新演出『タンホイザー』プロモーション動画

インタビュー・レポート 2017年5月26日 23:19


 世界中のオペラ・ファンが注目するなか、5月21日、名門バイエルン国立歌劇場でキリル・ペトレンコ指揮、クラウス・フロリアン・フォークト主演による『タンホイザー』のプレミエが行われました。その衝撃の舞台を鮮やかに映したプロモーション動画が届きました!
 
 


 
 初演に立ち会ったNBSのスタッフによると、オーケストラと合唱を極限まで緻密に作りこんできたペトレンコ采配の演奏は、神がかり的な美しさ。その中でフォークトが、あの美声を駆使して、見事に"タンホイザー"役のデビューを飾りました。

 また、鬼才ロメオ・カステルッチによる演出は、このサイトでも紹介した、カステルッチ独自のコンセプトに基づく「金の円盤、弓矢、肉、崩壊」といった象徴がつぎつぎと現れ、この上なく刺激的。プロモーション動画でもその面白さをぞんぶんに感じ取っていただけると思います。

small_LM0A3629.jpg
初演のカーテンコールより。前列左から2番目より、パンクラトヴァ、ペトレンコ、カステルッチ、フォークト。


 初日の客席を埋め尽くし、息を詰めて舞台に聴き入り見守っていた観客たちは、カーテンコールになるとペトレンコや歌手たちに最大級のブラボーを贈りました。いっぽう演出のカステルッチが登場すると、盛大なブーイングとブラボーとが入り乱れて場内は騒然。さまざまな視点を提示する新演出はコントラヴァーシャルな反応を引き起こしたものの、客席は大興奮だったとのことです。9月、日本で話題の舞台をぜひお確かめください!


※このプロモーション動画はミュンヘンで初演前に作成されたもので、実際の舞台とは演出が異なる部分があります。

photo:Wilfried Hoesl
 

 

ページトップへ