東京バレエ団創立50周年祝祭ガラ



 2014年、創立50周年を迎える東京バレエ団。2013年12月から2015年3月までに開催される全10公演の記念公演シリーズのなかでも、創立記念日当日に開催される〈祝祭ガラ〉は、メイン・イヴェントとなります。
 〈祝祭ガラ〉の演目では、東京バレエ団が古典からモダン作品までをレパートリーとする、世界でも認められる日本を代表するカンパニーであることが示されます。
 まず、古典の演目からは、マカロワ版「ラ・バヤデール」より“影の王国”。2009年の全幕バレエ団初演の際には、マカロワ自身からロシア・バレエ伝統のテクニックや演技指導を受け、神々しいまでの美しさを見せる舞台を作り上げました。東京バレエ団の一段の飛躍が示された作品といえます。
 古典での確固たるテクニックを備えながら、モダン作品でも世界に認められている東京バレエ団。そこには、ベジャール、キリアン、ノイマイヤーなど、時代をけん引する振付家からの厚い信頼があります。ここでの上演に選ばれたのは、ノイマイヤー振付による「スプリング・アンド・フォール」。ノイマイヤー独特の抒情と躍動美にあふれたこの作品は、2000年にバレエ団初演が行われました。ノイマイヤーが最初に東京バレエ団のための創作を手がけたのは1989年「月に寄せる七つの俳句」。以来四半世紀にわたる関係が、時を重ねるごとに深まってきたことは、今年2月、創立50周年記念公演シリーズの第3弾「ロミオとジュリエット」のバレエ団初演の大きな成功によっても表されています。
 振付家たちとの絆のほかにも、東京バレエ団の実力が“世界レヴェル”であることを示すのは、世界のトップ・ダンサーとの数多くの共演が行われていること。〈祝祭ガラ〉には、とりわけ結びつきの深いシルヴィ・ギエム、マニュエル・ルグリ、ウラジーミル・マラーホフの3人が、東京バレエ団にとって重要な意味をもつ作品で共演します。
 クランコ振付「オネーギン」は、世界屈指のバレエ団が続々とレパートリーに取り入れるなか、東京バレエ団も2010年にバレエ団初演を果たしました。日本のバレエ団としては初めて取り組んだドラマティック・バレエの名作です。この〈祝祭ガラ〉では、自身のパリ・オペラ座バレエ団引退公演として上演を熱望したマニュエル・ルグリが登場し、第3幕のパ・ド・ドゥを踊ります。
 ベジャール・バレエ団を除いて、世界中のバレエ団において、ベジャールとの間にこれほど強い絆を結んだカンパニーは無いと言われるのが東京バレエ団。〈祝祭ガラ〉では、シルヴィ・ギエムを迎えての「ボレロ」が上演されます。ギエムと東京バレエ団は、「ボレロ」を携えての日本縦断公演を行ったこともあり、1990年の初共演以来、日本における公演は100回以上に上ります。ギエムは2005年に「ボレロ」を踊ることを封印しましたが、東京バレエ団にとっての特別な日には、やはりこの演目を外すことはできません。
 東京バレエ団創立50周年を機に、アーティスティック・アドヴァイザーへの就任も決定しているウラジーミル・マラーホフは、「ペトルーシュカ」での共演です。マラーホフは、“貴公子”の異名をもって、数々の共演を行ってきましたが、「ペトルーシュカ」では、“魂をもった人形”の深い表現が胸を打ちます。とりどりの個性を発揮する東京バレエ団のダンサーたちとともに作品の本質を見せてくれることとなるはずです。
 この日、このときでしか実現しない〈祝祭〉を、どうぞ一緒にお楽しみください。



東京バレエ団創立50周年祝祭ガラ

会場:NHKホール

2014年
8月30日(土) 3:00p.m.
8月31日(日) 3:00p.m.

【予定される演目】
「ペトルーシュカ」(ゲスト:ウラジーミル・マラーホフ)
「ラ・バヤデール」より“影の王国”
「スプリング・アンド・フォール」
「オネーギン」第3幕のパ・ド・ドゥ(ゲスト:マニュエル・ルグリ)
「ボレロ」(ゲスト:シルヴィ・ギエム)

出演:東京バレエ団
指揮:ワレリー・オブジャニコフ  
演奏:東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団

入場料[税込]
S=¥22,000 A=¥19,000 B=¥16,000 C=¥13,000 D=¥9,000  E=¥5,000 
エコノミー券=¥3,000 学生券=¥2,000
*エコノミー券はイープラスのみで、学生券はNBS WEBチケットのみで8月1日(金)より発売。
★ペア割引券(S,A,B席あり)


大阪公演 2014年9月2日(火)フェスティバルホール TEL:06-6231-2221
三重公演 2014年9月5日(金)三重県文化会館    TEL:059-233-1122
富山公演 2014年9月7日(日)オーバード・ホール  TEL:076-432-5555
(東京以外の公演については各地連絡先にお問い合わせください)

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