モーリス・ベジャール・バレエ団 2008年公演
モーリス・ベジャール年譜
1927 1月1日 モーリス・ベジャール マルセイユに生まれる。哲学者ガストン・ベルジェの息子。
母、妹と。
1930 妹、クローデット誕生。
1934 母、G.ベルジェ死亡。
1938 妹のクローデット、いとこのジョエル、アランとともに芝居に熱中し、自ら演出を行う。
1941 14歳でバレエのレッスンを始める。
少年時代。
1945

大学の美学と心理学の単位を取得後、マルセイユ・オペラに入団。

第2次世界大戦の後、マルセイユを離れ、レオ・スターツと出会う。

パリに出てエゴロワ夫人、ルーザンヌ夫人のもとでバレエを学ぶ。

1948 ロンドンのインターナショナル・バレエ団でクラシックの研鑚を積むとともに、主要な役を踊る。
1951 ストックホルムのビルギット・クルベリ・バレエ団との仕事によって、モダンダンスと出会う。
1954 パリでジャン・ローランと共に<エトワール・バレエ団>を結成。
1955

ピエール・アンリの音楽による「孤独な男のためのシンフォニー」初演。

後にこれを“作品1”とする。

1957 バレエ団の規模が大きくなり、<バレエ・テアトル・ド・パリ>となる。
ジョルジュ・ドンと。
「第九交響曲」リハーサル
1959

ブリュッセルの王立モネ劇場支配人モーリス・ユイスマンの委嘱により「春の祭典」を創作、初演。

1960

「ボレロ」初演。

王立モネ劇場を本拠地とするカンパニーを設立。

“舞踊は今世紀の芸術である”という信念から<20世紀バレエ団>と命名。

父、ガストン・ベルジェ死亡。

1963

初の中南米ツアー。

テアトロ・コロン公演をジョルジュ・ドンが訪れ、後に20世紀バレエ団に入団。

1964 ブリュッセルのシルク・ロワイヤルにて「第九交響曲」初演。  
1966 ベルリオーズの音楽による「ロミオとジュリエット」初演。
第1回日本公演
「ロミオとジュリエット」
1967 第1回日本公演(20世紀バレエ団)
1968 インドでの体験をもとに「バクチ」初演。
1970 パリ・オペラ座により「火の鳥」初演。
1971 ルドルフ・ヌレエフ主演で「さすらう若者の歌」初演。「ニジンスキー、神の道化」初演。
1973 ブーレーズの音楽、文楽より着想を得た「主なき槌」初演。
1975 バッハとアルゼンチン・タンゴを使った「我々のファウスト」初演。  
1977 ウラジーミル・ワシーリエフ主演による「ペトルーシュカ」初演。
「ボレロ」リハーサル
1978 第2回日本公演(20世紀バレエ団)
1979 自伝「他者の人生の中での一瞬」出版。
1980 「ボレロ」を含む15作品の抜粋で編まれた「エロス・タナトス」初演。
1981 「ラ・ミュイット」初演(「アダージェット」含む)。
モーツァルトのオペラを舞踊家した「魔笛」初演。
1982

第3回日本公演(20世紀バレエ団)

テオドラキスの音楽による「タラサ、われらの海」初演。

1983

ミシェル・ガスカール、ジル・ロマンほか出演の「ギリシャの踊り」初演(「タラサ、われらの海」より抜粋)

 
1984

三島由紀夫作「近代能楽集」を演出。

ワーグナーとニーチェ、ギリシャ神話の出会いを描く「ディオニソス」初演。

 
1985 第4回日本公演(20世紀バレエ団)  
1986

東京バレエ団のために「ザ・カブキ」を創作、初演。

勲三等旭日中綬章受賞(日本)


東京バレエ団「ザ・カブキ」初演
リハーサル(1986年)
1987 スイスに本拠地を移して<ベジャール・バレエ・ローザンヌ>と改称。
1988 第5回日本公演(モーリス・ベジャール・バレエ団)
1989 コロナ勲章受賞(ベルギー)。
勲三等旭日中綬章受賞(1986年)
1990

ベルリンにおいて、同名のオペラに振付けた大作「ニーベルングの指環」を初演。

第6回日本公演(モーリス・ベジャール・バレエ団)

1992

バルトークの音楽による「中国の不思議な役人」初演。

シルヴィ・ギエム主演で「シシィ」初演。

1993

三島由紀夫を題材とした「M」を東京バレエ団のために創作、初演。

世界文化賞受賞(日本)。


東京バレエ団「M」リハーサル
(1993年)
1994

第7回日本公演(モーリス・ベジャール・バレエ団)

フランス学士院芸術アカデミーに入会。

1996

第8回日本公演(モーリス・ベジャール・バレエ団)

1997

ジュルジュ・ドンとクイーンのフレディ・マーキュリーの死に触発されて創作した、「バレエ・フォー・ライフ」初演。

2冊目の自伝「誰の人生?」を出版。


「バレエ・フォー・ライフ」
1998

第9回日本公演(モーリス・ベジャール・バレエ団)

トリノにてベジャール・バレエ団による「くるみ割り人形」初演。

1999 京都賞受賞。
東京バレエ団「くるみ割り人形」
リハーサル(1999年)
2000 ヴェルサイユ宮殿王立オペラ劇場にて「少年王」初演。
2002

第10回日本公演(モーリス・ベジャール・バレエ団)

中村歌右衛門へのオマージュとして創作した「東京ジェスチャー」を初演。

若いダンサーのための新バレエ団「カンパニーM」を創立。

2003 フェリーニの死後10年にあたり、フェリーニへのオマージュ「チャオ・フェリーニ」初演。
2004

第11回日本公演(モーリス・ベジャール・バレエ団)。最後の来日となる。

カンパニー創立50周年記念として、若手ダンサーたちと共同で「祖父である術」を創作。


最後の来日となった
2004年日本公演カーテンコール
2006

第12回日本公演(モーリス・ベジャール・バレエ団)

「ダンサーの人生《ズィグとピュスが語る》」初演。

2007

1月1日、80歳の誕生日を迎える。

11月22日ローザンヌにて死去。享年80歳

12月、遺作「80分世界一周」初演。