イントロダクション

気品と伝統と清々しさ。
世界を魅了する“ロイヤル・スタイル”のすべてがここに!

気品と優雅さ溢れる“ロイヤル・スタイル”で観客を魅了し、世界最高峰の実力と人気を誇る英国ロイヤル・バレエ団が3年ぶりに来日します。
 英国ロイヤル・バレエ団の伝統と魅力は、創設者のニネット・ド・ヴァロワが掲げた、ロシアの古典バレエの充実と英国独自のレパートリーの確立という二大方針の下に築き上げられてきました。本公演では、その真髄を示す2作品が披露されます。
 まず今回上演される『眠れる森の美女』は、第二次世界大戦後、バレエ団がコヴェント・ガーデンに本拠地を定め、そのオペラハウス再開に際して披露された名プロダクション。この成功によって英国ロイヤル・バレエ団は世界的な名声を獲得し、ロイヤルといえば『眠れる森の美女』という十八番の演目を確立したのです。
 もう一方の『シルヴィア』は、英国バレエの代名詞となっている“ロイヤル・スタイル”の生みの親、振付家フレデリック・アシュトンによる幻の名作のリバイバル版。ギリシャ神話の世界で、優美で清々しい独特の美学に満ちた舞台が繰り広げられます。
 芸術監督モニカ・メイスンの下、近年復元されたこれら二つの作品は、コジョカルやロホなど新世代を代表するダンサーたちによって生き生きと蘇り、ロイヤルの伝統が世紀を超えて脈々と受け継がれていることを知らしめました。究極の“ロイヤル・スタイル”をご堪能いただける本公演にご期待ください!


Photo:Bill Cooper