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ラ・バヤデール
台  本: マリウス・プティパ、セルゲイ・クデコフ   指  揮:ヴェロ・ペーン
振付・演出:ルドルフ・ヌレエフ
   (マリウス・プティパにもとづく)
  オーケストラ:東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団
音  楽: ルートヴィヒ・ミンクス
編  曲: ジョン・ランチベリー
舞台美術:エツィオ・フリジェリオ
衣  装:フランカ・スクァルチャピーノ


 古代インド、聖なる巫女ニキヤと勇敢な戦士ソロルは愛を誓い合った仲。しかし、領主ラジャに娘のガムザッティとの結婚を促され、ソロルは断ることができません。ニキヤに横恋慕する大僧正の密告により、やがて、ふたりの仲はガムザッティの知るところとなります…。 1877年、サンクト・ペテルブルクで初演されたマリウス・プティパ振付の「ラ・バヤデール」は、当時ヨーロッパで大流行したエキゾティシズムの興趣と19世紀前半からの"バレエ・ブラン(白いバレエ)"の伝統をまとめあげた超大作です。とくに第2幕、豪華な輿に乗った領主とガムザッティを先頭に、家来、侍女、衛兵、奴隷たち、そして巨大な象の背に乗ったソロルの入場ではじまる婚約式の場面は、もっとも華やかなスペクタクルです。有名な'黄金の仏像'の踊りや太鼓にのせた迫力ある'インドの踊り'などのエキゾティックなダンスが場を盛り上げると、ソロルとガムザッティのグラン・パ・ド・ドゥ、そしてニキヤの哀しみのソロへと続き、物語は悲劇へと急転直下します。第3幕の"影の王国"では、純白の精霊たち32人の群舞が舞台奥のスロープ上に続々と登場してクラシック・バレエの幾何学的な美の世界を織りなし、観客を幽玄の世界へと誘います。


1961年、旧ソ連邦のキーロフ・バレエがパリ・オペラ座(ガルニエ宮)における公演で西欧で初めて「ラ・バヤデール」を披露したとき、主役の戦士ソロルを踊ったのが、当時23歳だった天才ダンサー、ルドルフ・ヌレエフ(1938−1993)でした。この公演直後、帰国することなくヌレエフは西側へ亡命。その2年後には"影の王国"の部分をロイヤル・バレエ団のために振付指導・演出しています(パリ・オペラ座バレエ団では'74年初演)。'83年にパリ・オペラ座バレエ団の芸術監督に就任し、強烈なカリスマ性と舞台に対する情熱によってダンサーたちに多大な影響を及ぼしました。本作の全幕上演を長年願っていたヌレエフは、'92年、病に倒れつつも心血を注いでその指導・演出にあたり、死のわずか3か月前の10月、ついに念願の初演を果たしたのです。





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