時が止まったような出会い。
スピード感あふれるバルコニーのパ・ド・ドゥ。
死へとひた走る運命の恋が、あなたの心を震わせる!

シェイクスピア没後400年記念

「ロミオとジュリエット」全3幕

音楽:セルゲイ・プロコフィエフ
振付:ケネス・マクミラン
美術:ニコラス・アディス
照明:ジョン・B.リード

Photo:Dee Conway

没後400年を迎えるシェイクスピア、その生地である英国のバレエ「ロミオとジュリエット」が6年ぶりに日本で上演されます!

世界でもっとも有名なこの恋の悲劇をもとに、数々のバレエが創作されていますが、今回上演されるマクミラン版はその最高峰の一つとして数えられる、まさに英国が誇るレパートリー。ヴェローナの2大名門家の抗争を背景に、その息子と娘である、まだ10代のロミオとジュリエットの1週間たらずの間の出会いと死。マクミランはこの物語を、若い男女の「運命の恋」というテーマに焦点を当てながら現代的に描き、その魅力はいまなお色あせることがありません。

ロミオとジュリエットのバルコニーの場面で、スピード感溢れる踊りの中、ロミオに掲げられたジュリエットが弧を描くように背中をしならせ歓喜する美しさ。そして寝室の別れの場面、最後の墓室の場面にいたるまでの3つのパ・ド・ドゥは、無垢で激しい情熱にかられた恋人たちの、歓喜から死への疾走をあますところなく表現する大きなみどころ。また、舞踏会でそこだけ時が止まったようなロミオとジュリエットの出会い。広場での若者たちの躍動感に満ちた抗争シーン。家族と対立してベッドで一人、声無き心の叫びをあげるジュリエットの演技まで、名場面は枚挙にいとまがありません。脇の登場人物に至るまでがこだわりの演技を見せる舞台には、英国のカンパニーならではの重厚感が漂うのも大きな魅力です。

スターそろい踏みとなった今回の来日公演。いくつものペアを見比べたくなる豪華競演にご期待ください!

あらすじ

敵対するモンタギュー家のロミオとキャピュレット家のジュリエットは、舞踏会で出会って運命的な恋に落ちる。二人は密かに結婚式を挙げるが、親友マキューシオをジュリエットの従兄弟ティボルトに殺されたロミオは、その仇を討ち、追放処分となる。ロミオの出立前夜を共に過ごし、彼を送り出して悲嘆にくれるジュリエット。そこへ両親から婚約者パリスとの結婚を強要された彼女は、僧ロレンスに救いを求め、死を装う薬を飲む。しかし真相を知らないまま街に戻ったロミオは、地下墓室に横たわるジュリエットを見て絶望し、毒を飲み干す。目覚めたジュリエットは恋人の死を知り、彼女もまた剣で自らの命を絶つ。

Photo:Bill Cooper

ケネス・マクミラン (振付家:1929~1992)
Kenneth MacMillan

スコットランド生まれ。1970~1977英国ロイヤル・バレエ団芸術監督。主席振付家も長く務めた。「ロミオとジュリエット」で一躍台頭し、18世紀の文学をもとにした「マノン」、オーストリア皇太子のスキャンダルな死を題材とした「マイヤリング(うたかたの恋)」ほか、現代の観客を惹きつける多くの作品を創作した。

キャスト

6月16日(木)6:30p.m.

ジュリエット:ローレン・カスバートソン ロミオ:フェデリコ・ボネッリ

6月17日(金)6:30p.m.

ジュリエット:フランチェスカ・ヘイワード ロミオ:スティーヴン・マックレー

6月18日(土)1:00p.m.

ジュリエット:サラ・ラム ロミオ:ワディム・ムンタギロフ

6月18日(土)6:00p.m.

ジュリエット:ナターリヤ・オシポワ ロミオ:マシュー・ゴールディング

6月19日(日)1:00p.m.

ジュリエット:マリアネラ・ヌニェス ロミオ:ティアゴ・ソアレス

※下線部分は当初の発表から変更が生じております。詳しくはこちらをご覧ください。


演奏:東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団

記載の配役は2016年2月5日現在の予定です。カンパニーの都合等で変更になる場合がありますので、ご了承の上、チケットをお求めください。配役変更にともなうチケットの払い戻し、公演日・券種の振替はいたしません。正式な配役は公演当日に発表いたします。

ギャラリー

Photo:Bill Cooper
Photo:Alice Pennefather
Photo:Bill Cooper
Photo:Dee Conway
Photo:Alice Pennefather
Photo:Alice Pennefather

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