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  東京バレエ団「M」  
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モーリス・ベジャール振付 M
予定される主な配役


I - イチ:高岸直樹

 京都府出身。1986年に東京バレエ団に入団。’87年、ベジャールの『ザ・カブキ』において21歳で由良之助に抜擢され一躍話題の的となる。以来、『ラ・シルフィード』のジェームズ、『白鳥の湖』のジークフリート王子、『眠れる森の美女』デジレ王子、『くるみ割り人形』の王子、『ドン・キホーテ』のバジルなどのクラシック作品、ベジャール振付『ボレロ』、ノイマイヤー振付『時節の色』世界初演など、東京バレエ団のあらゆるレパートリーで主役を演じ、海外でも活躍。近年とみに演技力の充実を見せ、欧米のダンサーにも勝るプロポーション(187センチ)で端正な舞台を見せている。『M』は’93年の初演以来、三島の分身“I−イチ”を演じている。’04年秋、東京バレエ団副芸術監督に就任。
 愛知県出身。1991年東京バレエ団入団。シャープな表現力とスケールの大きさが認められ、’92年のロシア・ウクライナ公演では、弱冠19歳でベジャール振付『ザ・カブキ』の由良之助に抜擢。’93年7月の『M』初演では三島の分身“II−ニ”を演じた。他にも『ペトルーシュカ』のタイトルロール、『火の鳥』のフェニックスなどでベジャール作品を踊っている。近年は『白鳥の湖』ジークフリート王子、『ドン・キホーテ』のバジル、『くるみ割り人形』の王子など、古典全幕作品でも主演。’04年のヨーロッパ公演ではベジャールの傑作『ボレロ』の主演も果たした。主演経験を重ね、ひときわ大きな舞台で観客を魅了している。
II - ニ:後藤晴雄


III -サン:木村和夫

 熊本県出身。1984年東京バレエ団に入団。’86年ベジャール振付『ザ・カブキ』初演では16歳で“力弥”を演じた。明確なテクニックと気品ある踊りで際立った存在感を見せるダンサー。’89年のノイマイヤー新作『月に寄せる七つの俳句』で振付家自身の指名により主役を射止める。’93年の『M』初演では三島の分身“III−サン”を演じる。以後、『火の鳥』のタイトルロール、『春の祭典』のリーダーなど主要な役を演じ、’97年には『くるみ割り人形』で古典全幕初主演を果たした。他にも『白鳥の湖』のジークフリート王子、『ドン・キホーテ』のバジルなどで主役を務める。’04年のベジャール振付『中国の不思議な役人』東京バレエ団初演では、中国の不思議な役人を演じ充実ぶりを示している。
 千葉県出身。1994年、ルードラ・ベジャール・ローザンヌに入学。’97年同校を卒業後、東京バレエ団に入団。’99年5月にはベルリン・ドイツ・オペラにおけるベジャール振付『くるみ割り人形』で“猫のフェリックス”に抜擢されている。その後もベジャール作品の、『ゲーテ・パリジェンヌ』のビム、『春の祭典』の二人の若い男、『火の鳥』のパルチザンなど、重要な役を任される。古典作品では、『ドン・キホーテ』のガマーシュ、『白鳥の湖』の道化、『眠れる森の美女』の青い鳥などを踊っている。’04年には2月にベジャール振付『中国の不思議な役人』で”娘”を、3月には『ペトルーシュカ』でタイトルロールを踊り、確かな実力を示した。『M』では初めて”IV−シ”に挑む。
IV - シ:古川和則


聖セバスチャン:大嶋正樹

 愛知県出身。’93年9月よりロシアの名門ワガノワ・バレエ学校に留学。2年間在籍し、卒業後の‘95年5月サンクト・ペテルブルクのマールイ劇場バレエに入団。翌’96年3月東京バレエ団に入団。ロシア仕込みのスピード感ある回転やダイナミックな跳躍が持ち味のダンサー。東京バレエ団では『白鳥の湖』の道化、『眠れる森の美女』の青い鳥、『ギリシャの踊り』の2人の若者、『ザ・カブキ』の勘平などを踊っている。’04年のベジャール振付『中国の不思議な役人』東京バレエ団初演では “娘”を、また同年のヨーロッパ公演では『火の鳥』の主演を果たしている。今回の『M』では初演以来、首藤康之が踊ってきた聖セバスチャンにキャスティングされ、大いに期待が高まる。
 愛媛県出身。12歳のときにモスクワへ短期留学。スイスのサンガレン州立バレエ学校で学んだ後、’89年東京バレエ団に入団。167センチの身長、伸びやかな爪先など、日本人離れしたプロポーションを活かした叙情的な表現が魅力のダンサー。『眠れる森の美女』のオーロラ、『白鳥の湖』のオデット/オディール、『ジゼル』のタイトルロール、『ドン・キホーテ』のキトリなど多くの古典全幕作品で主演。一方で、キリアン振付『パーフェクト・コンセプション』、『ドリームタイム』、ベジャール振付『くるみ割り人形』の”母”、『バクチ』、『ペトルーシュカ』などでも印象的な舞台を見せている。『M』では初演時にベジャールより、生命と再生の源を象徴する女に抜擢されている。
女:吉岡美佳


海上の月:小出領子

 名古屋市出身。オーストラリア・バレエ学校で学んだ後、’97年4月東京バレエ団に入団。美しいポーズと弾むように軽やかな動きでチャーミングな踊りを見せる。これまでに『眠れる森の美女』のフロリナ姫、『白鳥の湖』のパ・ド・トロワと四羽の白鳥、『ジゼル』のパ・ド・ユィット、『ドン・キホーテ』のキトリの友人/ヴァリエーション1、『ドン・ジョヴァンニ』の第2ヴァリエーションなどを踊っている。’04年12月『くるみ割り人形』で前幕初主演を果たし、可憐なクララで客席を魅了した。今年8月にはパリ・オペラ座バレエ団エトワール、マニュエル・ルグリを相手役に『眠れる森の美女』でオーロラ姫を踊る。
 東京都出身。1998年9月から、ロシアの名門、ワガノワ・バレエ学校に2年間留学し、’99年の学校公演『くるみ割り人形』ではマーシャと「花のワルツ」のソリストを踊る。’01年春、東京バレエ団に入団。同年6月『白鳥の湖』で初舞台を踏む。上品で楚々とした雰囲気をもち、端正な美しさが際立つ、期待の若手である。これまでに『白鳥の湖』の3羽の白鳥と花嫁候補、『ドン・キホーテ』のファンタンゴ、『眠れる森の美女』のオーロラの友人とマズルカのソリスト、『くるみ割り人形』の「花のワルツ」のソリスト、『ラ・シルフィード』の3人のシルフィードなどを踊っている。ベジャール作品も『ギリシャの踊り』『ペトルーシュカ』『ドン・ジョヴァンニ』になどに出演。『M』には今回が初出演となる。
オレンジ:高木綾


ローズ:上野水香

 神奈川県出身。’93年ローザンヌ国際バレエ・コンクールでスカラーシップ賞を受賞した後、モナコのプリンセス・グレース・クラシック・ダンス・アカデミーに2年間留学。’96年、世界バレエ・モダン・ダンス・コンクールで金賞受賞。国内外で活躍後、’04年東京バレエ団に入団。美しいラインと独特の存在感で、新時代のバレリーナとして注目を集めている。’04年5月のフィレンツェ公演で『ドン・キホーテ』に主演して東京バレエ団デビューを果たす。また、続くドイツ公演では日本人女性ダンサーとして初めてベジャール振付『ボレロ』のメロディを踊る。そのほかに『バクチⅢ』のシャクティ、『白鳥の湖』のオデット/オディール、『くるみ割り人形』のクララ、などを踊っている。
 東京都出身。東京バレエ学校で学び、18歳で東京バレエ団に入団。よく伸びた柔らかい肢体と恵まれた容姿を武器に、ダイナミックな表現力、大人の女性らしい成熟した演技力をもって存在感を放つ。ベジャール振付『春の祭典』の生贄、『火の鳥』のパルチザン、『ペトルーシュカ』の若い娘、キリアン振付『ステッピング・ストーンズ』などで高い評価を得る一方、古典では『ジゼル』のミルタ、『眠れる森の美女』のリラの精とカラボス、『ラ・シルフィード』のエフィー、『ドン・キホーテ』のメルセデスなど、主要な役どころを幅広く演じる。’02年6月には『白鳥の湖』に初主演、’04年2月のベジャール振付『中国の不思議な役人』東京バレエ団初演では若い男を踊っている。『M』は’93年の初演からヴァイオレットを演じている。
ヴァイオレット:井脇幸江





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