- 2008年4月26日 11:02
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先日お伝えしたように、来週4月30日に緊急来日が決まった、英国ロイヤル・バレエ団のマリアネラ・ヌニェスとティアゴ・ソアレス。ロイヤル・オペラ・ハウスでは、2007/2008シーズンだけをみても、『ラ・バヤデール』、『ジュエルズ』(ダイアモンド)、『くるみ割り人形』、『眠れる森の美女』、『ロミオとジュリエット』など、数多くの作品で主演を務める二人ですが、日本での主演は今回が初めてとなるため、二人のことをあまりご存知でないかたも多いのではないでしょうか。そこで、来日プロモーション企画、第1弾として、さまざまなエピソードも含め、ヌニェスとソアレスのプロフィールをご紹介します。
マリアネラ・ヌニェス Marianela Nunez / 英国ロイヤル・バレエ団プリンシパル
1982年、アルゼンチンのブエノスアイレスに4人兄妹の末っ子として誕生。一家にとって待望の女の子であり、彼女にはいつもピンクのドレスが用意されていたという。
3歳でバレエを始め、5歳でバレリーナになることを決意し、コロン劇場バレエ学校に進む。12歳のときに、コロン劇場バレエ団で『ドン・キホーテ』のキューピッドを踊ってデビュー。マキシミリアーノ・グエラに見出され、グエラの相手役として、コロン劇場のツアーで世界を回る。また、若干15歳にしてグエラとともに1997年の世界バレエフェスティバルに出演し、Aプロで『ディアナとアクティオン』を踊り、卓越したテクニックと愛らしい容姿で日本のバレエファンにもその存在を印象づけた。
15歳のときロス・アンゼルスで公演中だったロイヤル・バレエ団のオーディションを受ける。『ドン・キホーテ』のヴァリエーションを音楽なしで踊り、見事入団を許される。オーディションは『眠れる森の美女』本番前の舞台で行われたため、当時芸術監督だったアンドニー・ダウエルはカラボスの扮装で彼女の踊りを見ていたという。
英国の義務教育終了年まで、ロイヤル・バレエ団に入団できないため、一旦ロイヤル・バレエ学校に入学。99年にロイヤル・バレエ団に入団し、2002年19歳でプリンシパルに昇格。2006年には批評家協会ダンス賞を受賞。
2007/2008シーズンは『ラ・バヤデール』、『ジュエルズ』(ダイアモンド)、『くるみ割り人形』、『眠れる森の美女』などにソアレスとともに主演。5月26日には『ロミオとジュリエット』でジュリエットに初めて挑む予定。
ティアゴ・ソアレス Thiago Soares / 英国ロイヤル・バレエ団プリンシパル
1981年ブラジル、リオ・デ・ジャネイロ生まれ。
12歳から親の勧めでサーカス学校に通い、アクロバットや演技を学ぶ。同時にヒップホップダンスのグループにも所属。アクロバットの訓練をしていたため、他のメンバーよりいろんな技ができたという。友人の勧めにより、16歳からリオ・デ・ジャネイロのダンスセンターでバレエを学ぶ。バレエを始めて2年後、1998年のパリ国際バレエコンクールで銀賞を受賞。その直後にリオ・デ・ジャネイロ市立劇場バレエに入団。
2001年のモスクワ国際バレエコンクールにロベルタ・マルケス(現英国ロイヤル・バレエ団プリンシパル)と出場し、シニア部門で金賞を受賞。このとき同時に金賞を受賞したのが、マリンスキー・バレエのプリンシパルであるレオニード・サラファーノフ。またポリーナ・セミオノワもジュニア部門に出場し、金賞を受賞している。
受賞後、多くのバレエ団からオファーがあり、キーロフ・バレエに研修生として6ヶ月間、またモスクワ・ステート・バレエに8ヶ月間プリンシパルとして所属。その後、リオ・デ・ジャネイロ市立劇場バレエに戻り、ワシーリエフ振付『ロミオとジュリエット』でロミオを踊る。
2002年、英国ロイヤル・バレエ団のオーディションを受け、21歳でファースト・ソリストとして入団。2006/2007シーズンよりプリンシパルに昇格。2004年ダンス批評家協会ダンス賞を受賞。
マリアネラ・ヌニェスとは、舞台、プライベートともにベスト・パートナーとして知られる。これまでも数々の作品で共演し、5月の『ロミオとジュリエット』でも、ともに主演する。2006年12月、二人が主演した『眠れる森の美女』のカーテン・コール後、舞台上でヌニェスにプロポーズし、今年夏に結婚の予定。
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