2006年春、229年の歴史を誇るロシアのボリショイ・バレエ団が、新たなパワーをもって3年ぶりに来日します。首都モスクワの中心に堂々たる威容を誇る殿堂ボリショイ劇場を本拠地とするボリショイ・バレエ団は、150人近くの舞踊手が所属する世界有数の規模と、スケールが大きく躍動的な舞踊スタイル、また、数々のスターを生み出した伝説によって世界に君臨し、近年の日本公演でもつねに圧倒的な層の厚みと底力を見せつけています。
2003年には日本でもおなじみの俊英アレクセイ・ラトマンスキーが芸術監督に就任。ダンサー陣も、ステパネンコ、グラチョーワ、ルンキナ、ウヴァーロフ、フィーリンなどのスターに加えて、世界的な人気を誇るザハーロワが参加。また新世代のアレクサンドローワ、グダノフ、スクヴォルツォフらが台頭するなど、新たなリーダーに率いられた若々しいパワーが横溢しています。
今回の日本公演で披露するのは、19世紀の西欧が憧れたエキゾティックな古代世界が、文字通り<ボリショイ>=壮大なスケールで描かれる絢爛豪華な二つの全幕バレエです。うっそうとした熱帯林のインドで、ヒンズーの神秘と人々の熱情が鮮やかに絡み合うプティパ振付の『ラ・バヤデール』と、強大な権力をもつファラオのもと、壮麗な古代文明が築き上げられたエジプトを舞台とするプティパ=ラコット振付の『ファラオの娘』。ボリショイならではの華麗にして迫力あるスペクタクルが、あなたを夢かきたてる古代ロマンの世界へと誘い、酔わせます! |
|