パリ・オペラ座バレエ団 2014年日本公演
353年の輝かしい伝統を誇るバレエの殿堂。 圧倒的スケールの2演目を携え、華やかに来日! BALLET DE L’OPERA NATIONAL DE PARIS
※記載の配役は2014年2月24日現在の予定です。出演者の怪我や病気、パリ・オペラ座バレエ団の都合等により変更になる場合があります。出演者変更にともなうチケットの払い戻し、公演日・券種の変更はお受けできません。正式な配役は公演当日に発表いたします。
3/13(木)6:30p.m. 3/15(土)6:30p.m.
キトリ:アリス・ルナヴァン (プルミエール・ダンスーズ) Alice Renavand photo: David Elofer 1980年7月19日生まれ、パリ近郊出身。1990年パリ・オペラ座バレエ学校入学、1997年パリ・オペラ座バレエ団入団。2012年プルミエール・ダンスーズ。 スジェ時代から、バウシュの「春の祭典」、リファーの「フェードル」、プティの「若者と死」、キリアンの「輝夜姫」などに抜擢されてきた、将来を期待されているダンサー。コンテンポラリーも強いが、ヌレエフ系クラシックも彼女のレパートリーだ。2012年秋にプルミエール・ダンスーズになった時も、キトリの1幕のカスタネットのヴァリエーションを踊って、1席だけの枠を見事に獲得。同年末の「ドン・キホーテ」公演で、キトリデビューを果たしている。 凜とした強い視線が舞台を支配する、個性的なダンサー。知らず知らずのうちに、舞台上で彼女の姿を追いかけてしまう。未来のエトワール候補として注目されているアリスのキトリを、今こそ、ぜひ見ておきたい。
バジル:カール・パケット (エトワール) Karl Paquette 1976年12月19日生まれ、パリ出身。1987年パリ・オペラ座バレエ学校入学。1994年パリ・オペラ座バレエ団入団。2009年12月31日、「くるみ割り人形」でエトワール任命。 背が高く、金髪に青い目、優しい笑顔。マニュエル・ルグリの引退後、オペラ座バレエの”王子様“として大活躍のカール。「椿姫」のアルマンのようなエレガントで繊細な役も出来るかと思えば、「白鳥の湖」のロットバルトのようなキャラクターロール、そして「ドン・キホーテ」のバジルのようなちょっぴりコケティッシュな役もこなせる。 パートナーとしても一流で、女性ダンサーの美しさをより際立たせてくれるのも、カールの魅力だ。オペラ座ダンサーきってのレッスン好き。地道な努力の成果が、技術はもちろん演技の隅々にまで反映されたカールの踊りは、作品をより生き生きと彩ってくれる。
3/14(金)6:30p.m. 3/16(日)3:00p.m.
キトリ:マチルド・フルステー (スジェ) Ludmila Pagliero photo: Julien Benhamou 1985年6月8日生まれ、アキテーヌ地方出身。1999年パリ・オペラ座学校入学。2002年、17歳でパリ・オペラ座バレエ入団。2005年、スジェ。2013年秋からサバチカル休暇をとり、現在はサンフランシスコ・バレエのプリンシパルとして活躍中。コリフェ時代に「イヴァン雷帝」のアナスタシアに、スジェになってからは「パキータ」、「くるみ割り人形」、「ドン・キホーテ」で主役抜擢されるなど、早くから将来を期待されているダンサーだ。コンテンポラリー作品への参加も多い。明るい笑顔にあふれた、見ているだけで楽しくなるようなダンスが特徴的。チャキチャキとした小気味よい動きやチャーミングで演技力もあり、キトリはまさにはまり役。サンフランシスコ・バレエでの新たな経験が加わり、2012年冬にオペラ・バスティーユで踊ったときよりもさらに成長したキトリを、息のあったマチアスの傍らで、日本のバレエファンに見せてくれるに違いない。
バジル:マチアス・エイマン (エトワール) Mathias Heymann photo: Christian Lartillot 1987年10月1日、マルセイユ生まれ。10歳までを、セネガル、ジブチ、モロッコのアフリカ諸国で過ごしたのち、マルセイユに戻る。2001年パリ・オペラ座バレエ学校入学、2004年パリ・オペラ座バレエ団入団。2009年4月16日、「オーネギン」のレンツキーでエトワール任命。 入団から5年弱で一気にエトワールに駆け上ったマチアス。いよいよこれから!という2011年末に怪我をしてしまい、長期のリハビリ。楽しみにしていた2012年夏の世界バレエフェスティバルも降板。それだけに、今回の来日をとても楽しみにしている。 「ドン・キホーテ」は、入団3年目のスジェ時代、オレリー・デュポンに相手役に指名されて踊った記念作品だ。怪我から復帰したマチアスは、踊れなかったときの分も!とばかりに、目を見張るような素晴らしい舞台を次々に披露している。踊る歓びにあふれるマチアスの姿を存分に楽しもう。
3/15(土)1:30p.m.
キトリ:ヴァランティーヌ・コラサント (プルミエール・ダンスーズ) Valentine Colasante Photo:Dr 1989年3月5日生まれ、パリ出身。名師マックス・ボゾーニの元、6歳でバレエをはじめる。1998年パリ・オペラ座バレエ学校入学。2006年、17歳でオペラ座バレエ入団。2013年からプルミエール・ダンスーズ。コール・ド・バレエの時代はそれほど目立たぬダンサーだったが、プルミエールに昇格して一躍注目。丁寧できめ細かな技術と柔らかな雰囲気がヴァランティーヌの持ち味。「椿姫」のプリュダンス、「ア・ソート・オヴ~」(エク)、「パ・パーツ」(フォーサイス)、「ロミオとジュリエット」(ヴァルツ)など、ネオクラシック~コンテンポラリー系の作品に多く抜擢されてきたが、年末には「眠れる森の美女」で、フランソワ・アリュとともに青い鳥に出演。ふんわりした優しい動きで、野性味溢れるフランソワと絶妙なコントラストを持ちつつ息の合った踊りで会場を沸かせた。好相性のフランソワを相手に、これが彼女のキトリデビュー。若手有望ダンサーの貴重なデビュー舞台に遭遇するチャンスをお見逃しなく。
バジル:フランソワ・アリュ (プルミエ・ダンスール) François Alu Photo:Julien Benhamou 1993年12月3日生まれ、サントル地方出身。ダンス教師の母親の元でバレエを始める。2004年パリ・オペラ座バレエ学校入学。2010年、17歳でオペラ座バレエ入団。2011年末、初めてチャレンジした昇進コンクールで、フランソワの見事な跳躍はパレ・ガルニエに集った関係者をどよめかせ、一躍その名を知らしめた。翌年にスジェ、その翌年にはプルミエ・ダンスールになり、超スピードでオペラ座のヒエラルキーを上昇中の誰もが認める将来のエトワールだ。この年末年始にオペラ・バスティーユを沸かせた「眠れる森の美女」の青い鳥で、プルミエ・ダンスールとしての存在感を強烈にアピールしたが、コール・ド・バレエのときに踊った、「ラ・バヤデール」のゴールデン・アイドルや「リーズの結婚」のアランも秀逸。今回日本で踊る「ドン・キホーテ」のバジルも、スジェ時代に抜擢されてデビュー済み。若々しい魅力と躍動感あるチャーミングなバジルで日本の舞台を興奮に包み込むこと間違いなし。
ダンサー紹介:加納雪乃