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バイエルン国立管弦楽団はドイツ最古の楽団を前身とし、その歴史は作曲家ルードヴィヒ・ゼンフィルがミュンヘン聖歌隊の指揮者に就任した1523年にまで遡ることができます。この長い歴史の間、各時代の輝ける音楽監督によって培われてきた、重量級のがっちりとした響きをその最大の特徴とするバイエルン国立管弦団が、<オール・R.シュトラウス・プロ>とマーラーの交響曲第3番の2つのプログラムをもって、4年ぶりの日本公演を行ないます。
R.シュトラウスは1886年−89年、1894年−97年の2度にわたり、バイエルン国立管弦楽団の前身であるミュンヘンの宮廷楽団で楽長を務めています。今回の<オール・R.シュトラウス・プロ>に組まれた作品は、いずれもシュトラウスが宮廷楽団と密接な関係をもっていた時期に書かれたもの。自分の作品−とりわけ交響詩というジャンルにおいては、指揮者としてオーケストラとの間にもった直接的な関わりがもたらした影響が大きいというシュトラウスの言葉のとおり、今回のプログラムでは脈々と受け継がれた宮廷楽団の伝統の響きが示されるはずです。
またマーラーの交響曲第3番は、昨年の欧州ツアーでも各地で絶賛されたバイエルンの自信作。豊穣で柔らかな、魂を揺さぶるその響きは、他の追随を許しません。今回は、ソリストにメゾ・ソプラノの女王、ワルトラウト・マイヤー、合唱にはバイエルン国立歌劇場合唱団を迎え、バイエルンならではの量感あふれる演奏をお贈りします。 |