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  東京バレエ団 ザ・カブキ  
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東京バレエ団 ザ・カブキ
プロローグ◆現代の東京

さまざまな若者がたむろする現代の東京。リーダーであるひとりの青年が、古い刀をみつける。彼が手を触れた瞬間、過去にタイムスリップしていく。


第一場◆兜改め

鶴岡八幡宮。直義は義貞の兜を奉納するため、昔、義貞に仕えていた判官の妻顔世を召し出し、兜改めを命じる。師直は顔世に言い寄るが、目的を果たせない。その場に迷い込んだように入ってきた現代の若者が、もの珍しそうに、服装、立ち居振舞いの違いを見つめる 。

第二場◆おかる、勘平

判官の家来勘平は恋人おかるとつかの間の逢瀬を楽しんでいる。おかるに思いをよせている師直の家来伴内が、何かと二人の邪魔をする。ここでも現代の若者はもの珍しそうに見ているが、次第に自分のおかれている環境に疑問をもつ。

第三場◆殿中松の間


殿中松の間。顔世に逃げられた師直は、判官に何かと言いがかりをつけいやがらせをする。我慢の限界を超えた判官は、ついに殿中あることを忘れ、刀を抜き師直に切りつける。

第四場◆判官切腹

切腹を命じられた判官は、家老由良之助の到着を待ちわびる。一方、何かに憑かれたように走り続ける青年。到着した所は判官切腹の現場であった。この青年に遺言を残して判官は事切れた。このとき青年の人格は由良之助、すなわち四十七士のリーダーへ重ってゆく。


第五場◆城明け渡し


判官の切腹、お家断絶を喜ぶ伴内は腰元たちをあつめ遊興にふけっている。そこへ悲嘆にくれた顔世があらわれ、我にかえった腰元たちと共に屋敷を去る。由良之助は後に残った家臣たちの真意を確かめたうえ、仇討の盟約をする。

第六場◆山崎街道

主人の大事に居合わせなかった勘平は不忠を詫び、おかるの故郷に落ち、仇討の仲間に加えてもらうことを願いながら猟人に。おかるは、夫の仇討ちに必要な金を工面するため、自らを祇園に身売りする。その金を懐に家路を急ぐおかるの父親与市兵衛は、判官の家来で今は盗人に身を崩した定九郎に殺され金を奪われる。しかし猪を追ってきた勘平によって定九郎もまた殺されてしまう。勘平は撃ったのが猪ではなく人間であることを知って驚くが、定九郎の懐の中にある金を見つけ、主君仇討のための資金にその金を懐に。家に運ばれてきた与市兵衛の亡骸を見て、勘平は自分が父親を殺したと思い込み、切腹する。
由良之助は家臣たちのこうした不幸な出来事が続かないためにも、一刻も早く主君判官の仇討を行うべくさらに決意を強くするのである。


第七場◆一力茶屋


由良之助は敵を欺くため祇園で酒色に耽っているように見せかける。由良之助は息子力弥が届けてきた密書を盗み見する判内を斬り、今は遊女に身をやつしているおかるの身の上を案じる。

第八場◆雪の別れ


あくまでも仇討ちの決意を明かさない由良之助に顔世は失意の色を隠せない。判官切腹の折の様子を由良之助に必死に説明する顔世は、波に流されるように由良之助から去って行く。

第九場◆討ち入り


この日のために敵を欺き耐え忍んできた判官の家臣たち四十七名は、雪の降りしきる中、師直の廷内へと討ち入り、主君の仇師直の首をはねる。
判官の亡霊が何処からともなくあらわれ、師直の首級を由良之助の手から受取り消え去る。本懐を遂げた一同は思い残すことなく晴れ晴れとした気持ちで、燦然と輝く朝日の下で切腹して果てる。






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