『タンホイザー』初演に沸く!  ミュンヘン現地潜入レポート ~前編~

インタビュー・レポート 2017年6月 6日 17:00




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9月の日本公演に先駆け、5月に幕をあけたバイエルン国立歌劇場『タンホイザー』。

その3回目の上演となる528日の公演にNBSスタッフが潜入!

現地で話題騒然となっている公演の舞台裏や客席の様子をご紹介します! 






                                                                               


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 バイエルン国立歌劇場は南ドイツ最大の都市、ミュンヘンの街の中央に位置する劇場。劇場の歴史は古く、1818年の創立以来ヨーロッパのオペラシーンを牽引し、カルロス・クライバーをはじめ、伝説的な指揮者が伝統を受け継いできました。


 「バイエルンでは"HOUSE GOD"と呼ばれている3名の作曲家がいます。モーツァルト、R・シュトラウス、そしてワーグナーです」そう語るのはバイエルン国立歌劇場に勤続28年という三浦真澄さん(舞台背景画家)。


 「私たちの劇場の歴史を語るうえでこの3名の作曲家は欠かせません。特にオーケストラ、合唱はこの作曲家のオペラを大事にしてきました。200年近く続いてきた伝統の"音色"があります。けっして他の団体には出せない音です」と、クリストフ・コッホさん(広報部部長)も熱く語ります。



 そんな歴史ある劇場は驚異の"広さ"も誇っています。「変形四面舞台とでもいうのでしょうか、メトロポリタンオペラの舞台よりも広いんですよ」と三浦さんが舞台裏に案内してくれました。

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メトより広い舞台面と、立体駐車場のような舞台そでのスペースにスタッフ驚愕!


 オペラを上演する際、"四面舞台"(客席から見えない舞台袖の中の上手(かみて)(右側)、下手(しもて)(左側)、奥舞台にも舞台と同じ広さが確保されていること)を備えている劇場が理想だといわれています。

 ところが、バイエルン国立歌劇場ではなんと舞台の約2倍ものスペースが上手、下手それぞれにあり、そのうえ複数の演目のパネルや背景幕がストックできるだけの広さをそなえた収納スペースまであるのです。丸めた背景幕は演目ごとに分けて収納され、その様子はまるで立体駐車場のようです。


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