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心浮き立つ爛漫の春にふさわしい名作バレエといえば、この『ドン・キホーテ』です。オーケストラの弾む序奏にのった幕開けから、ともかくダンスの洪水！ バルセロナの街の喧騒の中で、陽気なセギディーリャに甘美なマドリガル、颯爽とした闘牛士と踊り子のダンスが披露され、場面が換わるとエネルギッシュなジプシーダンスや妖精たちの優美なクラシック、そして情熱的なスパニッシュをはさんで主役ペアの華麗なグラン・パ・ド・ドゥでフィナーレを迎えるまで、息つく暇無く多彩なダンスが繰り広げられます。
東京バレエ団の『ドン・キホーテ』は、伝説の名ダンサー、ウラジーミル・ワシーリエフによる演出・振付。ボリショイ・バレエ団の伝統と現代的な感覚を絶妙に融合させた舞台は、南欧の光や空気を感じさせるカラフルな美術を背景に、個性的なキャラクターと群集のパワーが横溢して祝祭的な気分に包まれます。その完成度の高さは、初演から「日本のバレエもついにここまで来たか」と各紙・各方面の絶賛を浴びました。
今回主演するのは、東京バレエ団自慢の2組。本作のフィレンツェ公演で東京バレエ団デビューを華麗に飾った上野水香とベテラン高岸直樹の、大胆でゴージャスなペア。そして、初めてのキトリに挑戦する小出領子と後藤晴雄の、音楽的で感性豊かなペア。いずれ劣らぬ輝きを放つ主役ペアと個性的で多彩なキャラクターたちが織りなす、極上の舞台をお楽しみください！ |
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