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  ベジャール・ガラ  
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東京バレエ団創立40周年記念公演(ⅩⅡ)≪ベジャール・ガラ≫

 ベジャールが歌舞伎の『仮名手本忠臣蔵』をもとに東京バレエ団のために創作した「ザ・カブキ」は、現代の東京に生きる若者が時を遡り、「忠臣蔵」の世界に入り込むところから始まります。歌舞伎の衣裳と所作を絶妙に取り入れた、おなじみ殿中松の間や山崎街道・一力茶屋などの場面。豪奢な内掛けをガウンのように華麗にさばく顔世御前や腰元たち。そしてダイナミックなソロで武士道に生きる決意を示す若者=由良之助と、降りしきる雪の中、押し寄せては引き、躍動する、壮観なアンサンブルを見せながら、みごと討ち入りを果たす四十七士たち。
‘86年の「ザ・カブキ」の誕生は、東京バレエ団に一大転機をもたらしました。東京での初演が反響を呼んだのはもちろん、日本の伝統芸能“歌舞伎”の意匠をまとった“世界の巨匠”の大作は、海外で強いアピールを発揮したのです。この「ザ・カブキ」を看板として携えた東京バレエ団は、欧州やロシアの名門歌劇場の舞台を次々と制覇し、飛躍的に高い名声を獲得してゆきます。
そして’01年秋、パリのシャトレ劇場で1週間にわたって満場の喝采を浴びたとき、ローザンヌから駆けつけたベジャールは感激のあまり、「私の作品を、私を上回る振付家が仕上げてくれたようだ」とまで称えてくれました。現代バレエの大作としては異例の137回という上演回数を重ねるうちに、演じる東京バレエ団ダンサーたちの熱い息吹が吹き込まれた本作は、今や日本のバレエの一大傑作ともいえます。絵巻のような華麗な場面が息をもつかせぬ迫力でつづく舞台に、私たち日本人の熱い魂が呼び覚まされるはずです。
「ザ・カブキ」
振付:モーリス・ベジャール
音楽:黛敏郎
美術・衣裳:ヌーノ・コルテ=レアル

東京バレエ団初演: 1986年4月16日
東京文化会館
歌舞伎の最もポピュラーな演目「仮名手本忠臣蔵」を題材に、モーリス・ベジャールがバレエ化した東京バレエ団オリジナル作品。世界共通言語であるバレエの手法によって、すでに現代の人間が見失っているかもしれない、しかし全世界に普遍的な“忠誠心”を描いた、不朽の大作である。 魂を震撼させるような、“討ち入り”から“涅槃”にいたるまでの劇的な展開は、息つく暇もない。また、西欧風に昇華された日本情緒漂う演劇的場面は、現代の日本人にとって驚きの連続である。
 



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