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  シュツットガルト・バレエ団  
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ドラマティック伝説
 
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シュツットガルト・バレエ団
※13日のジュリエット役は当初ブリジット・ブライナーと発表しておりましたが、
シュツットガルト・バレエ団の都合により変更となりました。
 
家同士の権力闘争に阻まれて一途に散った、若く希望に満ちて、どこまでも無垢な愛。
 文豪シェイクスピアの『ロミオとジュリエット』は、イタリアの都市国家ヴェローナを舞台に、2大領主が勢力を張り合う中、その息子ロミオと娘ジュリエット、彼らを取り巻く若者たちの悲劇を描く名作。プロコフィエフの音楽による最初の版が旧ソビエトで創作されて以来、物語バレエの中でもっとも頻繁に使われる題材です。
 クランコとシュツットガルト・バレエ団の名声を最初に確立したこのヴァージョンは、古典的なソビエト版に対して、現代的な演出・振付がリアルな共感と感動をもたらし、数あるヴァージョンの中で金字塔としての地位を保っています。
 あらゆる意味で劇場人であったクランコは、2層に構えた装置をすべての場面で効果的に使い、民衆のざわめきと貴族たちの威勢、対立する二つの家を巧みに対比させる演出で、劇的なテーマを浮かび上がらせていきます。その中にあってロミオとジュリエットのパ・ド・ドゥは、有名なバルコニーの場面から教会での結婚式、寝室での別れ、そして最後の墓場の場面まで、まるで恋人たちの語らいが聞こえてくるかのように、どこまでもナチュラルで温かい感情に充ち、胸をしめつけるような感動を与えます。
 生き生きとした人間の表現が、初演時に格式高い英国演劇という枠を打ち破り、今も変わらず支持される名ヴァージョンを、心ゆくまでご堪能ください。
 
 
Story
第1幕
 第1場 市場
 明け方、モンターギュの息子、ロミオが美しいロザラインに愛の告白をしている。日が昇ると、市場は街の人々でいっぱいになり、そこには、不倶戴天の敵ともいうべきキャピュレット家とモンターギュ家の者たちもいる。怒りがぶつかり合い、争いが始まる。ヴェローナ侯が現われ、両家に対しこれ以上不仲が続くようだったら両者に罪を与えると警告し、場合によっては死刑にも処すると宣告する。ロミオと友人のベンヴォーリオとマキューシオは、キャピュレット家の親族の男、ティボルトとしぶしぶと和解を示す。
 第2場 キャピュレット家のジュリエットの次の間
 ジュリエットは、母親のキャピュレット夫人からはじめての舞踏服を授かる。そして翌日、フィアンセのパリス伯爵と初めて会うことになっていることを聞かされる。いよいよ彼女は、少女時代に別れを告げねばならない。
 第3場 キャピュレット家の外
 キャピュレット家の舞踏会につぎつぎと客人が訪れ、中にはロザラインの姿もある。彼女を追って、仮面をつけたロミオと友人たちも舞踏会に現われる。
 第4場 舞踏会場
 ジュリエットは客人らとパリスに紹介される。パリスと踊りながら、彼女とロミオは互いに見つめあい、一目で恋に落ちる。ロミオの素性を怪しむティボルトは対決しようとするが、もてなしの慣習に従おうとするジュリエットの父親に止められる。
 第5場 ジュリエットのバルコニー
 寝室のバルコニーに出てジュリエットはロミオのことを夢想している。そこへ彼が庭に現われ、ふたりは永遠の愛を誓い合う。
第2幕
 第1場 市場
 広場はカーニバルで盛り上がっている。夢心地のロミオは周囲のお祭り騒ぎにも興味がない。ジュリエットの乳母が手紙を届けに来、そこにはジュリエットからロレンス神父の礼拝堂で会いたいと書いてある。
 第2場 礼拝堂
 ジュリエットがロレンス神父に助けを求めると、仮死状態になれる眠り薬を与えられる。神父はロミオがキャピュレット家の墓所でおちあえば、ふたりでそこから一緒に逃れられると説明する。
 第3場 市場
 カーニバルの真っ最中に、ロミオは広場へ戻ってくる。ティボルトが話しかけるが、ロミオは闘おうとはしない。怒ったマキューシオがティボルトと決闘し、彼の手でマキューシオは死をとげる。呆然として取り乱したロミオは、ティボルトに襲いかかり殺してしまう。
第3幕
 第1場 寝室
 ジュリエットの寝室で恋人たちは夜明けに目覚め、追放の身となったロミオはジュリエットのもとを、ヴェローナを去らねばならない。キャピュレット夫人がパリスを伴って入ってくるが、ジュリエットはパリスを拒絶する。
 第2場 礼拝堂
 ジュリエットがロレンス神父に助けを求めると、仮死状態になれる眠り薬を与えられる。神父はロミオがキャピュレット家の墓所でジュリエットとおちあえば、ふたりでそこから一緒に逃れられると説明する。
 第3場 寝室
 両親が戻ると、ジュリエットはパリスとの結婚を承諾する。パリスが両親と立ち去ると、ジュリエットは眠り薬を飲み、発見した家族と友人らはジュリエットが死んでしまったと思う。
 第4場 キャピュレット家の地下納骨堂
 ロレンス神父からの計画を明かす知らせを受け取っていなかったロミオは、ジュリエットが死んでしまったと思い込み、墓所へ駆けつける。そこでいたみ悲しんでいるパリスを見つけ殺してしまう。最期にジュリエットを抱きしめ、ロミオは短剣を心臓に突き刺す。ジュリエットが目覚め、息絶えたロミオを見とめる。深い悲しみに打ちひしがれ、ジュリエットも自ら命を絶つ。
 
 





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