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やっと出会えた大切な時間に、互いをいとおしむように踊るビムと母。が、M...に促されビムは、精一杯母を喜ばせようと、趣向を凝らした踊りの数々を母に見せるのだった。闘牛で盛り上がる「スペインの踊り」、自転車に乗った「中国の踊り」、不思議なマジックで始まる「アラビアの踊り」、ダイナミックで華やかな「ロシアの踊り」、そして猫のフェリックスもタキシードの男たちを引き連れて愉快な踊りを披露するのだった。
スペイン、中国、アラビア、ロシア…何かが足りない…そうだ、フランスだ!そして小粋なシャンソン
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で「パリの踊り」が始まる。ビムも母も一緒にワルツを踊り出す。
楽しく踊るうちに、ビムはバレエの世界に惹き込まれていく。M...(マリウス・プティパ
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)がお手本を見せるかのように踊りだし、ビムの目は釘づけになる。
白いドレスを身にまとっている母も、「花のワルツ」にのせて若い娘のように軽やかに踊り出す。タキシードの男たちも加わって、ビムも母も嬉しそうだ。
そしてM...(マリウス・プティパ)の紹介で、グラン・パ・ド・ドゥが踊られる。
場面は冒頭のシーンに戻る。ビムはクリスマスツリーのかたわらで眠り込んでしまっていたのだ。夢から覚めると目の前にプレゼントが。包みを開けるとそれは、愛しい母の面影を宿した像なのだった。
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