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[バイエルン国立歌劇場] 配役変更のお知らせ バッハラー総裁のメッセージ【9/20追記】

[バイエルン国立歌劇場] 配役変更のお知らせ バッハラー総裁のメッセージ【9/20追記】

 バイエルン国立歌劇場日本公演の開幕を目前に控え、メンバーが次々に来日しておりますが、怪我や病気によってソリストが来日をはたせず、新たに配役に変更が生じました。
 「ロベルト・デヴェリュー」のロベルト役、ホセ・ブロスは膝の半月板損傷のため手術が必要なことから、アレクセイ・ドルゴフが代わって出演いたします。同じくノッティンガム公爵役で予定されていたパオロ・ガヴァネッリは中耳炎のため飛行機での移動にドクター・ストップがかかりデヴィッド・チェッコーニに代わります。
 また、「ローエングリン」のテルラムント役は、当初エフゲニー・ニキーチンが配役されておりましたが、ファルク・シュトルックマンが強く日本公演への参加を希望したことから、テルラムント役をシュトルックマンが演じ、ニキーチンは伝令役にまわりました。ところが、シュトルックマンは来日直前に施した抜歯後の炎症により歌うことができず、オリジナル・キャストに戻ってテルラムントはニキーチンが務めることになりました。ドルゴフとチェッコーニのプロフィールを下に載せました。この公演直前の配役変更に対し、何卒ご理解を賜りますようお願い申し上げます。
 なお、ニコラウス・バッハラー総裁がこの配役変更とあわせ、一部で100名が来日を拒否したため質が下がると、誤解されかねない報道がありましたので、追ってステートメントを出す予定です。翻訳が出来しだい掲載させていただきますので、あわせてご一読いただければ幸いです。現在の日本の特殊な状況におけるオペラの引越し公演に、何卒ご理解とご支援をお願い申し上げます。

公益財団法人日本舞台芸術振興会




■「ロベルト・デヴェリュー」のキャスト変更
ロベルト・デヴェリュー: ホセ・ブロス → アレクセイ・ドルゴフ
ノッティンガム公爵: パオロ・ガヴァネッリ → デヴィッド・チェッコーニ

■「ローエングリン」のキャスト変更
テルラムント: ファルク・シュトルックマン → エフゲニー・ニキーチン
王の伝令: エフゲニー・ニキーチン → マーティン・ガントナー




アレクセイ・ドルゴフ(テノール)
Alexey Dolgov [T.]
「ロベルト・デヴェリュー」:ロベルト・デヴェリュー

Dolgov1076.jpg ロシア、ノヴォシヴィルスク生まれ。モスクワのチャイコフスキー音楽院で学んだ。ソリストとしてのキャリアは、まずスタニスラフスキー劇場で開始した。ここでは、「ボエーム」のロドルフォ、「コシ・ファン・トゥッテ」のフェッランド、「エフゲニー・オネーギン」のレンスキー、「ランメルモールのルチア」のエドガルドなどを歌った。2007年、ワシントン・ナショナル・オペラでの「リゴレット」のマントヴァ公爵、ヒューストン・グランド・オペラでの「ボエーム」のロドルフォで驚異的な成功をおさめ、一躍、世界の注目を集めることとなった。
 すでにこれまでに共演した指揮者としては、プラシド・ドミンゴ、ダニエル・ハーディング、アレクサンダー・シェリー、パトリック・サマーズ、ドミトリー・ユロフスキーなどがあり、また、出演した歌劇場は、英国ロイヤル・オペラ、マドリッド王立歌劇場、パリのシャンゼリゼ劇場、ロサンゼルス・オペラ、ヒューストン・グランド・オペラ、ワシントン・ナショナル・オペラ、サレルノのヴェルディ劇場、トリエステのテアトロ・コムナーレ、ボリショイ劇場などが挙げられる。
 「ロベルト・デヴェリュー」のタイトルロールは、2010年秋にモントリオール・オペラで演じ、成功をおさめている。また本年6月、メトロポリタン歌劇場日本公演の「ランメルモールのルチア」にもエドガルド役で急遽出演し、好評を博したことは記憶に新しい。




デヴィッド・チェッコーニ(バリトン)
Devid Cecconi [Br.]
「ロベルト・デヴェリュー」:ノッティンガム公爵

Cecconi New.JPG 1971年フィレンツェ生まれ。2006年にトリエステのヴェルディ劇場でダニエル・オーレン指揮「リゴレット」でデビュー。以後の活躍において、ジェノヴァのカルロ・フェリーチェ劇場で「運命の力」のドン・カルロをはじめとする数々の役をオーレン指揮により演じている。
 サレルノ、ルッカ、ピサ、リヴォルノ、ラヴェンナ、ボルツァーノ、モデナなど、イタリアの歌劇場を中心に活躍。パルマのヴェルディ・フェスティバルでは、ブルーノ・バルトレッティ指揮のもと「ジョヴァンナ・ダルコ」のジャコモを歌った。
 2009年、オーストリアのマルガレーテン・オペラ・フェスティバルの「リゴレット」のタイトルロールでの大成功は、同役をジェノヴァのカルロ・フェリーチェでも演じることとなったほか、その後に続く飛躍の契機となった。
 主なレパートリーとしては、「ファルスタッフ」、「ナブッコ」、「マクベス」のタイトルロール、「仮面舞踏会」のレナート、「アンドレア・シェニエ」のジェラール、「カヴァレリア・ルスティカーナ」のアルフィオ、「ドン・カルロ」のロドリーゴなどが挙げられる。




【9/20追記】バイエルン国立歌劇場総裁ニコラウス・バッハラーのメッセージ


日本の観客の皆さま

 バイエルン国立歌劇場が、日本舞台芸術振興会(NBS)とこの4年の間、多大なるエネルギーと情熱を持って準備してきた日本公演が始まろうとしています。長年にわたる信頼関係と近年の交流により、日本公演は我々にとって大変重要かつ特別なものとなっています。
 ミュンヘンの我々の歌劇場には、1000人を超える歌手、演奏家、職人、技術者たちがいます。そのうちの400名で来日したわけですから、我々の歌劇場には大きな余力があるとお分かりいただけるはずです。変更はつきものであり、もちろん日本における悲劇的な出来事のために、もともと予定されていたメンバーの中には、来日する心の準備ができなかった者もいました。しかし、第一級の歌手、演奏家を代わりに迎え、皆さまがバイエルン国立歌劇場にご期待いただいている、常と変らぬ世界的クオリティでお届けできるものと確信しております。
 これまでの日本公演では、来日メンバーに選抜されずに涙を飲んだ者が常におりましたので、今回の日本公演で来日が叶い、大変喜んでいる者もいます。また、変更によって来日したメンバーはすべて、バイエルン国立歌劇場のメンバーか、我々の歌劇場でしばしば仕事をしているアーティストです。
 世界一級のワーグナー歌手であるヨハン・ボータ氏が"ローエングリン"として、またニキーチン氏がミュンヘンのオペラ音楽祭と同じく素晴らしい"テルラムント"として参加してくれることを心より歓迎いたします。また、神々しいディーヴァであるエディタ・グルベローヴァさんと共に"ロベルト・デヴェリュー"を歌ってくれるアレクセイ・ドルゴフ氏、そして著名な歌劇場にしばしば出演しローマ・オペラでも"ノッティンガム公爵"を歌った、イタリアが誇るバリトン歌手デヴィッド・チェッコーニ氏を迎えられる事を大変喜んでおります。
 我々の舞台が、これまでと同様、日本の観客の皆さまに素晴らしいひと時をお届けできることを心から祈っております。

敬具
ニコラウス・バッハラー




Meine sehr geehrten Damen und Herren, verehrtes Japanisches Publikum,

Seit nunmehr vier Jahren bereiten NBS und die Bayerische Staatsoper gemeinsam mit großem Enthousiasmus und voller Kraft unser Japangastspiel vor, das nun gerade beginnt.

Aufgrund der langen Freundschaft unserer Institutionen und vieler Besuche in Japan während der letzten Jahrzehnte ist dies für uns wieder ein ganz besonderer Moment innerhalb unserer künstlerischen Arbeit.

An der Bayerischen Staatsoper arbeiten über 1000 Mitarbeiter, Sänger, Musiker, Handwerker, Techniker, etc... und die Tatsache, daß wir mit 400 Mitgliedern nach Tokyo kommen beweist wieder einmal das große Potential unseres Hauses. Wie bei jeder Reise, nur dieses mal noch etwas verstärkt durch dir tragischen Vorkommnisse, konnten einige Mitarbeiter, die ursprünglich reisen sollten, die Reise nicht antreten. Aber diese wurden alle und ausnahmslos durch erstklassige Sänger, Musiker und Personal der jeweiligen Abteilungen ersetzt, so daß die Weltspitzen-Qualität, die das Publikum natürlich von der Bayerischen Staatsoper erwartet, auf jeden Fall gewährleistet ist wie immer.

Während der Vorbereitung zu jeder Japanreise sehe ich Tränen von denjenigen meiner Mitarbeiter, die nicht ausgewählt wurden, am Gastspiel teilzunehmen. Diesesmal hatte ich lachende Gesichter derer, die nun doch die Möglichkeit erhalten konnten, mitzukommen, und hier in Japan habe ich jetzt eine Truppe von begeisterten Mitarbeitern, die voller Begeisterung die letzten Vorbereitungen und Proben für die Aufführungen macht.

Heute begrüßte ich Johan Botha bei der Ankunft im Hotel, einen der absolut weltbesten Wagner-Sänger, der den Lohengrin singen wird, auch Evgeny Nikitin, einen fantastischen Telramund während der Münchner Opernfestspiele gesungen hat, und nun die gleiche Rolle in Tokyo singt. Alexey Dolgov ist unser Roberto Deverreux mit der göttlichen Edita Gruberova, und Devid Cecchoni der Nottingham, ein erstklassiger Italienischer Bariton, der regelmäßig an den großen Italienischen Häusern singt und diese Rolle zuletzt in Rom interpretierte.

Wir alle sind voller Vorfreude auf die Aufführungen und hoffen, daß Sie, wie in der Vergangenheit, ein unvergessliches Erlebnis für unser Japanisches Publikum werden.

Mit meinen besten Grüßen,
Nikolaus Bachler

2011年9月20日 11:37 公演関連情報