眠れる森の美女

※11月23日(日)6:00p.m.の「眠れる森の美女」でカラボスを演じる予定となっていた、ニコライ・ゴドノフは怪我のため来日することができなくなりました。代わって、ジェイソン・レイリーがカラボスを演じます。ご了承くださいませ。

※上記の配役は2008年11月11日現在の予定です。出演者の病気や怪我、シュツットガルト・バレエ団の都合により変更になることがあります。変更の場合、入場料の払い戻しや他公演への振り替えはいたしませんのであらかじめご了承ください。

[プロローグ]
長いこと子どもを待って女王様に、やっと女の子が授かりました。たくさんのお客さまを招いて、オーロラ姫の命名式が行われることになりました。儀典長のカタラビュットは、7人の妖精のうち6人しか招いていなかったことに気がつきましたが、時すでに遅し。カラボスが見当たりません。招かれなかったことに腹を立てたカラボスは、式を邪魔します。他の妖精たちがオーロラにバラの木を贈り、お祝いを述べているとき、カラボスはオーロラに呪いをかけます。オーロラは16歳の誕生日に死ぬ、という予言をするのです。運よくリラの精はまだ、オーロラへの願いをかけていませんでした。カラボスの呪いを打ち消すだけの力はありませんが、それを和らげることは出来ます。そしてオーロラはただ眠りにおちるだけだ、と約束します。100年経ったら、素敵な王子様が現れてくちづけをすれば、姫は目を覚ます、というのです。

 

[幕間]
年月が過ぎていきます。オーロラはリラの精の力で守られています。オーロラの16歳の誕生日が近づきました。呪いの計画を実行するチャンスを待っているカラボスは、オーロラから目を離しません。

 

[第1幕]
オーロラの命名式でプレゼントされたバラの木々は大きく成長しています。今日はオーロラの16歳の誕生日のお祝いです。四人の王子が«ローズ・アダージオ»でオーロラに求婚します。老婆に変装したカラボスも、招待客の中にまぎれこんでいます。カラボスはオーロラにバラの花束をプレゼントしますが、その中には“つむ”が隠されています。この花を手に持って«ローズ・アダージオ»を踊っていたオーロラは、つむで指を刺して倒れます。そこに再びリラの精が現れます。今度もまた呪いを和らげ、宮廷中に眠りの魔法をかけます。魔法の力は何年もの眠りの間、皆を護ります。その間にバラの木々は、成長を続け、ゆっくりとお城を包み込みます。

 

[第2幕]
100年が経ちました。王子は供を連れて近くの森へ鹿狩りに出かけます。遠くからリラの精がそれを見ています。仲間と離れて王子がひとりになると、リラの精は王子に、オーロラの幻を見せます。王子はその美しさの虜となり、リラの精に導かれて、オーロラを探しに出かけます。とうとうオーロラを見つけた王子は、口づけをして目を覚まさせます。この口づけで呪いが解け、お城中が目を覚まします。

 

[第3幕]
お城では再びお祝いの宴です。オーロラの婚礼にあたって、お城の人たちは、有名なおとぎ話の登場人物に変身して現れます。カラボスの予言は当たらなかったのです。リラの精が若いカップルに祝福を与えているのを、カラボスは遠くから羨ましげに見ています。婚礼はオーロラと王子のグラン・パ・ド・ドゥでクライマックスを迎えます。二人の愛はカラボス呪いより強かったのです。