英国バーミンガム・ロイヤル・バレエ団 2025年日本公演

英国バーミンガム・ロイヤル・バレエ団は
こんなカンパニー!

イギリスでは英国ロイヤル・バレエ団と並び、ロイヤルの称号のつく名門バレエ団(通称・BRB)
1931年にイギリスで生まれたヴィク・ウェルズ・バレエ団が劇場の移転などによって幾度も名称を変え、英国ロイヤル・バレエ団と英国バーミンガム・ロイヤル・バレエ団に分かれた経緯から、ふたつのロイヤル・バレエ団は姉妹カンパニーのような関係です。
現在、英国バーミンガム・ロイヤル・バレエ団の芸術監督は、名ダンサーとして人気を博したカルロス・アコスタ。“十八番”である『眠れる森の美女』などの古典作品から、近年は伝説的ヘヴィメタル・バンドをテーマにした『ブラック・サバス―ザ・バレエ』のようなユニークなプログラムにも挑戦しています。
今回の日本公演は2018年以来7年ぶり! かつて芸術監督を務めたピーター・ライトとデヴィッド・ビントリーという名振付家による、絢爛豪華なおとぎ話を上演します。

ウィル・タケット振付『ラズリ・スカイ』
カルロス・アコスタ振付『ドン・キホーテ』
カルロス・アコスタ考案『ブラック・サバス―ザ・バレエ』

眠れる森の美女
THE SLEEPING BEAUTY

Story

王と王妃はオーロラ姫の命名式に善の精リラを含めた妖精たちを招くが、悪の精カラボスを招き損ねてしまった。怒り心頭のカラボスは「姫はやがて針で指を刺して死ぬ」と呪いをかけるが、リラの精はその呪いを「死ぬのではなく眠り続け、王子のキスで目覚める」とする。そして時は過ぎ、オーロラ姫の誕生日に変装して忍び込んだカラボスによって、姫は倒れてしまうが……。

眠れる森の美女 人物相関図眠れる森の美女 人物相関図

眠れる森の美女 3つの見どころ

見どころ①

40年以上も上演されている
バレエ団の財産

戦後の英国バレエ界の巨匠である、ピーター・ライト振付による正統派バージョンの振付です。マリウス・プティパによる伝統的な振付をベースにしつつ、ドラマティックな演出と登場人物の感情がわかる繊細な振付がほどこされています。

眠れる森の美女 見どころ①
見どころ②

ひとりの女性である
オーロラ姫の成長物語

オーロラ姫の成長が3段階に分かれて丁寧に描かれます。第1幕は未来への希望に胸をときめかせる、ピュアな16歳の女の子。第2幕は王子が見る幻の存在で、崇高な女神のような存在。そして第3幕では試練を乗り越えた大人の女性となり、結婚式では幸せに満ちた姿が披露されます。

眠れる森の美女 見どころ②
見どころ③

非日常の世界に誘われる
絢爛豪華な美術と衣裳

フィリップ・プラウズによる舞台美術と衣裳は、柔らかい色合いと絢爛豪華なあしらいがほどこされ、夢のような美しさ。レースやドレープがたっぷりと使用された衣裳は照明の下で陰影が強調され、うっとりするほど幻想的な世界を堪能できます。

眠れる森の美女 見どころ③

シンデレラ
CINDERELLA

Story

台所に住まわされているシンデレラは、継母と義理の姉たちに虐げられながらも、優しく強く生きていた。ある日、シンデレラはみすぼらしい身なりの老女を助ける。実は老女はシンデレラの母の慈愛の心を持つ仙女だった。仙女はシンデレラに魔法をかけ、お城で催されている王子のお妃選びの舞踏会に彼女を送り出す……。

シンデレラ 人物相関図シンデレラ 人物相関図

シンデレラ 3つの見どころ

見どころ①

現代の観客が共感できる
生身のキャラクター

振付家デヴィッド・ビントリーがめざしたのは「現代の観客が共感できる生身のキャラクター」を生み出すこと。たとえば、シンデレラがガラスの靴を携えた王子と再会したあと、プリンセスに変身するのではなく、もとの姿のままで踊ることで彼女の内面の美しさが幸せにつながったことを表しています。

シンデレラ 見どころ①
見どころ②

ただの魔法使いではなく
亡き母の精霊としての仙女

シンデレラを美しく変身させる仙女は、ビントリー版では亡き母の慈愛の心を持つ精霊として描かれます。さらに、舞踏会で履くガラスの靴は、亡き母の形見という設定に。1幕で、迷い込んだ老婆(実は仙女)がはだしであることを気の毒に思ったシンデレラは、大切な形見の靴を差し出します。その優しい心が、仙女の魔法につながるのです。

シンデレラ 見どころ②
見どころ③

暗い台所からきらびやかな舞踏会へ
幻想的な舞台美術

舞台美術家ジョン・マクファーレンは、シンデレラの「変身」を美術で具現化。シンデレラは暗い灰色の台所に据えられた暖炉を抜け、目が覚めるような青に彩られた魔法の世界に飛び出します。星空の下、私たちもシンデレラとともに舞踏会に誘われます。

シンデレラ 見どころ③
英国バーミンガム・ロイヤル・バレエ団

『眠れる森の美女』

【上演時間 約3時間(休憩2回含む)】

2025年
東京公演
6月20日(金) 18:30 (アリーナ・コジョカル×マチアス・ディングマン)
6月21日(土) 14:00 (栗原ゆう×ラクラン・モナハン)
6月22日(日) 14:00 (アリーナ・コジョカル×マチアス・ディングマン)

会場:東京文化会館 (上野)

堺公演
7月2日(水) 18:30 (セリーヌ・ギッテンス×ヤシエル・ホデリン・ベロ)

会場:フェニーチェ堺 大ホール

名古屋公演
7月5日(土) 14:00 (セリーヌ・ギッテンス×ヤシエル・ホデリン・ベロ)

会場:愛知県芸術劇場 大ホール

『シンデレラ』

【上演時間 約2時間30分(休憩2回含む)】

2025年
6月27日(金) 19:00 (平田桃子×ウィリアム・ブレイスウェル)
6月28日(土) 14:00 (ベアトリス・パルマ×マックス・マズレン)
6月29日(日) 14:00 (平田桃子×ウィリアム・ブレイスウェル)

会場:東京文化会館 (上野)

【東京公演】
主催: 公益財団法人日本舞台芸術振興会

後援:ブリティッシュ・カウンシル

【堺公演】
主催: フェニーチェ堺(公益財団法人堺市文化振興財団)

後援:ブリティッシュ・カウンシル

【名古屋公演】
主催: CBCテレビ

愛知県/中日新聞社/CBCラジオ/ブリティッシュ・カウンシル

photos: Bill Cooper, Tristram Kenton, Johan Persson