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  パリ・オペラ座バレエ団  
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ジュエルズ
振  付: ジョージ・バランシーン   指  揮:ポール・コネリー
音  楽: ガブリエル・フォーレ、
イーゴリ・ストラヴィンスキー、
ピョートル・I・チャイコフスキー
  オーケストラ:東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団
舞台美術・衣裳:クリスチャン・ラクロワ


 20世紀抽象バレエの大家ジョージ・バランシーン(1904〜1983)が、〈エメラルド〉〈ルビー〉〈ダイヤモンド〉の三つの宝石をイメージして創作した華麗な大作が、この「ジュエルズ」です。物語はありませんが、クラシック・バレエの美学にスピード感や大胆さなど現代的な要素を加えたバランシーン独自のスタイルを、三人の作曲家の音楽にのせてバラエティ豊かに見せていく贅沢な舞台であり、同時に、敬愛する三つの国のバレエ文化をたたえる作品でもあるのです。  第1幕〈エメラルド〉は、フォーレの「ペレアスとメリザンド」「シャイロック」にのせ、ひざ丈の緑の衣裳で優雅に舞う、19世紀前半にフランスで開花したロマンティック・バレエへのオマージュ。第2幕、ストラヴィンスキーの「ピアノと管弦楽のためのカプリッチョ」にのせて、赤いミニでダイナミックに踊る〈ルビー〉は、バランシーンがジャズやミュージカルの魅力を吸収しながら活動した、アメリカのバレエへのオマージュ。そしてチャイコフスキーの「交響曲第3番」にのせて、白のクラシック・チュチュで格調高く華やかに踊る〈ダイヤモンド〉は、バランシーンの故国ロシアのクラシック・バレエへのオマージュなのです。


 バランシーンは、パリ・オペラ座には1947年にビゼーの「交響曲第1番」を使った「水晶宮」を振付けましたが、初演当時、この作品には各楽章に宝石の名前(ルビー、黒ダイヤモンド、エメラルド、真珠)が付けられており、'67年の「ジュエルズ」を予見させる作品となりました。パリ・オペラ座は'74年に〈ルビー〉の部分を、チャイコフスキーの音楽の原題に即し「カプリッチョ」と題して初演。2000年12月に他の部分を加えた全幕を初演しました。その際、"色、パターン、織りの達人"といわれるデザイナーのクリスチャン・ラクロワを起用して衣裳と美術を一新。 しかし、「ジュエルズ」の主役はなんといってもパリ・オペラ座の華麗なダンサーたちです。三つの幕それぞれにパ・ド・ドゥを踊る主役の男女、数組のソリストと群舞が配された本作は、一晩に何人ものスターを見ることができるガラ公演の醍醐味があります。"世界一"の実力を誇るパリ・オペラ座ダンサーたちが、宝石のようにきらめく瞬間を、ぜひご堪能ください。





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