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ロシア国立ボリショイ・バレエ団2006年日本公演
日本公演概要 「ラ・バヤデール」  「ファラオの娘」
 
見どころ
愛憎渦巻くドラマティックな演技と踊りはボリショイにおまかせ!
 清楚ながら意思の強い巫女ニキヤと勇敢な戦士ソロル、プライド高い姫君ガムザッティの三角関係を軸とした『ラ・バヤデール』の前半は、愛憎渦巻くスペクタクル。バレエの殿堂ボリショイの持ち味といえば、高水準のテクニックに裏づけされた躍動感あふれるダンスとドラマティックな表現なだけに、両者はとても相性良しといえます。振付を通じてドラマを生きることは、ボリショイの伝統ともいえるのです。
たとえば第1幕のニキヤとガムザッティの対面シーンは、通常マイムで演じられるところが、二人の激しい踊り比べという演出に。恋敵同士のダンスによる鬼気迫る対決が見ものです。またソロルとガムザッティの婚約式では多種多彩なダンスが最大限に祝祭を盛り上げ、興奮が絶頂に達したところで、ニキヤの全身全霊を傾けた奉納の舞。恋人の裏切りに絶望したニキヤの、演技と踊りが一体となったドラマティックな悲壮感は涙を誘います。
遥かな渓谷に世界一の精霊たちが舞い降りる“影の王国”
 恋人を失った慟哭のうちに、ソロルが見る幻影──白いチュチュを着けた精霊たちが幻想的に舞うのが、第3幕の“影の王国”です。このバレエ・ブランの名場面でも、ボリショイは世界一の名声を誇っています。
というのも、ボリショイを支えるのは、文字通りの壮大なボリショイ劇場に映えるよう、層の厚い専属バレエ学校の卒業生からより抜かれた長身ダンサーたち。場面の冒頭で、32人のコール・ド・バレエが、急勾配に仕立てられた渓谷の坂道を“アラベスク・パンシェ”という美しいポーズの連続で舞い降りてくるさまは、壮観の一言! その後、舞台上でフォーメーションを変えながら、静寂から躍動へといっせいに変化する幻惑的な美しさも、夢を見ているような格別さ。まさにバレエの醍醐味といえます。
ソロルとニキヤの愛が、それまでの欲望に翻弄された現世の混沌から清められていく、至高の瞬間を堪能してください。
ボリショイ名物!思わず踊り出したくなる迫力の“太鼓の踊り”
 キャラクター・ダンスと呼ばれる、おもに民族舞踊をアレンジして異国情緒を盛り上げる踊りは、古典バレエには欠かせない要素。バレエ学校で専門の授業を受けてきたボリショイのキャラクター・ダンスは筋金入りで、専門のダンサーも多く在籍するほどです。
その魅力が爆発するのが婚約式の場面。侍女たちの華やかな群舞と交互に、名人芸的ソロが喝采を浴びる“黄金の仏像の踊り”、ユーモラスな“壷の踊り”などが挿入されますが、なんといっても興奮を呼ぶのが、別名“太鼓の踊り”と呼ばれるインドの踊りです。3人のソリストが8人の仲間とともに舞台に飛び込んできて、両腕を大きく左右に振り下ろしながら踊るさまは、陽気な野性味がたっぷり。ここだけ抜粋して踊られることもあるほどの、ボリショイならではの楽しみどころなのです。
 
 


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