇場、バイエルン国立歌劇場、英国ロイヤル・オペラ、パリのシャンゼリゼ劇場をはじめ、トリノ、パルマ、アテネ、ハンブルク、ドレスデン、ヴェローナ、フランクフルト、サンフランシスコなど、世界の舞台で『リゴレット』のマントヴァ公爵、『椿姫』のアルフレード、『マクベス』のマクダフ、『ランメルモールのルチア』のエドガルド、『ボエーム』のロドルフォ、『愛の妙薬』のネモリーノなどを演じ、活躍している。
スカラ座には、2010年2月に『リゴレット』のマントヴァ公爵役で初登場。ステファノ・セッコの代役として、急遽リハーサルなしでの出演となったこのデビューは、衝撃的な大成功となった。マントヴァ公爵役は、パヴァロッティ亡き後、イタリアから輩出された本格的テノールと評されるデムーロの代表的なレパートリーとなっており、これまでに、トリノ王立歌劇場へのデビューを飾ったほか、パルマのヴェルディ・フェスティバル、ハンブルク、サンフランシスコではルイゾッティ指揮で演じている。また、2011年ウィーン芸術週間でリュック・ボンディ新演出による『リゴレット』でもマントヴァ公爵を演じた。


photo:Andrzej Swietlik


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