財団法人 日本舞台芸術振興会 HOME最新情報NBS公演一覧チケットの予約チケットの予約
VOLKSOPER wien オペレッタ「こうもり」 オペラッタ「ボッカチオ」 オペラ「マルタ」 イントロダクション
公演概要 NEWS

  オペレッタ「ボッカチオ」    
 
STORY
主な登場人物
ボッカチオ 小説家。実話と実体験に基づいたスキャンダラスな恋愛小説を書いているため、「不道徳だ」と糾弾されている。
ベアトリーチェ 床屋スカルツァの妻。学生のレオネットを愛人にしている。
イザベラ 桶屋ロッテリンギの妻。ピエトロ王子の愛人。
ペロネラ 食料品雑貨商ランベルトゥッチョの妻。
フィアメッタ ランベルトゥッチョの養女。実はフィレンツェ大公の隠し子。
ピエトロ パレルモの王子で、フィアメッタの婚約者。ペロネラに愛を告げる。
スカルツァ 床屋。ボッカチオ追放運動の主導者。
ロッテリンギ 桶屋。ボッカチオ追放運動の主導者。
ランベルトゥッチョ 食料品雑貨商で、フィアメッタの養父。ボッカチオ追放運動の主導者。
レオネット ボッカチオの友人で学生。ベアトリーチェの愛人。

ボッカチオ
(アンティゴ・パポウルカス)




人物相関図





物語

【第1幕】

フィレンツェ。守護聖人である洗礼者の祝祭の日。本屋がボッカチオの新作を売り出し、たちまち大騒ぎに。スキャンダラスな内容で、最後に裏切られるのは大抵男と決まっているボッカチオの小説は、男たちには不評だが、女たちには評判がいい。
街の騒ぎもどこふく風、ボッカチオは友人レオネットと共に彼の愛人で床屋スカルツァの妻のベアトリーチェの寝室にいる。そこにスカルツァが予定より早く帰宅。ベアトリーチェは大慌てで、争っている男たちが家に押し込んできたという芝居をさせて、ボッカチオとレオネットを逃がす。ボッカチオはまた新作のネタが出来たと大喜び。
パレルモのピエトロ王子が大公の隠し子であるフィアメッタと結婚するため、フィレンツェにやってくるが、ピエトロの願いは、崇拝するボッカチオから小説の手ほどきを受けること。ボッカチオに運よく出会えたピエトロは、早速桶屋のロッテリンギの妻イザベラを口説いて恋の実体験に励む。そこに現れたフィレンツェ市民たちはピエトロをボッカチオだと勘違いして追いかけていく。
一方のボッカチオは乞食に変装して、いつも義父のランベルトゥッチョがそばにいるために声をかけられないフィアメッタと二人きりで話すことに成功する。フィアメッタもそれがボッカチオとは知らず、長い間気になっていた優しいまなざしの若者に惹かれており、二人は互いに愛を打ち明ける。
その間、ボッカチオに間違えられたピエトロは市民たちから殴り倒されていた。誤解はすぐにとけるが、ボッカチオ本人が見つからず、苛立った市民たちはボッカチオの小説を焼き始める。

【第2幕】

ロッテリンギの桶屋の前。ボッカチオはロッテリンギ、スカルツァ、ランベルトゥッチョの融通のきかない夫が登場する作品を考えている。彼はピエトロ、レオネットとともにペロネラ、フィアメッタ、イザベラ、ベアトリーチェの4人の女性たちにセレナーデを捧げ、亭主たちの隙を見つけてそれぞれ逢瀬を楽しむ。ピエトロはイザベラとの情事を楽しんでいたが、ロッテリンギが飲み屋から帰ってきたので、慌てて桶に隠れる。ロッテリンギに見つけられると、今度は桶の中に点検に入らせ、そのすきに思いを遂げる。
一方、農夫に変装したボッカチオは一計を案じ、「この木に登って下を見ると、誰もが口付けしているように見える魔法にかかる」とランベルトゥッチョを騙して木に登らせ、その間にフィアメッタと口付けを交わす。そんなところに「ボッカチオが変装して、ここにもぐりこんでいる」とスカルツァが飛び込んできて大騒ぎに。
そこに大公の命令でフィアメッタを連れにきた使いがやってくるが、今度は彼がボッカチオと間違えられて、ひどい目にあわされる。ボッカチオを愛するフィアメッタは行きたくないと拒むが、ボッカチオに「後をそっとつけるから」と耳打ちされて、しぶしぶ迎えの籠に乗り大公の館へと向かう。

【第3幕】

フィレンツェ大公の館。ピエトロとフィアメッタの挙式が目前に迫っている。イザベラに夢中のピエトロも、ボッカチオが忘れられないフィアメッタもこの結婚には気が進まない。
ボッカチオをフィレンツェの街から追放させようとする男たちが大公の館に向かっている。ボッカチオはピエトロと取引をし、ピエトロが大公に口利きをするかわりに、ボッカチオはピエトロの小説に力添えをすることで手をうつ。
フィアメッタは愛する若者の正体がボッカチオだと知って驚くが、今やそんなことでは二人の愛は揺るがない。
ボッカチオ追放運動の主導者だったランベルトゥッチョは、フィアメッタを立派に育て上げたことで大公から勲章を賜り、追放運動はどこふく風。スカルツァとロッテリンギはそんな彼に腹を立てるものの、自分たちも勲章を授与されることになり、いつしかボッカチオ追放運動のことはすっかりどこかに・・・。
ピエトロが皆の前で、フィアメッタをボッカチオに譲ることを告げる。ボッカチオはフィアメッタと結ばれ、フィレンツェから追放されることもなく、皆から祝福されて幕が降りる。


 
解説
STORY
CAST/STAFF
GALLERY
KEYWORD
 
 




   
   サイトマップ   |   お問い合せ   |   NBSについて

Copyright by 財団法人日本舞台芸術振興会