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過去の公演情報
  ミラノ・スカラ座  
  公演概要  
  「マクベス」  
  「オテロ」  
  出演者  
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 傾いた舞台平面の上を悪夢のように支配し、縦軸方向に回転する立方体----グレアム・ヴィック演出の『マクベス』は、禁欲的な厳しさに貫かれた舞台装置、むきだしの空間といった幾何学的な抽象性によって声を際立たせます。
 舞台は11世紀イギリス。魔女の予言を信じたマクベスとその夫人は権力の座を手に入れるべく、王とバンクォーを殺害。だが、罪の意識に苛まれた二人は精神を病み、破滅へと・・・。
巨大な立方体が、マクベス夫妻の権力への執着と苦悩に対して投げかける、不安定で陰鬱な影。ヴェルディ自身がシェイクスピアから引き出そうとした普遍性を、ヴィックの演出もまた浮かび上がらせることに成功しています。
 ムーティはさまざまな事件が交錯するこのオペラを、緊迫した抑揚とヴェルディらしい音色をもった宿命の悲劇として、厳粛かつ陰鬱な色調をもって描き出す。謎めいた緊張感、驚愕のざわめき、荒涼とした色彩、おののきと悲嘆を乗せて疾駆する演奏・・・それはまさに色彩のパレット。この『マクベス』はヴェルディのスペシャリスト、ムーティのヴェルディ解釈の中でも格別に説得力があり、未踏の到達点であり、これまで上演されたこの作品の中でも最も完璧なものの一つと評されているのです。
 前回(2000年)の日本公演で、ムーティが上演を熱望しながらも、特殊な舞台装置であることから実現がかなわなかった"幻の舞台"が、いよいよ上陸します。







表記の出演者および配役は2003年2月20日現在の予定であり、やむを得ない事情により変更となる場合があります。あらかじめご了承下さい。なお、出演者および配役の変更にともなう払い戻し、公演日の変更は出来ません。正式な配役はすべて当日発表となります。





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