美貌と美声、華やかな技巧
すべてを兼ね備えたソプラノの旬を聴く
Photo: Marty Sohl / Met Opera

 リセット・オロペサが現在、世界の一流歌劇場で、もっとも華やかな存在感を見せるソプラノの一人であることは、誰もが認めるところだろう。圧倒的なコロラトゥーラ、高音の煌めき、女優のように美しい容姿、優れた演技力。ステージプレゼンスの華やかさは他のオペラ歌手を圧倒している。「ランメルモールのルチア」や「椿姫」といったイタリア・オペラの最も華麗な役柄で花開き、ローマ歌劇場日本公演で当たり役の「椿姫」ヴィオレッタ役で大成功を収めた。

 近年、オロペサはベルカント・オペラのヒロイン役を次々と制覇している。高度なテクニックが求められるベッリーニの「清教徒」、「夢遊病の女」、ドニゼッティの「連隊の娘」を歌い、稀曲のロッシーニの「ギヨーム・テル」マティルデ役でも大成功を収めた。2024年には、ドニゼッティの「マリア・ストゥアルダ」、グノーの「ファウスト」と、次々と新しい役へのデビューが予定されている。とどまるところを知らないオロペサの躍進は、“絶対的なプリマドンナ”に最も近い存在といえるだろう。

 今回の日本での初となるアリア・コンサートでは華麗な技巧に加えて、より声と表現の成熟を深めたオロペサの魅力あふれる2種類のプログラムが披露される。オロペサが切望する、名指揮者コッラード・ロヴァーリスが予定されているのも楽しみだ。まさに今が旬、絶頂期のプリマドンナに会いに行こう。

旬の名歌手シリーズ─ XIII

リセット・オロペサ ソプラノ・コンサート

2025年
4月10日(木) 19:00
4月13日(日) 15:00

会場:サントリーホール

指揮:コッラード・ロヴァーリス
演奏:東京フィルハーモニー交響楽団

Photo: Steven Harris

リセット・オロペサ(ソプラノ)

ルイジアナ州ニューオリンズ生まれ。『フィガロの結婚』のスザンナでデビューを飾る。現在を代表するリリック・コロラトゥーラ・ソプラノとしてメトロポリタン・オペラ、ミラノ・スカラ座、ウィーン国立歌劇場など世界の主要な歌劇場で主演を重ねている。近年の活躍として、ミラノ・スカラ座の『ランメルモールのルチア』、ローマ歌劇場の『夢遊病の女』などベルカントのヒロイン役で成功をおさめた。2024/2025年シーズンは、ウィーン国立歌劇場の『椿姫』、パリ・オペラ座の『清教徒』、ザルツブルグ音楽祭の『ハムレット』のほか、初役としてマドリッドの『マリア・ストゥアルダ』、英国ロイヤル・オペラの『ファウスト』が予定されている。


コッラード・ロヴァーリス(指揮)

イタリアのベルガモ生まれ。フィラデルフィア・オペラ音楽監督、アートスフィア音楽祭管弦楽団音楽監督。ベルカント・オペラで特に評価される。ミラノ音楽院で学び、ミラノ・スカラ座副合唱指揮者を務めた後、スカラ座、フィレンツェ歌劇場、フェニーチェ歌劇場、ローマ歌劇場、ボローニャ歌劇場などに登場。2023/2024シーズンは、フィラデルフィア・オペラで『シモン・ボッカネグラ』、『蝶々夫人』、ベルリン・ドイツ・オペラで『フィガロの結婚』などを指揮する。

4/10(木)
【第一部】

ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト作曲

―歌劇「後宮からの逃走」

“どんな責め苦があろうとも”

ジョアキーノ・ロッシーニ作曲

―歌劇「セミラーミデ」

序曲

―歌劇「ギヨーム・テル」

“ついに遠のいてしまった”~“暗い森”

ヴィンチェンツォ・ベッリーニ作曲

―歌劇「清教徒」

“私は美しい乙女”


【第二部】

ジャコモ・マイアベーア作曲

―歌劇「悪魔のロベール」

“ロベール 私の愛する人”

ジュゼッペ・ヴェルディ作曲

―歌劇「シチリア島の夕べの祈り」

序曲

―歌劇「リゴレット」

“慕わしい人の名は”

シャルル・グノー作曲

―歌劇「ロメオとジュリエット」

“私は夢に生きたい”

※演奏順不同 は オーケストラ演奏

4/13(日)
【第一部】

ガエターノ・ドニゼッティ作曲

―歌劇「連隊の娘」

“みんながご存じ、誰もが口にする”

ジョアキーノ・ロッシーニ作曲

―歌劇「ギヨーム・テル」

“ついに遠のいてしまった”~“暗い森”

―歌劇「泥棒かささぎ」

序曲

ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト作曲

―歌劇「後宮からの逃走」

“どんな責め苦があろうとも”


【第二部】

ガエターノ・ドニゼッティ作曲

―歌劇「ランメルモールのルチア」

“あたりは沈黙に閉ざされて”

シャルル・グノー作曲

―歌劇「ロメオとジュリエット」

“私は夢に生きたい”

ジュゼッペ・ヴェルディ作曲

―歌劇「シチリア島の夕べの祈り」

序曲

ヴィンチェンツォ・ベッリーニ作曲

―歌劇「夢遊病の女」

“おお、もう一度だけ会えたなら~おお、花よこんなに早くしぼむとは~思いもよらぬこの喜び”

※演奏順不同 は オーケストラ演奏

SS ¥24,000
S ¥19,000
A ¥16,000
B ¥13,000
C ¥11,000
D ¥8,000
P ¥5,000
U25
シート
¥4,000
座席表 PDF
ペア割引[S,A,B席] 2枚で1,000円割引

※NBS(WEB・電話)のみで発売。

入場券ご購入にあたり、下記についてあらかじめご了承ください。

表記のプログラム、出演者は11月15日現在の予定です。やむを得ない事情により変更になる場合がありますので、あらかじめご了承ください。プログラム、出演者変更によるチケットの払い戻し、日にち変更はお受けできません。

※ご来場前には必ず弊財団、各会館の公式ホームページや、SNS、ご案内メール等でご来場時の注意事項をご確認くださいますようお願い申し上げます。
※未就学児童のご入場はお断りします。

  • NBS WEBチケット先行発売
  • 2024/11/28(木)21:00~ 12/4(水)18:00
  • 一般発売
  • 2024/12/6(金)10:00より
  • U25シート[座席選択不可 当日引換]
  • 2025/2/27(木)21:00より

e+ (イープラス) https://eplus.jp/
※座席選択先行受付 12/1(日)~12/5(木)
チケットぴあ https://t.pia.jp/
※プレイガイド最速先行 11/30(土)~12/5(木)
ローソンチケット https://l-tike.com/
Lコード:36522 ※座席選択先行受付 12/1(日)~12/5(木)
楽天チケット 050-5434-7343(平日10時~17時)
http://r-t.jp/classics
※座席選択先行受付 12/1(日)~12/5(木)
サントリーホール チケットセンター 0570-55-0017
(10:00-18:00 休館日・年末年始は休業)
suntory.jp/HALL/

主催: 公益財団法人日本舞台芸術振興会 / 日本経済新聞社

後援:TOKYO FM

NBSチケットセンター 
(月-金 10:00~16:00 土日祝・休)

03-3791-8888