凛として美しい白鳥たちの群舞、悪魔が躍動する舞踏会。
古典の美しさとワクワク感が一体なった、決定版「白鳥の湖」!

バレエの代名詞ともいえる「白鳥の湖」は、白鳥に姿を変えられたオデット姫と彼女に愛を捧げるジークフリート王子の恋をめぐる幻想的な物語。月夜の湖畔で白鳥たちが美しく神秘的に舞う第2幕、舞踏会で情熱的な民族舞踊や、悪魔の娘オディールが王子を誘惑するダンス──グラン・パ・ド・ドゥが繰り広げられる第3幕など、見どころ盛りだくさんの、まさにクラシック・バレエの金字塔です。

東京バレエ団はこの「白鳥の湖」の名演出であるブルメイステル版を、芸術監督斎藤友佳理の就任後初の一大プロジェクトとして2016年に上演。その公演を観るためにロシアから来日したブルメイステルの娘、ナタリヤ・ブルメイステルをして「初演の舞台を思い出した」と言わしめたほどの成功を収めました。自慢の一糸乱れぬ群舞から、悪魔とその手下たちが活躍する舞踏会の場面まで、その美しくドラマティックなステージを新キャストも加えた今回の再演でどうぞお確かめください!

Photos: Kiyonori Hasegawa

ブルメイステル版「白鳥の湖」とは?

ロシアの振付家ブルメイステルによる、世界的に成功を収めたドラマティックな演出版です(1953年初演)。 ブルメイステルはチャイコフスキーの原曲に立ち返り、ドラマ性を高め、最大の見どころである第三幕では民族舞踊の踊り手が実は悪魔の手先だったという、劇的な展開に変更しました。

1960年にはパリ・オペラ座バレエ団が「白鳥の湖」初演にこの版を採用。ミラノ・スカラ座バレエ団のレパートリーにもなっています。


改訂振付: ウラジーミル・ブルメイステル、 (第2幕)レフ・イワーノフ/アレクサンドル・ゴールスキー
音楽: ピョートル・イリイチ・チャコフスキー