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VOLKSOPER wien オペレッタ「こうもり」 オペレッタ「ボッカチオ」 オペラ「マルタ」 イントロダクション
公演概要 NEWS

  オペレッタ「こうもり」    
 
STORY
主な登場人物
ロザリンデ アイゼンシュタインの妻。アルフレードのかつての恋人。舞踏会ではハンガリーの伯爵夫人を名乗る。
アイゼンシュタインとロザリンデ
アデーレ アイデンシュタイン家の女中。舞踏会では女優オルガになりすます。
イーダ アデーレの姉。バレリーナ
オルロフスキー公爵 ロシアの大貴族。日々の生活に退屈しきっている。
アイゼンシュタイン ウィーンの富裕な銀行家。役人を侮辱したため5日間の軽禁固刑に服することになっている。フランス貴族ルナール侯爵として舞踏会に参加。
ファルケ博士 アイゼンシュタインの友人の公証人。とあることから“こうもり”とあだ名され、その原因を作ったアイゼンシュタインへの復讐の機会をうかがう。
アルフレート 声楽教師。4年前にふられたロザリンデを愛し続けている。
フランク 新任の刑務所長。騎士シャグランと名乗って舞踏会に出没している。
フロッシュ 刑務所の看守。
ブリント博士 アイゼンシュタインの弁護士。




人物相関図





物語

【第1幕】
1874年の謝肉祭の頃。
オーストリア・バートイシュルにあるアイゼンシュタインの館。

富裕な銀行家アイゼンシュタインは役人を侮辱した罪で今夜収監されることになっている。
窓の外からはアイゼンシュタイン夫人ロザリンデのかつての恋人、アルフレードが歌うセレナードが聞こえてくる。
女中のアデーレは姉のイーダから届いた、オフルロスキー公爵邸で開かれる舞踏会への誘いの手紙に心浮き立っている。ロザリンデに伯母が病気のために暇をいただきたいと嘘をつくが、あっさり断られてしまう。
泣きながら部屋を出るアデーレと入れ違いにアルフレードが現れ、アイゼンシュタインが刑務所に入った後に逢う約束をロザリンデからとりつける。
アイゼンシュタインは、弁護士ブリント博士の不手際で、5日間の禁固刑が8日間に延ばされ大激怒。あまりの剣幕にロザリンドが仲裁に入りとりなす。
今度は公証人のファルケが現れ、刑務所に入る前に気晴らしに舞踏会に行って女性と遊び、憂さを晴らそうとアイゼンシュタインを誘う。アイゼンシュタインはたちまち機嫌を直し、正装してうきうきと刑務所ならぬ舞踏会に向かう。
夫の不審な行動に何かあると直感したロザリンドはアデーレに暇を出す。夫と女中がいなくなったところに再び訪れたアルフレードは、アイゼンシュタインのガウンを羽織って、すっかりリラックス。ロザリンドもつられてはしゃいでいたが、そこに刑務所長のフランクがやって来て、アルフレートをアイゼンシュタインと間違えて連行していってしまう。

【第2幕】
その日の夜。
オルロフスキー公爵の別邸の広間。

オルロフスキー公爵の主催する豪華な舞踏会が開かれている。ファルケが「今宵はおもしろい茶番劇“こうもりの復讐”をご覧いただきましょう」と話す。
ロザリンデのドレスを着たアデーレが女優オルガとして現れ、続いてフランスのルナール侯爵と名乗るアイゼンシュタインも到着。アデーレを見つけたアイゼンシュタインが「我が家の女中に似ている」と口をすべらせたところ、かえってアデーレにやりこめられる。
舞踏会では騎士シャングランと名乗る、刑務所長のフランクも顔も見える。オルガ(=アデーレ)に興味をもったアイゼンシュタインが彼女に近づいたとき、ファルケから手紙で呼び出されたロザリンデがハンガリーの伯爵夫人として仮面をつけて現れる。早速、言い寄るアイゼンシュタインだが、口説きの小道具に使った懐中時計はまんまとロザリンデの手に。伯爵夫人の正体を疑うアデーレたちに、ロザリンデはハンガリーのチャルダッシュを歌い、ハンガリー人であることを証明する。
一同が「こうもり」の余興を待ちこがれているので、アイゼンシュタインが語り出す。それはある舞踏会の帰りのこと。アイゼンシュタインがこうもり扮したファルケを道端に置き去りにしたため、翌朝、子どもらにはやしたてられ、ファルケはいい笑いものになったしまったという話。今夜の舞踏会で、ファルケはこの時の仕返しを企んでいるのだが、アイゼンシュタインは全く気づかない。
オルロフスキー公爵がシャンパンを讃える歌を歌ったところで、舞踏会は最高潮に。やがて時計が6時を告げると、一斉に客は帰っていく。アイゼンシュタインが向かうのはもちろん刑務所である。

【第3幕】
刑務所長フランクの部屋。

牢からはアルフレードの歌声が聞こえる。酔っ払って足元がおぼつかないフランク刑務所長が戻ると、そこにアデーレが姉のイーダとともにやってくる。舞踏会でフランクが言ったことを間に受け、ぜひ女優にしてくれと頼むアデーレ。
そうこうしているうちにルナール侯爵に扮したアイゼンシュタインが出頭してくる。舞踏会で会ったシャグランが刑務所長であることに驚くが、フランクは身分を明かし、アイゼンシュタインも本名を名乗って牢に入る手続きを求める。
しかし、牢にはすでにアイゼンシュタインが入っているという。混乱するアイゼンシュタイン。そこで、自分の名を語る男の正体を知るため、弁護士ブリントになりすます。
夫の来ないうちにアルフレートを逃がそうと刑務所に駆け込んできたロザリンデは、弁護士に相談をもちかける。話を聞くうちにアイゼンシュタインは怒りだし、法衣を脱ぎ捨て、妻の不貞を責める。だが、ロザリンデはアイゼンシュタインから巻き上げた懐中時計を示し逆襲する。
そこにファルケとオルロフスキー公爵を先頭に舞踏会の客たちがやってくる。ファルケは昨夜の舞踏会は、じつはファルケが計画した茶番劇“こうもりの復讐”だったことを明かす。アイゼンシュタインはロザリンデに許しを乞い、ロザリンデも「すべてシャンパンの泡のいたずら」と応える。
オルロフスキー公爵はアデーレの才能を認め、支援者となることを約束。一同がすべてを水に流してシャンパンを讃える陽気な合唱を歌ううちに幕となる。



 
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