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2014年6月 3日
ローマ歌劇場2014年日本公演閉幕!
5月20日に東京文化会館での「ナブッコ」で開幕したリッカルド・ムーティ率いるローマ歌劇場2014年日本公演は、一昨日(6月1日)、「ナブッコ」(NHKホール)で満席の会場の中、全公演日程を終え、無事閉幕いたしました。
カーテンコールでは、出演者に引き続きマエストロ・ムーティが登場すると客席から大きな感動の拍手が沸き上がりました。
オーケストラのメンバーも舞台に登場し、カーテンコール中に「大成功おめでとうございます!マエストロ・ムーティ、ありがとう!皆さん、ありがとう!」と書かれた看板と大量の紙吹雪が下りてくれると、さらに大きな拍手が贈られます。
その後、ローマ歌劇場のスタッフたちが日本の皆様へ感謝の気持ちを示したいと急きょ作成した「ありがとう Grazie」と書かれた巨大な横断幕を手に現れると、再び大きな拍手が舞台上の全員に贈られ、カーテンコールはいつまでも続きました。
開幕前に行われた記者会見で、マエストロ・ムーティは次のように語っています。
「我々は、オーケストラも合唱も独唱者も、ヴェルディ、イタリアの音楽に対する愛情と忠誠、尊敬の意を持って演奏に向かいます。私が50年の年月をかけて戦い続けた成果を、現在消滅しかけている演奏のアイデンティティを皆さんにお聞かせしたい。ヴェルディの音楽をいかに演奏したらよいかを考え続け、歩んできた者の心からの皆さんに対するメッセージです」
まさにこの言葉通りの演奏をご堪能いただけたと思います。
マエストロにとって6年ぶりのオペラ公演、そしてヴェルディのオペラ作品の指揮を心待ちにしていらした日本のファンの皆様からの大きな拍手、ご声援に支えられ、2演目ともに素晴らしい成果をもって、ローマ歌劇場2014年日本公演は幕を下ろしました。
ご来場いただきました、たくさんのお客様に改めて、心よりお礼申し上げます。
東京文化会館の舞台袖に飾られたローマ歌劇場2014年日本公演の出演者のサイン入りの記念ボード