第1部

親愛なるベジャールへ…。
BBLから亡き師に贈る、ダンスでつづるダイアリー。

〈テム・エ・ヴァリアシオン〉t’M et variations…

振付: ジル・ロマン
音楽: シティ・パーカッション(Thierry Hochstätter & jB Meier)によるライブ演奏 、 ニック・ケイヴ&ウォーレン・エリスによるサウンドトラック
衣裳: アンリ・ダヴィラ
照明: ドミニク・ロマン
初演: ローザンヌ、ボーリュー劇場(2016年12月16日)

Photo:Francette Levieux

Photo:Gregory Batardon

Photo:Gregory Batardon

モーリス・ベジャール没後10年に向けて、現芸術監督ジル・ロマンが創作し、昨年12月に初演。音楽は、さまざまな打楽器を駆使するデュオ“シティ・パーカッション”の演奏と、映画音楽で有名なニック・ケイヴ&ウォーレン・エリスのサウンドトラックを使用。カラフルなダンス・ウェアをスタイリッシュに着こなしたダンサーたちが、刻々と変化するリズムとたわむれるように、さまざまなムーヴメントを繰り出していきます。変化とユーモアに富んで、お祭りさわぎのようにワクワクさせる、止むことのないシークエンス。それは、かつてベジャールから日々多くの手紙を受け取ったジル・ロマンが「ダンスで返答していた」というように、今を生きるBBLのダンサーたちの、亡き師ベジャールへの愛を込めた日記なのです。


第2部

BBLと東京バレエ団が、
ベジャールの名作の数々でベジャールを称える特別プロ!

〈ベジャール・セレブレーション〉Béjart fête Maurice

振付: モーリス・ベジャール
演出: ジル・ロマン
音楽: ベートーヴェン ウェーベルン ホイベルガー ザ・レジデンツ ローッシーニ デューク・エリントン ル・バール ユダヤ、インド、アフリカ、ピグミーの伝統音楽
衣裳: アンリ・ダヴィラ
照明: ドミニク・ロマン
初演: ローザンヌ、ボーリュー劇場(2016年12月16日)

「1789…そして私たち」より第一交響曲と第九交響曲(1989)、
「ヘリオガバル」(1977)、「わが夢の都ウイーン」(1982)、「ライト」(1981)、
「パトリス・シェローが三島とエヴァ・ペロンの出会いを演出する」(1988)、
「ハムレット」(1990)、「ディブク」(1988)、「バクチⅢ」(1968)、
「ロッシーニアーナ」(1993)他の抜粋より。

※内容は変更されることがあります。

Photo:Francette Levieux

Photo:Gregory Batardon

Photo:Gregory Batardon

Photo:Ilia Chkolnik

Photo:Ilia Chkolnik

「モーリスのいろんな作品の抜粋を組曲に仕立てました。まさに祝祭を準備するように。あるいは歌のリサイタル、にぎやかな出し物、もしくはちょっとした出会いを」(ジル・ロマン)

膨大なベジャール作品の中から名作、名振付を選りすぐってBBLの芸術監督ジル・ロマンが構成する、没後10年の祝祭のためのアンソロジー。BBLと東京バレエ団のダンサーたちが合同で取り組む、今回の東京公演のために、特別に編成されます。ベートーヴェンの壮大な交響曲にのせたダンス、アフリカ音楽にのせた原初の愛の儀式を思わせる「ヘリオガバル」、終末を迎える都市で人々が愛を確かめ合う「わが夢の都ウイーン」、インドの神が熱く舞う「バクチⅢ」など、めくるめくベジャール・ワールドが兄弟カンパニーによって繰り広げられるセレブレーションの舞台にご期待ください!