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公園情報 Introduction 出演者 プログラム 全幕特別プロ『白鳥の湖』

 世界の頂点に君臨するパリ・オペラ座バレエ団で、気品・洗練・精緻というオペラ座の美質を究め、誰もがナンバーワンと認めるマニュエル・ルグリ。パリ・オペラ座を知り尽くした彼が企画・監督し、選りすぐりのダンサーとプログラムで贈るこのシリーズは、“パリ・オペラ座の魅力を凝縮したような舞台”と絶賛を博してきました。
 2008年のシーズンをもって、ルグリがパリ・オペラ座を引退するにあたり、オペラ座のメンバーを率いて行うこのシリーズ公演もいよいよ最後を迎えます。ルグリが類まれな知性と指導力を総動員して実現してきた中でも、今回は最高峰のラインナップとプログラムといえるでしょう。
女性ではルグリと伝説のパートナーシップを築いたルディエール、現役エトワールのトップであるデュポン、次期エトワール確実と目されるアバニャート、ジルベール、ウルド=ブラームの3人のプルミエール。男性では、若手エトワールの中で人気を二分するガニオとモロー、独特のクリエイティヴ感覚をもつペッシュと、3人のエトワール。これだけのスターが一公演で見られるチャンスは、パリではまずあり得ないほどの贅沢さです。加えて、ルグリが目をかけ、テレビで放映中の自分のレッスン番組に起用する次世代のスター候補生たちまで、総勢20人の精鋭たちが参加します。
AプロとBプロでは、バランシン、キリアン、ヌレエフ、クランコなど名匠たちの振付を通してパリ・オペラ座の真髄を堪能させ、全幕特別プロ「白鳥の湖」では、1幕ごとに違うスターが登場する一夜限りのガラに始まり、上野水香&マチュー・ガニオという人気ペアによる2夜目、新進のドロテ・ジルベールとルグリが組む3夜目で華麗なフィナーレを飾ります。この夏、もっとも熱く美しいステージをどうぞご堪能ください!

マニュエル・ルグリ 来日の軌跡
1980年代 オペラ座の若きエトワールとして
 

 1986年春、22歳のスジェだったルグリは、ヌレエフ率いるパリ・オペラ座バレエ団公演で「ロミオとジュリエット」を見事に演じきり、その直後にエトワールにスピード昇進。夏のグループ公演は若きエトワールのお披露目となった。この時と2年後の世界バレエフェスティバルでシルヴィ・ギエムと踊った「グラン・パ・クラシック」はスーパーペアによる伝説の舞台。

1989年〜 ルディエールとの至福のパートナーシップ
 

 1989年、ルグリはモニク・ルディエールと共に東京バレエ団の「ラ・シルフィード」に客演。身体的、音楽的に相和し、何よりも精神的な絆を感じさせる二人のパートナーシップは、以降の世界バレエフェスティバルや1992年、1995年のパリ・オペラ座バレエ団公演を通してますますの深まりを見せた。ことに「水晶宮」「チャイコフスキー・パ・ド・ドゥ」など精緻にして喜びに溢れたバランシンは当時十八番の作品。

1996年〜 輝ける仲間たちを率いて
 

 エトワール昇進から10年。オペラ座で揺ぎ無い地位を築いたルグリは、自らが中心となるグループ公演を始動。第1回目からバランシン、ノイマイヤー、プティなど多彩なプログラムを通して若手ダンサーたちの個性が発揮され、同種の他公演に比べて格段な質の高さが特徴となった。以後ほぼ2年おきに実施、第3回はヌレエフ追悼プログラム。「ジゼル」「眠れる森の美女」など東京バレエ団に客演して全幕もたびたび披露した。

円熟の仕上げ——「椿姫」と「オネーギン」
 

 新世紀を迎えた頃から、演劇的作品やコンテンポラリーでダンサーの成熟のお手本ともいえる舞台を見せるルグリ。世界バレエフェスティバルや第4回、第5回の〈輝ける仲間たち〉公演で見せた「アルルの女」「椿姫」「エンジェル」「小さな死」「扉は必ず…」など、名舞台は枚挙にいとまがない。“最後の夢”と語った「オネーギン」も2005年シュツットガルト・バレエ団公演で実現。今回ルディエールと踊る同作品は、その仕上げともいうべき必見の舞台。

マニュエル・ルグリ 主な来日公演(カッコ内はパートナー)
1984年 第4回大阪・世界バレエ・コンペティション(モーランと、第1位金賞)
1986年 パリ・オペラ座バレエ団日本公演
「ロミオとジュリエット」全幕(モーラン)、他
  〈デュポンと輝ける仲間たち〉
「グラン・パ・クラシック」(ギエム)、「エスメラルダ」パ・ド・ドゥ(ルディエール)、ほか
1988年 第5回世界バレエフェスティバル 
「グラン・パ・クラシック」「黒鳥のパ・ド・ドゥ」(ギエム)、「チャイコフスキー・パ・ド・ドゥ」(ルディエール) 全幕特別プロ「白鳥の湖」第3幕(ギエム)
1989年 東京バレエ団「ラ・シルフィード」(ルディエール)
1991年 第6回世界バレエフェスティバル
 「ラ・シルフィード」「マノン」「エスメラルダ」(ルディエール、東京バレエ団)
1992年 パリ・オペラ座バレエ団日本公演
「薔薇の精」「水晶宮」「イン・ザ・ナイト」(ルディエール、ヴュルピアン、ピエトラガラ、ガイダ)
1994年 第7回世界バレエフェスティバル
「アザー・ダンス」「チャイコフスキー・パ・ド・ドゥ」「ヌアージュ」「モーメンツ・シェアード」(ハート、ルディエール)
1995年 パリ・オペラ座バレエ団日本公演
「ドン・キホーテ」全幕(ルグレ、ルディエール)、
「パキータ」「イン・ザ・ミドル・サムホワット・エレヴェイテッド」(ルディエール、プラテル、A.デュポン、ムッサン)
  パリ・オペラ座バレエ団/バレエ学校合同ガラ公演
「チャイコフスキー・パ・ド・ドゥ」(ルディエール)
ミラノ・スカラ座バレエ団日本公演「眠れる森の美女」(フェリ)
1996年 東京バレエ団「ジゼル」(フェリ)
  ★ルグリ、ルディエールと輝ける仲間たち 
「テーマとヴァリエーション」「スプリング・アンド・フォール」「椿姫」「水晶宮」「スターズ・アンド・ストライプス」「失われた時を求めて」「フー・ケアーズ」(アルボ、ムッサン、ルディエール)
1997年 第8回世界バレエフェスティバル全幕特別プロ「眠れる森の美女」(プラテル)
  第8回世界バレエフェスティバル
「アンドンプテ」「椿姫」「アルルの女」「くるみ割り人形」「タイス」「ロミオとジュリエット」「くるみ割り人形」(ペッシュ、ルディエール、カルフーニ、ユレル)
1998年 東京バレエ団「ラ・シルフィード」全幕(フェリ)
  ★ルグリ、ルディエールと輝ける仲間たち 
「回帰」「マノン」「アンドンプテ」「グラン・パ・クラシック」(ルディエール、デュポン)
2000年 ★ルグリ、ルディエールと輝ける仲間たち〈ヌレエフを讃えて〉 
「アザー・ダンス」「エンジェル」「ロミオとジュリエット」「ドン・キホーテ」第3幕(ルディエール)
  第9回世界バレエフェスティバル全幕特別プロ「眠れる森の美女」(デュポン、東京バレエ団)
  第9回世界バレエフェスティバル
「カルメン」「チャコフスキー・パ・ド・ドゥ」「小さな死」「グラン・パ・クラシック」(デュポン)
2002年 ★ルグリと輝ける仲間たち 
「シンデレラ物語」「エンジェル」「ドン・キホーテ」「ロミオとジュリエット」「アレス・ワルツ」「チーク・トゥ・チーク」(アバニャート、ピュジョル、ノヤ)
2003年 パリ・オペラ座バレエ団日本公演
「ジュエルズ」ルビー(ムッサン、オスタ)、「ラ・バヤデール」(オスタ、ビュジョル)
  〈ローラン・プティ・グラン・ガラ〉
「プルースト」「カルメン」
  第10回世界バレエフェスティバル
「シルヴィア」「小さな死」「エンジェル」「マノン」沼地(デュポン)
2004年 ★ルグリと輝ける仲間たち
「四重奏のフレーズ」「幻想『白鳥の湖』のように」「フー・ケアーズ」「パキータ」「さすらう若者の歌」「椿姫」「アレス・ワルツ」(デュポン、サイズ、イレール、ルディエール、東京バレエ団)
2005年 東京バレエ団「眠れる森の美女」(小出領子)
2006年 パリ・オペラ座バレエ団
「パキータ」(デュポン)
  第11回世界バレエフェスティバル
「扉は必ず‥」「椿姫」(デュポン)
  第11回世界バレエフェスティバル全幕特別プロ「ジゼル」(コジョカル、東京バレエ団)
Photo : Kiyonori Hasegawa
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