本公演は、〈上野の森バレエホリデイ2024〉の特別公演です。様々な縁を得て友人関係にある、そしてそれぞれが希有な踊り手である上野水香・町田樹・高岸直樹が、これまでに類のない舞台に三人で挑戦します。

《バレエとフィギュアに捧げる舞踊組曲》のテーマは、「敬愛と献呈」——。
作曲家、そして演奏家への敬愛とそれに捧げる舞踊。舞踊家どうしの敬愛と、交互に振り付けて献呈する作品の数々。そして何よりも舞踊に捧げてきた長い時間と、それによって熟達した技能と表現、それを客席に届ける夢の時間がここにあります。
今回取り上げるのは、主にロマン派のピアノ曲ですが、その作曲家同士もまた敬愛の間柄にあります——ベートーヴェンの死を悼んだシューベルト、シューマンが「エオリアンハープのようだ」と称したショパンの小品、シューマンの歌曲《ミルテの花》に密かに織り込まれたシューベルトの《アヴェ・マリア》、そしてその歌曲を奥深いピアノ曲に昇華させたリスト——。

第Ⅰ部「生きる歓び」では、流れ、はじけ、開放される春に相応しい舞踊を。第Ⅱ部「フレデリク」では、悔悟や哀しみが絶望に終わらず、諦念と矜持にいたる内面のドラマを。そして第Ⅲ部「献呈」では、受け渡し受け継ぐ心のありかと、舞踊へ捧げる決意と愛が溢れるでしょう。
本公演ではさらに、地上と氷上の舞踊が交錯する初めての舞台を試みます。フィギュアスケートが、圧倒的なスピードに乗りながら、儚い夢のような身体性を呈す姿の中に、舞踊としての新しいアートフォームの可能性を秘めていることを、皆さまが再発見してくださることを願っています。

上野の森バレエホリデイ2024特別企画
Pas de Trois
上野水香×町田樹×高岸直樹 《バレエとフィギュアに捧げる舞踊組曲》

2024年4月27日(土)
1回目 13:45~14:55
2回目 18:30~19:40
追加公演
2024年4月28日(日) 13:15~14:25


会場:東京文化会館 (上野) 小ホール

※本作は録音音源での上演となります。

クラブ・アッサンブレ、および新書館「ワールド・フィギュアスケート」の2か所にて先行販売を実施いたします。
いずれにもご入会されていない方は一般販売をご利用ください。

※新書館「ワールド・フィギュアスケート」購入者限定先行販売については,コチラをご参照ください。

営利目的の転売は固くお断り申し上げます。定価をこえる価格で譲渡されたチケットについては無効となり、ご入場いただくことができません。不正転売防止にむけ、お客様のご協力を心よりお願い申し上げます。

プラチナ・シート(最前列) S席
クラブ・アッサンブレ ¥10,500 ¥5,500
一般 ¥12,000 ¥6,000
  • CAT会員先行発売
  • WEB:2/7(水)21:00~2/11(日)23:59 
    TEL:2/8(木)10:00~16:00のみ
  • 一般発売
  • NBS WEBチケット:2/14(水)21:00
    TEL:2/15(木)10:00~
追加公演
  • CAT会員先行発売
  • WEB:2/26(月)21:00~
  • 一般発売
  • 2/28(水)10:00〜

e+ (イープラス) https://eplus.jp/
チケットぴあ https://t.pia.jp/
Pコード:
ローソンチケット https://l-tike.com/
Lコード:
楽天チケット 050-5434-7343(平日10時~17時)
http://r-t.jp/classics

photo: Yuji Namba

上野 水香(うえの・みずか)

東京バレエ団ゲストプリンシパル。5歳よりバレエを始め、1993年ローザンヌ国際バレエコンクールで入賞し、モナコのプリンセス・グレース・クラシック・ダンス・アカデミーに2年間留学。2004年東京バレエ団に入団。以来国内外の舞台で古典から現代作品まで数多くの作品に主演し、日本のバレエ界を牽引。世界的ダンサーとの共演も多く、ベジャール振付『ボレロ』を踊ることを許された世界でも数少ない女性ダンサーの1人。2022年芸術選奨文部科学大臣賞、2023年紫綬褒章を受章。


photo: Yuji Namba

町田 樹(まちだ・たつき)

國學院大学人間開発学部助教。3歳よりフィギュアスケートを始め、2014年ソチオリンピック団体5位、個人5位に入賞。同年世界選手権で準優勝。翌年引退、研究の道に入る(院生時代にプロスケーターとして10作品を自作自演)。2015年より高岸直樹にバレエを師事。2020年早稲田大学大学院修了、博士(スポーツ科学)。現在は大学教員の傍ら、スポーツ関連番組制作、フィギュアスケート解説者および振付家として活躍。主著『アーティスティックスポーツ研究序説』(白水社)で日本体育・スポーツ経営学会賞、『若きアスリートへの手紙』(山と溪谷社)で〈わたくし、つまりNobody〉賞およびミズノスポーツライター最優秀賞を受賞。DVDに『氷上の舞踊芸術』(新書館、2021)『フィギュアスケーターのためのバレエ入門』(同、2022)がある。


photo: Yuji Namba

高岸直樹(たかぎし・なおき)

東京バレエ団特別団員。1986年東京バレエ団入団、87年ベジャール振付『ザ・カブキ』にて、弱冠21歳で主役の由良之助に抜擢され一躍話題になり、1989年『ボレロ』でジョルジュ・ドンの代役を務め、大成功する。以降プリンシパルとして国内の舞台のみならず、1991年にはオーストラリア・バレエ団に3カ月間客演するなど国際的に活躍。2015年の退団後は「高岸直樹ダンスアトリエ」を設立、洗足学園大学、渡辺ミュージカル芸術学院他で講師を務めるなど、精力的に後進の指導にあたっている。現在も多くの舞台に出演するほか、《兵士の物語》(2016)では演出・振付・出演を務めた。

Pas de Trois : バレエとフィギュアに捧げる舞踊組曲

監修・構成:Atelier t.e.r.m
振付:高岸直樹、町田樹
演出:高岸直樹、上野水香、町田樹
音楽:フレデリク・ショパン、クロード・ドビュッシー、フランツ・シューベルト、ロベルト・シューマン(フランツ・リスト編曲)より 

Program

I Joie de vivre 生きる歓び

1 《エオリアンハープ》

音楽:フレデリク・ショパン/振付:高岸直樹
上野水香・町田樹・高岸直樹

2 《楽興の時》

音楽:シューベルト=ゴドフスキー編曲/振付:町田樹
上野水香

3 《プレリュード》

音楽:クロード・ドビュッシー/振付:高岸直樹
高岸直樹・町田樹

II Fryderyk フレデリク

4 《別れの曲》【フィギュアスケート映像上映】

音楽:フレデリク・ショパン/振付:町田樹
町田樹

5 《ノクターン》(Op.posth.72/1)

音楽:フレデリク・ショパン/振付:高岸直樹
町田樹

6 《ノクターン》(Op.9-2)

音楽:フレデリク・ショパン/振付:町田樹
高岸直樹

III Widmung 献 呈

7 《継ぐ者》【フィギュアスケート映像上映】

音楽:フランツ・シューベルト/振付:町田樹
町田樹

8 《献呈》

音楽:シューマン=リスト編曲/振付:町田樹
上野水香

※上記の音楽、振付、出演は2024年2月5日現在の予定です。世界初演作のため、創作の過程で変更が生じることもございます。最終的な出演者、プログラムは公演当日の発表となります。なお、上演内容変更に伴うキャンセル・払戻し等をお受けすることはできません。予めご了承のうえチケットをご購入ください。

主催: 公益財団法人日本舞台芸術振興会
特別協力: 株式会社新書館
衣裳提供: チャコット株式会社
映像提供: 新書館、プリンスアイスワールド
後援: 一般社団法人日本バレエ団連盟
協力: 公益財団法人東京都歴史文化財団 東京文化会館
宣伝衣裳協力: EMPORIO ARMANI

NBSチケットセンター 
(月-金 10:00~16:00 土日祝・休)

03-3791-8888